2016年6月8日水曜日

総括 ハワイの旅 【ZIP SIM開通ガイド・ハワイで役立つアプリ(UBER・グーグルマップ編)・ハワイ旅行を終えて】(8・完)

(回想 ハワイの旅(5月29日・30日) 【ホノルル国際空港ターミナル探訪・大韓航空&IBEXエアラインズ搭乗編】(7)はこちら)


ハワイ懸賞旅行当選により始まった今回の旅。無事に5日間の旅を終えることが出来た。

この総括編では、アメリカ・ハワイ旅行のまとめとして、体験談や便利だったものなどを中心にまとめてみる。
駄文でお恥ずかしい解説ですがお付き合いの程…

※2016年5月現在の情報・価格。利用の際は必ずご自身でアップデートを。




ハワイでZIP SIM(旧・Ready SIM)を使ってみた


6年半ぶりの海外旅行、過去の海外旅行と大きく違うのはスマートフォンの登場だろう。オンライン地図や検索など、もはや旅に限らず日常の必須ツールとなっている。

ハワイ旅行中のモバイルデータ通信を確保するため、今回はアメリカ旅行の定番トラベルプリペイドSIM「ZIP SIM(旧・Ready SIM)を使ってみることに。

幸い私はグローバル版・SIMロックフリーのAndroidスマホ「Nexus 5X」を使っているのでそのまま利用可能。対応バンドもカバー。
国内キャリア(docomo/au/SoftBankなど)が販売したiPhoneやAndroid端末でSIMを入れ替えて利用する場合、SIMロック解除の手続きや対応バンドの確認などを行う必要があるのでご注意を。そのままでは使えないヨ。

ZIP SIM
http://www.zipsim.us/


パッケージにはSIMと簡単な説明書が封入されている

購入はアメリカのWEBサイトから直接購入も可能だが日本へは送料もかかることから、日本で並行輸入・販売を行っているショップで購入。
今回はAmazonに出店しているショップからZIP SIM 通話+SMS+データ通信500MB、7日間 アメリカ用プリペイドSIMを購入した。

購入時の価格は7日間の音声つきプランで2780円。(ちなみに直販だと$25+送料$9.90)
このほか利用期間が長くデータ容量が大きなプランもある。

国内キャリアが提供する「海外パケットパック」は1日あたり2980円。キャリアによっては安い「海外1dayパケ」などもあるが、通信容量・速度に不満も。
ZIP SIMにはこの音声付のほかデータのみのSIMもあり、国内キャリア提供の海外定額ローミングよりも格段に安く済むと思う。
 
SIMはマルチカットタイプ

機内でSIMをセット、着陸後に電源をON
SIMトレイ取り出し用のピンを忘れずに!

ホノルル国際空港到着後に電源ON、説明書の指示どおりにまずはAPNを新規作成。

「設定」→「もっと見る」→「モバイルネットワーク設定」→「アクセスポイント名」→「(右上の)+」
をタップし、APNを「wholesale」として保存。データ通信の設定はたったこれだけ。(私は「名前」と「APN」をどちらもこのwholesaleとしておいた。)

続いてSMSで「7850」にアメリカの郵便番号を送信。今回はホノルル国際空港の郵便番号「96819」を送ることに。こうすることで滞在地域で使用される電話番号が割り当てられるとの事。
…が、日頃スマホのSMSなんて使用しないので送り方が分からない(汗)。ハングアウトから7850にSMSを送ると「17850」とアメリカの国番号1が付与されてしまい上手くいかない。

モタモタしているうちにZIP SIM側からSMSが着信。電源を投入して通信がイニシャライズされると、郵便番号を送らなくても一定時間経過後に電話番号が自動的に通知されるようだ。

電源投入後、SMSを送るのにモタモタしていたら
ZIP SIM側から電話番号が自動付与された

入国審査を済ませているうちにモバイルデータ通信も開通。めでたくアメリカ・ハワイ音声・SMS・モバイルデータ通信が使えるようになった。

ハワイでローミング可能な日本の携帯電話も持っていたが、小型機体験操縦の予約などでこのZIP SIMの電話が活躍。通話料無料なので料金を気にすることなく問い合わせすることが出来た。
レストラン予約やオプショナルツアーの予約など、現地でアクティブに過ごす人には通話付SIMをオススメする。

気になる通信品質は「T-Mobile」のネットワークを利用していて、通信できずに困ったエリアや時間帯も特になかった。

そしてホテル滞在中はホテル提供のWi-Fiを利用してモバイルデータ通信量を抑制。ちなみに今回宿泊した「ワイキキ・サンドビラ・ホテル」では無料でWi-Fiを使用することが出来た。

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今回は7日間で500MBのプランを利用。
滞在4日間・約72時間の使用。帰国便搭乗直前のデータ使用量スクリーンショットがこちら。

26日ハワイ到着から29日出発までの約72時間使用
残日数を数えながら、警告ラインをこまめに設定しておくと安心かも

ホテル滞在中はホテル提供のWi-Fiを利用していたので、ほとんどが日中のデータ通信量。
上限500MBのところ、443MBを使用。

アプリの使用状況

データ使用量ランキング、1番目はグーグルマップ。The BUSの時刻検索など、移動中はほぼ常時使用。
また写真つきツイートを時々投稿していたためTwitterが2番目に。
SNSや写真共有サービスをガンガン利用する人はもう少し容量の大きなSIMか、公式WEBサイトでTOP UP(チャージ・追加プラン購入)する必要があるかもしれない。

逆に「マップとショップ・レストラン検索ぐらいしか使わないゼ」ということであれば、6日間のハワイ旅でも十分な容量だと思う。
(ところでChromeはなんだろうなぁ。あんまり使った記憶がないのだが、バックグラウンドで何かデータを見に行っていたのかも。)

このZIP SIMのほか、キャリアの海外パケットサービス、海外モバイルWiFiルーターレンタルなどの選択肢の中から、旅行スタイルにあわせてチョイスしてみてはどうだろうか。

ハワイで必須の便利アプリ


ハワイ旅行中に便利だったアプリをご紹介。

・UBER

アメリカを中心に人気のタクシー配車アプリ。日本でも一部サービスが行われているのでご存知の方も多いと思う。

特にUBER Xは一般募集ドライバー、いわば「一般人が運転するフツーの車に乗る」って事なんだけど、その分料金が安い。
料金はすべてUber登録のクレジットカード経由で精算、チップも不要。一般ドライバーではあるが、格付けするシステムが採用されていて、一定評価以下だとUberドライバー資格が剥奪される模様。

Uberにはいくつか種類があり、このUBER XのほかSELECTやTAXI、ハイヤーの表示も。それぞれの種類については公式情報を参照してほしい。

UBER
https://www.uber.com/ja/


アプリは事前にダウンロードし、ハワイ到着後にアカウントを作成。先述のZIP SIMの電話番号とクレジットカード番号を入力、SMSに確認コードが飛んできてアプリ認証終了。(帰国後に日本の携帯電話番号に変更)

UBER登録 ※日本の一部都市(東京)でも利用できます
https://get.uber.com/go/r6daptt3ue


そして2日目のカイルアで初めてのUBER初体験。使い方はアプリで乗車位置と行き先を指定するだけ。
手配する前に「見積もり料金」の表示も可能。事前におおよその料金を確認してから手配ボタンを押せるのも安心だ。

ドライバーの言語はもちろん英語。ただアプリを通じて行き先は伝えられているのでそのまま乗車すればOK。
ただ挨拶や乗車マナーなどはしっかりと。ドライバーから乗客を評価するシステムもあるようなので、どんな時でも礼儀正しい日本人でありたい。

カイルアの街で初乗車、目指すはハナウマ湾
この時間帯、カイルアからThe BUSでは約2時間(ワイキキ経由)の回答
直行のバスは2時間後までナシ、そして所要1時間30分ほど
UBERならば30分で到着の予定

ドライバーのデニスさんが到着し早速乗車
アプリの操作等は一切必要なかった

乗車中は走行予定経路と現在地、所要時間が常に表示
ドライバーもUberが指示するルートを走行

カイルアからハナウマ湾まで約29分の乗車、混雑割増1.2倍加算でお値段$25.43。精算は登録時のクレジットカードで終了し、チップなども不要。下車するとメールに乗車明細が届くだけ。
車を呼ぶ操作以外、アプリの操作をする必要は特にない。

今回の旅行では計2回利用。時間の節約も出来て効率よく観光地を周遊することが出来た。
なおワイキキ周辺などは台数も多いが、カイルアやハナウマ湾周辺などはUBER Xが走っていない事もあり旅の計画変更を余儀なくされた。郊外へ出かけるときは十分注意してほしい。

そしてタクシーとは違い一般人の車に乗車するシステムなので利用する場所や環境・時間帯・トラブル事例などを把握して、安全・安心に利用したい。


・グーグルマップ

定番すぎてお恥ずかしいが、移動の際には常に利用していたアプリ。

特にハワイ・オアフ島の公共交通機関「The BUS」の時刻検索は重宝した。
The BUSアプリ「DaBus」もインストールしていたが結局一度も起動することなく、すべてこの「グーグルマップ」を利用。またバスの中の電光掲示板でも「Google使ってよねと表示・案内されていた。

The BUSの時刻・路線表示はカンタン。
日本で鉄道路線などを検索するのと同様に出発地(現在地)と目的地(行きたい場所)をセット。「車」「徒歩」のアイコンに並んで「電車・バス」のタブをタップすればルート案がいくつか表示される。もちろんバス停まで、バス停からの徒歩ルートもあわせて表示される。

ただしバスロケーションとは連動していないので、バスの遅れ等は加味されていない。到着するバスの番号を参考に乗車すればOK。
バス停の位置も地図上に表示されるので、逆方向に乗り間違えたなーんてミスを減らせると思う。


バス停ではスマホの地図を片手に「ここでいいのかなぁ」「このバスでいいのかなぁ」と場所や現在地を確認する日本旅行者の姿。その地図で時刻や経路も表示できますヨ。

ちなみに「タクシー」のアイコンをタップすると、先述のUberに情報を引き継がせることも可能。バスとUberがシームレスに検索出来て重宝した。


アリゾナ記念館からカカアコウォーターフロントパークまでを検索
乗るべき路線バス番号とバス停名が表示され、通過するバス停名も確認できる

乗継が必要な場合でも、指示の通りに乗りかえればOK
バスの乗り方については事前にガイドブック等で学習を

またこのグーグルマップには「オフラインエリア」機能が搭載されていて、このハワイはその対象エリア(日本国内は非対応)。
事前にダウンロードすることで圏外やモバイルデータ通信を使用していない人も地図を参照できるようになる。

取り込みたいエリアを選択しダウンロード
実際のダウンロード容量は33MBだった

カイルアで出会った親子はホテルでWi-Fiのみの節約通信生活。「スマホの地図が使えれば…」との事だったのでこの機能をレクチャー。
ぜひ日本出発前または滞在ホテルのWi-Fi経由でダウンロードすることをお勧めする。



このほか、一応入れておいてよかったものをいくつか。


・グーグル翻訳・グーグルゴーグル

ハワイは日本人観光客も旅行しやすいといわれる土地だが、やはりここはアメリカ。英語などで分からないことがあれば単語の検索などに利用。

特にグーグルゴーグルは写真を撮れば文字を拾ってくれて翻訳、また関連サイトにリンクしてくれるなどいろいろ使える面白いアプリなのでぜひ試してみてほしい。

The BUSのトランスファーチケットの裏面を撮影しゴーグルで読み込み
テキストを文字に起こしてくれて、そのまま翻訳に渡すこともできる
また関連サイトとして「The BUS公式サイト」にも飛んでくれた

・TripAdvisor

旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」のアプリ。主にレストラン探しで活躍。
アメリカで人気のYelpにも登録してインストールしておいたが、このトリップアドバイザーの方が個人的には見やすくて便利だった。


・海外旅行傷害保険会社提供のアプリ

ネット直販・リスク細分型の海外旅行傷害保険会社の中には、保険アプリを提供している会社がある。
このアプリをインストールしておくと、自分の契約情報のほか、万が一の際の緊急連絡先や事故処理の手順などを解説してくれる。
今回の旅ではお世話になることはなかったが、万が一のときの為にも紙の情報同様にスマホ上でも参照できるようにしておきたい。


・クレジットカードブランド・発行会社提供のアプリ

こちらもそれほど使わなかったが念のため入れておいたアプリ。
VISA/MASTER/JCBなどのブランド各社が提供しているアプリで、旅行情報のほかATMロケーター機能などもある。またそれぞれの発行会社も自社のカードユーザー向けにアプリを提供。入れておいて損はないアプリだ。


以上、簡単ですがZIP SIMと便利アプリをいくつかご紹介。
あとはGoogle Nowが表示する天気・周辺情報などを参照。グーグル謹製アプリ以外はほとんど利用することがなかった。
グーグルってすごい。()


気をつけたいのは、これらスマホは「電波が届かない場所やバッテリーがなくなったら何の役にも立たないという点。

そのため事前学習紙の情報も大事。基本的な事項などは事前にガイドブックなどで学習し、遠くへ出かける際には念のためガイドブックを携帯していた。「着いてからスマホで調べる」ではなく、レガシー媒体からの情報も従来通り活用し、旅能力を落とすことなく便利にスマホを使いたい。


ハワイ旅行を終えて


今回のハワイ旅行、懸賞当選という幸運に恵まれて突然スタートした旅行計画だったが、なんとか無事に5日間の旅を終えることが出来た。

最初は「“ハワイひとり旅”って成立するのかなぁ…」なんてチョット思っていたけど、実際に行ってみるとそんなことはすっかり忘れて、ハワイ・オアフ島を満喫することが出来た。
もし同じような事を思って検索し、このブログにたどり着いた人がいるとしたら「そんな事気にする前に、さっさと計画しようヨ」と言いたい。

一人旅・カップル・ファミリー・友人、そして老若男女問わず幅広い年代と旅のスタイルに合わせてさまざまなアクティビティーや過ごし方ができるハワイ。長年人気の観光地である理由がよく分かった気がする。


帰国して思い出すのは美しい海の景色。滞在中訪れたワイキキ・カイルア・ハナウマ湾の各ビーチや、機上から見たハワイ周辺の海の美しさは、再び見たい・行きたいと強く思わせてくれるものだった。
次回またハワイを旅する機会があれば、今度はノースショアや周辺の島々にも足をのばしてみたいと思う。


稚拙な文章でしたが、この回想・総括記をご覧いただきありがとうございました。
みなさんのハワイ旅行の参考になれば幸いです。

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