2015年10月29日木曜日

回想 FDAチャーター便で行く九州の旅(10月25日) 【築城基地航空祭当日・復路フライト編】

(10月24日 【築城基地航空祭前日予行・中津散策編】はこちら)


10月25日。
最終日の朝。おはようございます。


今日は築城基地航空祭本番。
おにぎりとアオサ汁で朝食を済ませてホテルをチェックアウト。まだ真っ暗な中津駅に集合。

ホームで星を見ながら電車を待っていると、昨夜中津にご到着のフォロワーさんも合流。神通川河川敷でいつも見るメンバーがボックスシートに顔を揃える。


乗車していた人のほとんどが築城駅で下車。目指すは基地正門。


「FINAL YEAR」とあるのは、この基地所属のF-15を運用する304飛行隊が2016年までに那覇基地へ移転するため。築城基地航空祭で見られるのも今回が最後だ。


DJ自衛官がマイクパフォーマンス

開門までの間、DJ自衛官がその場の和ませながら注意事項の説明。
「お子様が迷子になっても安心してください、連絡機でお届けします!」
…迷子になってもいいですか?


6時30分、いよいよ開門。といっても入れるのはエプロン手前までで、全エリア解放はもう少し時間がかかりそう。
意味なく(?)走っている人を横目に、基地内の常設展示をゆっくりと見てまわる。

平成20年に失われた883号の尾翼



基地内で日の出を迎える
秋の航空祭ならではの光景


エプロン規制線から見えるのはブルーインパルス

ブルーインパルス整備クルーの皆さんがウォークバックの朝練中

忘れちゃいけない築城TACAN(TQT)



機体周辺では装備の実働展示

F-2のドラッグシュート展示



エプロンに出ると中央には304飛行隊の特別塗装機(というか特別デカール機)が鎮座。





増槽タンクにはサヨナラ築城のメッセージ
天狗の目には涙が…

時刻は8時15分、F-15・F-2・T-4の3機が進入。オープニングフライトが始まった。



山口県・防府北基地・第12飛行教育団のT-7が編隊航過飛行
エプロンに駐機していたF-15群が展示飛行に出発


合間を縫って基地内展示をチェック

304飛行隊のワッペンで作られたさよならメッセージ

滑走路上では芦屋基地・第13飛行教育団T-4による編隊航過飛行

笑顔でサインに応じるブルーインパルス1番機パイロット春山維彦3佐
今日も素敵なフライト見せてくださいね



怪しい猫と、怪しい猫型ロボット

自衛隊何するかワカラン…

宮崎県・新田原基地より参加のF-4が機動飛行展示

航空自衛隊にわずかに残るYS-11

尾翼には因幡の白兎

こちらに飛行してくる群れは…

今日はクッキリ、9機のF-15による見事な編隊飛行

続いて同基地所属のF-2による模擬空対地射爆撃展示

地上では攻撃に合わせて音と煙もあがる




F-15による機動飛行展示
ハイレートクライム!







と、午前の飛行展示が終了。パイロット・地上クルーの皆さんお疲れ様でした。

ここからは駆け足で列線を周っての展示機チェック。一部漏れててスミマセン。

米軍からC-12が地上展示に参加
隊員はグッズ販売に忙しい









航空学生によるファンシードリル展示も披露された

ここで散り散りになっていたみんなと格納庫前で再会してランチタイム。
しかし残念ながら、昼飯を食べてすぐにお別れのご挨拶。

まだブルーインパルスの飛行展示やF-15のファイナルフライトが残っているが、そろそろFDAのチャーター便出発時刻を気にしなければいけない時間。

築城基地の自衛官の皆さんありがとうございました。また逢いましょう。



ブルーインパルスの飛行は電車を待ちながら見ようと築城駅ホームへ。ホーム上の駅員さんにご挨拶してその時を待つ。


ほどなくしてT-4のエンジン音が聞こえ、ブルーインパルスが空へ。
架線が邪魔をするけど、これはこれでいいじゃないですか。

ダーティーターン




恋のキューピッドの邪魔をするのは…架線

ブルーインパルスと青いソニック

やっぱり気になるブルーインパルス





ブルーインパルスによる飛行展示も無事終了。

終了とともにホームに滑り込んでくる白い特急ソニック。
通常築城駅に特急は停車しないが、今日は臨時停車で輸送支援にあたります。


7分遅れで小倉着
ここからは新幹線に乗って時間を稼ぐ




集合20分前に福岡空港に到着。ツアーカウンターで搭乗券を受け取る。

復路のダイヤは福岡を16時50分に出発、富山への到着は18時20分。
往路が午前着、復路は夕方発と、一般的な旅行には十分な時間が取れる3日間のスケジュールだった。

富山チャーター便は…緑



復路の搭乗機であるJA04FJが到着。
この機材はブラジル・エンブラエル社のERJ170-100(ERJ-170)。往路のERJ-175よりもちょっと小さめの76席仕様。

スポット待ちでしばし待たされる緑のFDA機







夕焼けの福岡空港を離陸し、YOKAT FOUR DEPARTURE BRAID TRANSITIONに乗って一旦福岡上空を南下。
眼下には先ほどまで航空祭が行われていた築城基地が見えたよ。

築城基地を上空から



コックピットからのアナウンスでは「富山ときとき空港への到着時刻は…」って、変な名前つけるからだよぉ。隣列に座っていた便乗のパイロットさんも苦笑い。

搭乗機は高度を落とし富山アライバルをまわって富山市上空へ。




あっという間の富山空港。やっぱり飛行機は早いよね。

そして復路もやりますGPSロガーによる航跡紹介。

10月25日 FDA5877便 福岡-富山 

YOKAT FOUR DEPARTURE BRAID TRANSITIONをレーダー誘導されてショートカット
広島上空でダイレクトKMC

KMCからURUSIを通って…

小回りなTOYAMA ARRIVALでMEDICへ
そこからはLOC Z RWY20でストレートイン

福岡出発を3Dで見る

富山到着を同じく3Dで

フジドリームエアラインズのモニターツアーもこれにて終了。
参加者に配られたアンケート用紙にも記入したが、体験した感想を少し。

FDA初搭乗の感想は、機材こそ小さいものの窮屈さを感じることはなかった。元々単通路機は嫌いではないが、2列-2列の座席配列やゆとりのあるシートピッチ、そして機内サービスも無料のドリンク・スナックの提供もあり必要十分。ちょっと大きめ(?)の窓からは景色が良く見えた。

今回の福岡モニターツアー、我々は幸運にもキャンセル待ちによる取扱いで参加OKとなったが、破格の安さということもあってか早々に満席となったそうだ。
今回のモニターツアーはホテルや観光素材を含まないいわゆる「足売り」だったが、実をいうと今回のような個人包括/団体航空券のみを「ツアー」として販売することが出来ないのが旅行業の世界。苦肉の策として空港連絡バスをつけ単品価格が「一応」見えなくしているところにも主催旅行会社の苦労が伺える。

ちなみに熊本発富山行のFDAチャーター便ツアーで、2泊3日富山フリープランが3万9900円で販売されていた。主催旅行会社の収益分やホテル2泊分を考慮しても、概ね片道1万円ほどのチャーター素材価格だったのではと想像できる。

もしFDAによる福岡就航となったならば、早期割引やダイナミックパッケージ等の旅行商品を活用することで、富山から安価に九州の旅が出来るのではと思う。
そして何よりも福岡空港はハブ空港としての魅力もあるし、FDAが多くの路線で行っているJALとのコードシェア運航となればJAL国内線特典航空券として発券できるので、私にとってはとっても魅力的なんですが。

定期化とまではいかなくても、今回のように不定期チャーター便を利用して「航空券+ホテルのみ」のパッケージツアーが販売されるのなら、また使ってみたいなぁと思う。

与平会長、ひとつ宜しくお願いします。



到着ロビーを出ると、デッキで撮影していた皆さんがお出迎え。待っててくれてありがとうございます。
そのまま展望デッキに上がって搭乗機を撮影。機体は熊本発富山ツアーの復路便となった。


東京便の搭乗率問題など色々あるんだけれど、こちらの色々にも期待したい富山空港。
なんか奇跡が起こる予感がするんだけど、どうなるかなぁ。