2015年2月28日土曜日

回想 日本縦断6レグの旅 3日目:宮古島・伊良部大橋満喫の旅 【下地島を離れてはいけないただ1つの理由】


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2月21日旅の3日目。宮古島・伊良部島はよいお天気の予感。おはようございます。


夜明け前に起床して、レンタカーで島の東側にある牧山展望台を目指す。
ここからなら朝日と橋が絡められそうだけど…あれれのれ。

牧山展望台は工事中の模様。足場が組まれていて入ることができず。


仕方なく展望台手前の場所から日の出方向を見る…も、宮古島方面には若干の雲。
でも雲さんへの文句を言ってはいけません。十分すぎるぐらいの良い天気の予感ですよ。

伊良部島から見る伊良部大橋

そのままホテルに向かうつもりが、やっぱり寄ります「渡口の浜」
だーれもいない海♪ …あ、海岸の奥に一人いたわ。

風がビュービューと強い。そして今日も綺麗なお日様が昇ってきましたよ。



イソヒヨドリさんもおはようございます

ホテルに戻って朝食を頂き、早めのチェックアウト。今回の宿、1Fにはスーパーがあり夜は2Fのレストランが居酒屋として営業。
そーいや昨日の夜は宴会が入っていたようで、当然ながら「オトーリ」が行われていた。楽しそうな雰囲気がオトーリの挨拶からも伝わってくる。お酒は楽しく飲みましょう。



宮古空港にいるチェックスターの動きも気になるが、午前中は伊良部島・下地島をのんびり周遊することに。

私自身、伊良部島・下地島への訪問は3回目。いずれも下地島空港でのタッチアンドゴーを見学したが、現在は静かな滑走路。
ただ以前からツイッター等では申し上げているが、伊良部島・下地島には訪れておくべき素晴らしいスポットがたくさんある。下地島空港でタッチアンドゴーが行われなくても、美しい島に変わりはないのだ。


ホテルの近くには高い煙突。ここは製糖工場で、島内で刈り取られたサトウキビが敷地内に積み上げられている。
島をドライブしているとキビ刈りに勤しむ島民の皆さん。援農隊なんて制度もあるが、体力に自信のない私でも勤まるのかしら。

そしてこの工場は24時間稼働のようで、煙突の煙は夜のホテルの窓からも見る事が出来た。


ここで伊良部大橋を渡り一旦宮古島側へ。


ちょっと車載動画を撮ってみようかとセッティング。
そんな伊良部大橋の動画はこちら。





伊良部島マラソンが翌日に開催されるそうで、ランニングする人の姿も。
伊良部島に戻ってきたところで下地島の島内観光再開。

下地島巨石(帯岩)

中の島海岸

定番スポットの「通り池」へ。
隣接する2つの池は海とそれぞれ繋がっていて、ダイビングスポットとしても有名だ。
以前来たときは岩場に掛けられた遊歩道橋が壊れていたが今はちゃんと修理されていた。2度目に来たときは暴風雨で来ることが出来ず。

小路を抜けると…

通り池A(仮)

通り池B(仮)
パノラマで撮ってやっと位置関係がわかるかな…

下地島といえば、…やっぱり下地島空港
JAL/ANAによるタッチアンドゴー訓練が行われなくなって久しいが、滑走路探検隊員としてはきちんと見ておかなくてはならない。

下地島空港脇にある空港監視レーダー施設(ASR/SSR)

そして外周道を走っていると突然飛び込んでくる青い海。
この青さである。



RWY35のローカライザーはペンキ塗り作業中

灯火のインターナショナルオレンジと海の青さが美しい

そうこうしているとチェックスターが宮古空港からエアボーン。
どうやら那覇の沖合に向かう感じ?そーいや那覇のアレがそろそろですかな。

チェックスターも来ないようなので、最後は空港ビルにお邪魔。
警備員さんにご挨拶して、施設を拝見させていただく。


国土交通省大阪航空局
下地島空港事務所

気象庁下地島航空気象観測所と
沖縄県下地島空港管理事務所

エプロンには協立航空撮影(株)の
Cessna 208B Grand Caravan(JA888P)
今となっては貴重な下地島空港への飛来機

下地島VOR/DME(SJE)

タワー管制に3000mの滑走路、そして両滑走路にはILSが設置され宮古空港よりも立派な設備を持つ空港ですが、今日のお客はキャラバン1機のみ。
昔の姿を知るものとしてはちょっと寂しいですね。


先ほどの警備員さんにお礼のご挨拶。
「今はたまーに海上保安庁が来るくらいだなぁ。RACは滅多に来ないし、来ても30分ほどで那覇に戻っちゃうしね。昔はトリプルセブンとかジャンボが来ると凄かったもんね。それが今じゃ管制官がわずかに居るだけで、みんな引き揚げちゃってさぁ…」

と飛行機好きな警備員さんにいろんなお話を聞かせてもらってナルホドフムフム。
せっかくの空港、ただ寝かせておくだけじゃあモッタイナイですね。

下地島空港を後にして、隣接の伊良部島観光へ移る。

佐和田の浜

ぷーさんは何を待ってるの?

翼を広げた…

「フナウサギバナタ」にある大きなサシバの展望台
サシバは沖縄などで見られる渡り鳥
以前来た時は翼が壊れていたが、今はきちんと修理されていた

そして最後にお目当ての場所。それは…


三角点。


でも見たいのは三角点じゃなくって…


三角点からの眺め。

ウワサに聞いていた「三角点ポイント」と呼ばれるスポットで、以前から一度来てみたいと思っていた場所。
その場所は…三角点が目印よ。








佐良浜漁港でお昼。
漁港前の地元の人で賑わう食堂で宮古そばを頂く。
島へくると必ずここでお世話になってます。というか、ここしか知らないのよね。


そしてもう一つ気になる場所といえば、旧フェリー乗り場。
伊良部大橋開通と同時に、この島への唯一の交通路だったフェリー路線が廃止となった。


桟橋には「高速船ゆがふ」の姿

ゆがふを含め3隻の船が活躍していたのだが、ググってみると「カーフェリーゆうむつ」と「高速船うぷゆう」は活躍の場を海外に移すようだ。
私も過去2回の旅行でもお世話になりました。


旧ターミナル内では現在も売店が営業中

伊良部島・下地島に別れを告げて、伊良部大橋を渡り宮古島へ。
レンタカー返却まで3時間ちょい。短い時間だが宮古島のビューポイントを巡る。

まずは定番中の定番、砂山ビーチへ。

砂山の小路を登ると…

こちらも思わず声が出る絶景ビーチ

砂山ビーチ定番のフレーム
海の青さがタマラナイ

観光客の姿もわずか。みなさん思い思いのアングルで写真をパチリ。
そこへ我が物顔で邪魔するテレビクルー。もうやだー。

お次は前浜ビーチかそれとも東平安名崎か…
車に乗りこんだその時…

なにやら聞こえる…
俺には聞こえるぞ…
これはビーチクラフトB300のプロペラ音だ!(お察しください)


そう、下地島空港に海上保安庁のビーチクラフトがアプローチしているではないか!
来た道をそのまま引き返して本日4回目の伊良部大橋を渡り目指すは下地島空港

空港北側の海岸は、午後になり陽が高くなってさらに青さが増している。
風は南風。
どうやら1度アプローチを済ませ、再び進入してくるようだ。

しかも滑走路17ですぞ!青い海側から進入するパターンですぞ!

通りかかったお兄さんに「飛行機来ますよ!って声をかけたら「えー!マジッスカー!そんな奇跡あるんすカ!ジャンボ来てる時代に見たかったー!」と大興奮のご様子。飛行機好きな方でしたか。

さあいよいよRWY17アプローチ!
飛行機のお腹が青いぃー!



海上保安庁・ビーチクラフトB300(JA861A)が
下地島空港にキターーーーーーー!!!


進入中に着陸復行してミストアプローチコースをフォロー。

さて次は反対側の滑走路35へ向けて進入、レフトブレイクして周回進入コースを飛行し滑走路17へ。富山空港ではおなじみのサークリングアプローチですヨ。

RWY35からレフトブレイク
ライトダウンウインドを飛行し…

青い海の上を旋回して…

RWY17へ



滑走路上では…

タッチ…

&ゴー!

午前中、空港警備のおじさんが今はたまーに海上保安庁が来るくらいだなぁ。って言っていた、そのたまーにがまさに今日!

こんな奇跡があるものだろうか、いや今日あったじゃないか。
もしこれが東平安名崎(宮古島最東端)に向かっていたならばと思うと…やっぱり航空ファンは下地島から離れてはいけないのだ。

といいつつ、2回のアプローチの写真を、2回とも同じような鉄板アングルで撮ってしまった自分。
2年前、隊長が旧石垣空港で「なんで下地島の写真ってあの海を絡めた画しかないの?ほかの画がみたいナ」なんて、ついさっきまで下地島に行ってた人の前で言っっちゃってたのを思い出す。
でもやっぱりこのアングルしかないんすよ。あとコンデジの限界もありますかな…と道具のせい。ぐぬぬ…。

と時刻は15時すぎ。今日5度目の伊良部大橋を渡り、ガソリンを満タンにしてレンタカー屋さんへギリギリの滑り込み。サーセンサーセン。

宮古-那覇の機材はJA302K

カウンターで荷物を預ける。Priorityの手荷物タグとともに「いつもご利用ありがとうございます」って言われても、いつも使ってなくってスイマセン。

実は那覇で乗り継いで羽田へ向かう予定だが、那覇到着30分後の便ではなく90分後の便を手配してあった。
カウンターで「那覇からはひとつ前のフライトに変更したいんですが、窓側空いていますか?」の問いにOKとのお返事。特典航空券はこのように当日の予約変更(同区間の前便に限る)も可能だ。

元々の予約便も、変更した便も使用予定機材はボーイング777-300。久しぶりに乗っておきたい大型機材だ。








GPSロガーによる航跡紹介


SIDはTORII ONE DEPARTURE
でもレーダーサービス提供なのでヒットせず

宮古島出発経路を3Dで

到着時もレーダーベクターされてRNAV RWY18のFAFへベクターか
2.9マイルの地点で約1000ftをパス

那覇到着経路を3Dで

早着して乗り継ぎ時間も十分。
今日はもう運転しないぞと、ラウンジに駆け込んでビールを一杯。
この旅初めてのラウンジ酒。



ゲートに向かうと東京便への優先搭乗タイム。
ゲート前にはズラズラとプレミアム会員の皆さん。これなら恥ずかしくないぞとその列に紛れて優先搭乗でゲートをくぐる。


「いつも御搭乗ありがとうございます」
…いやいや、いつも乗ってないんです。(

※乗ってないのにスタアラゴールドな訳はこちら


…しまった!

搭乗橋から使用機材を見るとJA8968。搭乗機は777-300型機の予定だったのだが、急きょ777-200型機に機種変更した模様。
せっかくの-300搭乗チャンスを逃してしまった。宮古空港で変更する前にちゃんと確認するべきだったね。


機内は機種変更に伴う座席移動やらでGHさんが乗り込んでくるわのプチ混乱。
前のご婦人は不満そうにサンドイッチ席へ。後方から移されてきた女性が私と通路側の男性の間に押し込められて満席便の出来上がり。

そしてお隣の女性、離陸後にウトウトしてしまい機外から持ち込んで手に持っていた飲み物を盛大にブシャー。あーあー。穴だけに穴に穴があったらなんとやら。
(あら、そんなあなたは…へぇそうなんだ。ってあーあーそういう事しちゃいけないの。あっ、そういうの使っちゃダメだって…)
上空で携帯の電波が通じないかとかチェックしないの。そして使うべきでない言葉を堂々と紙にデカデカと書かない。人に見せない。そういう言葉使っちゃってるから、いざというときに放送に出ちゃうんだよ。テ○朝の穴はやっぱりアレだなぁ。



出発はSARTA ONE RNAV DEPARTURE
途中で何処かへダイレクト

出発を3Dで

Direct NIKAIでしたよ
NIKAIって…和歌山ご出身でしたね

ARLON ARRIVALでARLONへベクター
ILS Z RWY34Lを実施

羽田到着を3Dで

タキシングルートもちゃんと記録出来ている



モノレール浜松町駅で先頭車両を撮っていたら、ホームには工事中につき通路誘導する作業員のおじさんと私だけ。

そんなカメラ小僧な私に向かっておじさんがニッコリ微笑んで

「ほら、東京タワー」

と窓の先を指さす。


おじさん:「ご旅行ですか?どちらから?」
私:「富山です。田舎モンですから東京タワーを見ると東京に来たなぁって感じがします。」
おじさん:「私は関西出身でしてね。そーいや富山といえば北陸新幹線が出来ますね。関西と北陸の繋がりが薄くなっちゃいそうだなぁ…」

大丈夫。標準軌な鉄路が東京へ伸びても、心は関西圏ですヨ。

浜松町駅のラッチ内には北陸新幹線のポスター
ウフフと微笑む先には何があるかな

恒例(?)の小便小僧チェック
今日はウルトラマン小僧で御座います



最近お気に入りの大井町。ここのマンモスホテルが最近の定宿だ。
苦労して取れたホテルのフロントでは「明日は東京マラソンでして。あと春節と重なって満室でございます。」

小さな部屋に荷物を投げ込んで吉田類的酒場放浪へ。
新規開拓…のつもりが、前回の東京旅で立ち寄った大衆居酒屋に引き寄せられる。満席だったがカウンターにねじ込んでもらってとりあえずビール。
スマホに夢中の兄ちゃんと、熱い話で盛り上がる青年2人組に挟まれてビール2杯、ハイボール1杯。

さあ明日は旅の最終日。
アレに乗って富山へ帰るのも最終…にならなければいいんだが。