2015年6月19日金曜日

「富山県ドクターヘリ」訓練運航開始 - 射水市消防本部と運航前実地訓練を実施

2015年夏季に富山県内で初めて運航される「ドクターヘリ」の本格運用開始を前に、富山県と岐阜県飛騨地域北部の各消防署との連携実地訓練が行われています。

当チャンネルでは今回、ドクターヘリ訓練機射水市消防本部との連携訓練の様子を収録しましたのでご紹介します。

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「富山県ドクターヘリ」のヘリコプター運航・整備は静岡エアコミュータと鹿児島国際航空による共同事業体により行われます。
運航前訓練では鹿児島国際航空が所有するAgusta社「A109E Power(JA02KG)」が使用されています。

2015年8月頃から本格運用が開始される予定で、機体はAgusta Westland社の「AW109SP(JA10YM)」が使用される計画です。(富山→とやま→10(とう)+YA+MA=10YM?)

まずは実際の訓練の様子を動画でご覧ください。






それでは写真で訓練を振り返ります。

訓練は射水市内の公園で実施。富山県立中央病院を離陸した機体が訓練会場に到着します。



まずは機体と搬入方法について説明が行われました。


実際の運航開始時には、AW109SP(JA10YM)が使用される予定

ドクターヘリの機体に描かれている蛇と杖は「アスクレピオスの杖」
医療のシンボルとして様々なところで用いられている

傷病者の搬入・搬出訓練では、実際の救急車が使用されました。
ヘリコプター横への進入手順の確認や、傷病者を運び入れる位置・方向などを実際に確認します。






続いて実機を使っての実働訓練に移ります。
ドクターヘリが一旦離陸し、再び訓練会場に進入します。

ドクターヘリが進入

着陸してエンジンカットと同時に救急車を機体横に据え付ける

ヘリ搬入前に、まずは医師と看護師が救急車に乗り込んで傷病者の診察・処置を行う

必要な処置を実施したのち、担架に乗せられた傷病者をヘリへと搬入

傷病者とともに医師と看護師がヘリに搭乗、救急車を移動させてすぐにエンジンスタート
地上では救急隊員が離陸の合図を送る

離陸し訓練終了


小雨がぱらつく中での訓練でしたが、約1時間30分の訓練が無事終了。
7月ごろまで富山県内と岐阜県飛騨地域北部の各消防署と合同で運航前訓練が実施されます。


富山を空から守る「富山県警察ヘリコプター“つるぎ”」「富山県消防防災ヘリ“とやま”」に加え、新たなへリコプターがこの夏に仲間入りします。

このドクターヘリ運航によって、これまでの救急活動に加えて、さらに多くの人の命が救われることを願っています。


以上、富山県ドクターヘリ運航前実地訓練レポートでした。

2015年6月12日金曜日

回想 沖縄の旅(6月7日) 【沖縄のSL“D51 222”&さくらジンベエ搭乗編】

2日目:回想 沖縄の旅(6月6日) 【中城城跡・嘉手納基地経由、普天間フライトラインフェア編】はこちら

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最終日、生温い那覇の朝。おはようございます。


路面を見ると若干濡れているので雨は降ってたんだろうけど、しばらくは持ちそうな天気予報。
昨日二日酔いですっぽかした早朝散歩に出かけるため、県庁前から那覇バスに乗る。



5分程度で「与儀公園」最寄りのバス停に到着。
そしてこの与儀公園には、蒸気機関車「D51 222」が静態保存されている。




機関室の上には猫さん機関士の姿


この「D51 222」は昭和13年12月に国鉄小倉工場で完成、主に九州内で活躍。しかしここ沖縄には軽便鉄道やシュガートレイン的なものはあったのだが、国鉄路線は存在しなかった。

機関車の前に設置されたプレートには、なぜ国鉄路線のなかった沖縄で保存されているのか理由が記されていた。

由来の全文をここに引用する。
「D51 222静態保存の理由」 
 沖縄の本土復帰(昭和47年5月15日)を記念して、北九州市の日本国有鉄道門司鉄道管理局の有志の方々によって、沖縄の子供を招く運動が展開されました。そのとき那覇市内の小学校5・6年生72名が招待され、国鉄職員の里親のもとで、8日間の楽しい生活を送りました。 
 はじめてみる九州の自然や温かく迎えていただいた里親の心づかいに子供たちは感激するとともに、身近に見た蒸気機関車の巨大さ、たくましさにすっかり心をうばわれ、口々に機関車がほしいと言いだしました。それを聞いた里親である国鉄職員の方々は、鉄道のない沖縄の子供たちのために、何とか九州を走っている実物の蒸気機関車を贈ろうということになりました。
 ところが、鹿児島から海上600キロメートル隔てた那覇へ重さ90トンのD51を運ぶことは高度の輸送技術と莫大な費用がかかりましたが、重量輸送について経験深い業者の協力と、国鉄職員をはじめ全国の方々からの1千4百万余円の募金によって、無事の偉業が実現しました。
 ここに展示されているD51 222は、このような経過のもとに贈られたものですが、関係各位の努力はもとより、沖縄を思う親愛の情の象徴としていつまでも大切に保存したいものです。
引用おわり

後方には猫さん機関助手と見習いの姿も
機関車の周りには猫がいっぱい








朝日新聞デジタルの記事によると、譲渡時には石炭をたいたそう。
階段が設置されているように昔は機関室にも入れたようだが、経年劣化で今は入れない。

那覇で見られる貴重なデゴイチ、時間があればぜひ見てね。

捨て猫・野良猫の多い公園。沖縄ではよく猫に遭遇
猫を捨てるな。猫を買わずに猫を飼え
琉球音楽に合わせて体操


再開発で近いうちに取り壊しが決定している農連中央市場。今日は日曜日なのでお休み。一度覗いてみたいと思うのだが、次のチャンスはあるかなぁ。

再びバスに乗って帰ろうと思ったが発車時刻は10分後。ならば歩いて戻ろうと10分歩いて県庁前へ。


朝食は三笠のゴーヤチャンプルー
ボリューム満点600円


ホテルに戻って支度してチェックアウト。
ゆいレールで空港へ向かう。


CH-47がアプローチ





那覇空港に着くとスポットにはジンベエジェットさくらジンベエが並んで駐機。

今日の搭乗機は手前の「さくらジンベエ」、ナーント!往復共にJTAの特別塗装機搭乗となった。


那覇VORTAC(NHC)

第2滑走路の埋め立てが粛々と進む那覇空港沖
同じ海でも、こちらは順調なよう

気になる二人の今後

保安検査を抜けてゲート前へ。今日の便は全席満席。


タグもジンベエ塗装





奥に居たジンベエジェットが出発して、南西航空塗装機がスポットイン
JTA特別塗装機で未搭乗なのはこのSWALのみとなった

機内から手を振るとちゃんと見てくださっていて、両手を振って応じてくれる





馬小屋から解放された小馬さん
次は気を付けてネ


離陸した那覇空港

普天間基地
昨日はお世話になりました

ボケボケですがフェア会場には機体がズラリ
今日も午後から開場


沖永良部空港

沖永良部島

雲の隙間から沖永良部島が見えてから、その後はベッタりと雲上飛行。口永良部島を見る事は出来ず。早く穏やかになるといいんですが、火山の動向予想は難しいそう。

往路同様、飛行経路がいつもと異なるようで、四国を経由して小松空港へ。
雲も近くてコトコトと揺れる。パイロットは上昇・下降・右へ左へと機体を操縦し、揺れない航路を探してくれている模様。
ベルトサインは消えているが、ドリンクサービスは度々中断。突然の揺れに備える。



雲を抜けたら三保上空。
ここを過ぎれば小松アプローチのシーケンスとなる。

天橋立

定置網

窓の外にちょっとだけ見える特別塗装のさくら色

尼御前サービスエリア


GPSロガーによる航路紹介。

今回の航路 

通常の飛行計画経路であればBOMAP・鹿児島・大分・岩国を通って日本海側に出るが、今回は四国・中国地方を飛行するルート。

ルートを拾ってみると「ALC Y53 SUC V53 KTE OLIVE V38 YME KMC」となった模様。合ってるかな。

SARTA ONE RNAV DEPARTURE
もちろんショートカットされてALCへ 

屋久島・種子島の東方沖で航路が曲がる
この時は高く伸びる雲を避けていた

MIYAZUまで各ポイントを踏んで、小松アプローチへ

レーダーベクターでDAIJOへ
ILS Z RWY06で着陸

那覇出発を3Dで
ALT restrictionはキャンセルされている

小松到着経路を3Dで


この日は紫陽花

飛行機を降りて出口に向かうとフォロワーさんがお出迎え。
デッキで「ゆんたく」しながらさくらジンベエの離陸を待つ。


ANAの東京線も737に

視線の先には…たべられません

駆け足でまわった沖縄の旅。何度も沖縄に足を運んでいるが、毎回いろんな発見がある。今回もいろんなものを見て感じることが出来た3日間だった。

次はSWALに乗って、南西諸島の旅に行きたいな。