2013年11月12日火曜日

関西エリアの電車大集合! - JR西日本「吹田総合車両所」一般公開に行ってきました

11月9日、大阪・吹田にある「JR西日本・吹田総合車両所」で一般公開が行われました。

この日は午前中に航空保安大学校「空の日・オープンキャンパス」を見学。
午後はこちらの施設に向かいました。

吹田総合車両所
JR西日本・吹田総合車両所

スマートイコちゃん
スマートイコちゃんもお出迎え

鉄道の動画もいろいろ撮ってますが、他エリアの電車群はそれほど詳しくなく、同行した友人に「あれ何系?なに?ナニ?」と聞いている程度ですので、間違ってたらごめんなさい。

485系 方向幕 シュプール
485系の方向幕回しコーナー

電気解放器付連結器のカットモデル

削った車輪展示
実際に触らせていただく

ゴールドに輝くディスクブレーキ

車輪がいっぱい
新しい車輪は、グレーの塗膜も落とさずにそのまま出庫させるのだとか

221系
221系はリニューアル工事が進められている


屋外には電車がズラリ

「きたぐに」も登場

急行 きたぐに

583系 雷鳥
こちらの583系には「雷鳥」の先頭幕
昔は583系の雷鳥もよく走っていた

583系 雷鳥

 
485系パノラマグリーンも
ちなみにこちらは直江津方を向いている…そういう事ね

225系
大和路快速 吹田行(225系)

オーシャンアロー
マルスのカナコードは「アロ」

きのさき 特急

221系リニューアルの行程紹介

施工前

塗装剥離後

下地施工

モハ52001系「流電」

鉄道省 モハ52001系 流電

モハ52001系 流電

貨車よ 永遠に走れ 貨車検修の 栄光ある 歴史を閉じる 吹田総合車両所
流電の向かいには、ひとつの石碑があった
「貨車よ 永遠に走れ 貨車検修の 栄光ある 歴史を閉じる」

ここで時間切れ。楽しい時間でした。

このあと、大阪駅周辺で用事を済ませ、阪神百貨店でお買い物して大阪駅へ。
サンダーバードで帰路につきます。

帰りは683系4000番台で

以上、 JR西日本「吹田総合車両所」一般公開のレポートでした。

2013年11月11日月曜日

【FINAL 747 -THANKS JUMBO-】 小松空港にANAのジャンボが里帰り - 着陸・離陸動画を公開

ANAのボーイング747-400D“テクノジャンボ”が「FINAL 747 -THANKS JUMBO- 747里帰りフライト」として小松空港に飛来しました。


これは、かつて747が就航していた路線に一日限りの「里帰りフライト」として運航、小松空港には11月10日のANA969/970便に充当されました。

その里帰りフライトの着陸と離陸の動画を公開しましたのでご紹介します。

(「里帰り」という表現にはちょっと…。お里はアメリカかと…ボソボソ…いやなんでもないです)


まずは着陸編から





- Flight Data -
Date: Nov 11, 2013
Airline: All Nippon Airways 全日空 全日本空輸 (ANA/NH)
Aircraft: Boeing 747-400D
Registration No.: JA8966
Flight No.: NH969
Origin: Tokyo/Haneda (RJTT/HND)
Destination: Komatsu (RJNK/KMQ)
Runway: 06
Landing: 0522Z
METAR:
RJNK 100500Z 06011KT 4500 SHRA FEW006 BKN008 BKN015 13/12 Q1009 RMK 1CU006 5CU008 7CU015 A2981
RJNK 100513Z 04009KT 5000 -SHRA FEW006 BKN008 BKN015 13/12 Q1009 RMK 1CU006 5CU008 7CU015 A2982
RJNK 100521Z 04011KT 3500 -SHRA FEW006 BKN008 BKN015 12/11 Q1009 RMK 1CU006 5CU008 7CU015 A2982


雨が強く降ることもあり、露点も接近。
もやもやの中でしたが、なんとか収録できました。
(もうちょっと視程が落ちていたら見えなかったかも…)


続いて離陸編





- Flight Data -
Date: Nov 11, 2013
Airline: All Nippon Airways 全日空 全日本空輸 (ANA/NH)
Aircraft: Boeing 747-400D
Registration No.: JA8966
Flight No.: NH970
Origin: Komatsu (RJNK/KMQ)
Destination: Tokyo/Haneda (RJTT/HND)
Runway: 06
Landing: 0640Z
METAR: RJNK 100700Z 04009KT 6000 -SHRA FEW006 OVC015 12/11 Q1009 RMK 1CU006 8CU015 A2982


ほとんど離着陸シーンのみの撮って出し気味ですが、記録ということでご勘弁を…。


調べてみると、小松空港でのANAジャンボは「ピカチュウジャンボ」しか撮ったことがなく、ノーマル塗装機はこれが当チャンネルでの小松初収録となりました。

撮影前日の土曜日は、早朝から大阪をガッツリ周遊(航空保安大学校見学レポートはこちら)。
遅めの電車で帰宅してグッタリ気味。
友人とも「今日は疲れたし、明日は暴風雨の予報だし、やめとくかー」なんて言ってました。

しかし小松の「ミスターYOSHIRJNK」に餌をぶら下げらられるがまま、結局撮影に。
ちょっと寒かったけど、結果とてもよい撮影となりました。誘ってくれてありがとう。




そんなANAジャンボの搭乗履歴を調べてみると計9回搭乗。JALの方が多くて11回。国内航空会社のジャンボ搭乗歴は合計20回。

その中でも一番多く搭乗したのがこの小松-羽田線。昔はANAとJALのジャンボが並んでいる光景も記憶にあり、とても懐かしく思います。

そんな国内航空会社のジャンボジェットも残された機数はあと僅かとなりました。
退役は2014年3月末。それまでに乗るチャンスはちょっとなさそうだなぁ…




以上、ジャンボの里帰りフライトの動画でした。

(これ、本当に最後の小松空港への運航ってことでいいですよねANAさん…)

2013年11月10日日曜日

航空管制官への道 - 航空保安大学校の「空の日・オープンキャンパス」に行ってきました

関西国際空港を望む“りんくうタウン”の一角にある施設「航空保安大学校」

航空管制官航空管制運航情報官航空管制技術官を養成する国土交通省の大学校です。

そして11月9日に、この施設の空の日・オープンキャンパスが開催されました。

航空保安大学校全景
左の建物が校舎、右の高層建物が宿舎

昨年、大阪での別件ついでに駆け足で訪れたこの施設。
今年はジックリと見に行こうではないかと(前日に思い立ったんですがw)、遥々富山から始発のサンダーバードに乗ってお出かけです(遠いェ…)

昨年撮影した動画はこちら)





近年、ACCや管制塔に一般人が立ち入る機会はほぼ皆無。チビッコ向けはあるんですけどねぇ。
なかなか実際現場を見ることはできませんが、ここ航空保安大学校ならイベントにあわせて見学が可能です。

ここで学生を指導する教官は現役の航空管制官や技術官の方々。
航空保安大学校を受けられない年齢になってしまった航法・管制マニアのオジサンにとって、現場の生の声や機材を見る絶好のチャンスでもあるのです。
(「若くないオジサンが見てもいいの?」なんて聞くと教官から「いいんですよ、空の日ですから!」と暖かいお言葉…涙)


それでは「航空管制官」に関連する施設からご紹介。

まずは「航空路レーダー管制実習室」です。
いわゆる東京コントロールのようなACCの設備が並び、ここでエンルート管制について学びます。

航空路レーダー管制実習室

管制卓は古いタイプ

航空路レーダー管制卓です。
使用されているのは古いタイプの管制卓。現在、各ACCに導入されている新型を設置工事中で、この11月稼働予定だとか。
今回の訪問では新しい管制卓を見られると思っていたので残念…。


ここでは西日本を中心とした「山陽セクター」を想定して実習が行われています。

ストリップの中にJA001Gを発見

レーダー画面にもCKSTR7

あっ!レーダー画面にチェックスター7がぁ!
ふむふむ、チェックスターは「CKSTR」とタグが付くのかぁ( ..)φメモ
ANAやJALなど、一般エアラインはICAOの3レター+便名数字で表され(例:ANA0882/JAL1270)、それぞれのコールサイン(オールニッポン/ジャパンエア)は管制官が記憶しておく必要があります。
ただ、このようなチェックスターや自衛隊機などの部隊別コールサインは覚えなくてもこのように画面にコールサインが表示されます。たとえば百里基地のF-4“ジミー”がエンルートを飛行する際は「GIMMY」と表示されます。

パイロット用卓

これらの飛行機の機影は仮想の飛行データを使用していますので、それらを操るパイロット役も必要となります。
パイロット用卓も別途設けられ、学生同士で管制官役とパイロット役をそれぞれ務めるそうです。
管制官の実習は概ねこのような形態で行われます。

最初は5機ぐらいから実習をスタート。順次機数や離着陸機を増やしていって、最終的には20機ほどを見られるようになるんだとか。



続いて「ターミナルレーダー管制実習室」
いわゆる「アプローチ・デパーチャー」ですね。エンルート管制とタワー管制の中間的存在です。



ここでは「フレンドシップ空港(RJTV)」と呼ばれる仮想空港で実習を実施。
滑走路は3本ありますよ。
VOR/DMEの3レターやWAYPOINT・FIX名も架空のものを使用しています(教官の子供の名前などが由来となるらしい?!)

レーダー画面上にはシグナスやJALの747-200なども登場しています。(なかなかマニアック)

ターミナルレーダー管制卓

そして今年も見たい、PAR管制卓!

学生や教官に「PARやってるところ見たい!体験したい!」とお願いしてみましたが、「えっ…、やったことないです」と今年も実現ならず…ぐぬぬ

学生からは「実際にPAR誘導を聞いたことありますか?どんな感じなんですか?」と逆質問されてしまいました。

それもそのはず、現在航空局でPARを提供しているのは那覇空港のみなので無理もありません。小松空港で行われているPARは自衛隊の管制隊が行っています。

そのためこの大学校では「こういうのもあるよ」的な実習にとどまるそうです。

PAR管制卓

PARレーダー画面
赤い丸内の三角形が機影を表している

次はいよいよ「飛行場管制実習室」
バーチャルスクリーンを使用した、管制塔実習施設です。

システムダウン中

ズコーッ!

なんとシステムダウンで、ブルースクリーン&マウスカーソルだけがポツンと…。

しばらく待っていましたがシステムは復旧しませんでした。
一般の見学者にとって、いちばんの見どころなんですがねぇ。


昨年撮影の動画ではちゃんと稼働している様子をご紹介していますので、こちらもご覧ください。





ここまでが管制科の展示です。

教官や学生(といっても国交省職員)にもいろいろ質問。

学生に「配属の希望とかありますか?」なんて聞いてみると…

「そりゃタワーですよ、飛行機見えてないとやってらんない!」
「実習しているうちにACCへの希望が強くなってきました」
「ターミナルレーダーが面白いですね」

と、みなさんそれぞれに想いがあるようです。

各ACCや空港に配属されたら、またお空のボイスでお会いしたいですネ。

CSで放送されていたドラマ「TOKYOコントロール」旋風がまだ吹いていた
来年は「TOKYOエアポート」世代が入省してくる


つづいて「電子科」のフロアへ。

まずは航空灯火の実習室からご紹介。

指向信号灯(ライトガン)

先日公開した灯火検査動画でも登場したライトガン。実物を触ってきましたよ。




飛行場の灯火全景。高松空港がモデル
お値段は…ヒミツ

灯火運用卓

進入角指示灯(PAPI) 4基1組で構成される

回転式飛行場灯台
能登空港に設置されていた、新しい小型タイプのものと思われる

滑走路とその周辺の灯火

続いて航空保安システムの実習室へ。

まずは富山空港でも話題のこれ!

ILS実習装置(LLZ)

ローカライザー機器です。
このような装置が、富山空港のローカライザー脇にある赤白に塗られた局舎の中に設置されています。

ローカライザー空中線模型(1/50)

アンテナ部を大きく

システムは二重化されている
異常があれば自動的に切り替わるそう

このローカライザー、富山空港での検査飛行動画はこちら






続いて、みんな大好き(?)VOR装置を拝見。



VOR/DMEアンテナの模型
中央の赤い棒がDMEのアンテナ
周囲に並べられた白いレドームがVORのアンテナ

白いレドームの中にはこのようなアンテナが収納されている

その他の装置も駆け足ですがご紹介。

TACAN装置

SSR実習装置

ASR実習装置

電子科の学生や教官からもいろいろお話を伺います。

2次レーダーのみの運用における飛行位置特定のしくみを熱心に解説していただきました。なるほど納得。
「C言語も学習しますよ」なんて話も。うう、プログラミングとか無理ぃ…。


実際現場で管制卓の整備を行っていた技術官の教官には音声システムについて詳しく解説していただきました。

以前から疑問だった「VHF波とUHF波はひとりの管制官が同時にひとつのイヤホンで聞いているの?」の質問。
「ええ、同時に聞いています。中にはもっと多くの複数波をひとつのイヤホンで聞き分ける聖徳太子みたいな管制官もいますよ」とな。

まだまだ修行が足りないワタクシ…←


最後に運航情報官関連の展示として、国際対空通信の管制卓を見学。
情報官関連の展示は少な目。



こんな感じで2時間以上かけてタップリと施設内を見学。


見学者の中には、将来の航空保安職員を目指す若い学生・生徒さんたちの姿も。

管制官や情報官・技術官の試験を受験するにあたって、航空保安の知識は全く必要ありません。ただ、このような実習の現場を見ておくことによって、目標意識が出て目指す気持ちが強くなると思います。
私も若いころに1度だけ受験経験がありますが、このように実際の現場を見ていたならば、あと何度かは挑戦したかもしれません。


若い人にしかチャンスのない航空管制官への道。
ブログを読んでくれた人の中で管制官や情報官・技術官を目指す人には、ぜひこのチャンスをものにしてほしいと思います。

校舎内に掲出されていた「航空管制官組織理念」

以上、航空保安大学校の空の日・オープンキャンパスの様子でした。