2014年4月30日水曜日

外航クルーズ客船「ダイヤモンド・プリンセス号」が伏木富山港に初寄港 - 消防艇による歓迎放水&打ち上げ花火でお見送り

4月29日、伏木富山港(万葉ふ頭)に外航クルーズ客船「DIAMOND PRINCESS(ダイヤモンド・プリンセス号)」が初寄港しました。

高岡・万葉ふ頭へは今年初めてのクルーズ客船入港です。

今回は入港からふ頭内で見学。あ!富山湾を進む客船が見えたヨ!
その様子は動画でどうぞ。






大きいですねぇ!
昨年この万葉ふ頭に寄港した大型客船「Voyager of the Seas(ボイジャー・オブ・ザ・シーズ)」に次ぐ大きさの客船です。

所有・運航:Peninsular and Oriental Steam Navigation Company
建造:2004年
建造所:三菱重工業長崎造船所
総トン数:116,000t
全長:290m
全幅:37.50m
巡航速度:22kt
定員:乗客2,670名 乗員1,100名
船籍:バミューダ

※公式WEBサイトより引用
今回も万葉ふ頭名物(?)の180度回頭も行われました。そして当チャンネルの動画では毎度おなじみの港で働く船たちも大集合。

それでは動画を写真とともに振り返りましょう。
  
前日青森を出航したダイヤモンドプリンセスが万葉埠頭内に進入
手前には高岡市消防本部の消防艇が待機

消防艇による歓迎放水



ここからゆっくりと180度回頭
タグボートが位置につきますが…

今回はこのサイドスラスター(丸に十字×3)を使用して自力回頭
タグボートは万一に備えて脇につきます


船にはイギリス商船旗と日本国旗、社旗が掲揚
信号旗「H」も見える(水先案内人が乗船中の意)

回頭完了
タグボート「日本海」、出番なくて不満そう?

係留索が投げ込まれる
そーれ!


係留索にはラットガード(ネズミよけ)を取り付け
船にとってネズミは大敵

超大型客船用の係留柱を使用
昨年行われたこの設置工事により、超大型の客船が係留可能となった

船尾には船名とLONDONの文字

支援船をご紹介
まずはパイロット船「つるぎ」
水先案内人が客船に乗り込んで入港を支援
こちらの信号旗も「H」

富山湾の主・県営タグボート「日本海」

こちらもおなじみ、タグボート「長田丸」

乗客が続々と下船
地元の高校生からは記念品の配布

埠頭のテント群では地元特産品やお土産などの販売も

寄港中に乗客が利用する県内外各地へのツアーシャトルバスがズラリ

ふわふわ年長くんもお出迎え

この後、歓迎イベントが行われ、県知事や市長がご挨拶。招待者向けの船内見学会も行われました。

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今回の寄港は日中のみ。

夕方には立山方面や五箇山・高岡市内・金沢など、県内外の観光地に向かっていた乗客たちが続々とバスやタクシーで戻ってきました。

そして17時30分からは、見送りイベントが行われました。

獅子舞

バトントワリング
この他にも「よさこい」などが披露された

見送りイベントが行われる中、パイロット船「つるぎ」から水先案内人2名が到着
入港時と同様、船に乗り込んで出港を支援

入港時と同様、タグボート「日本海」が到着

タグボート「長田丸」
離岸はサイドスラスターを利用するため、両船は伴走のみ


出航時刻は19時。出航の様子は動画でどうぞ





お別れの長音三声は2回!そして花火でのお見送り!!
高岡市は今回も気合いが入っています。

それでは写真で振り返りましょう。

係留索が緩められ、いよいよ出航

おもて、レッコ

バルコニーから手を振る乗客たち
船からは長音三声でお別れのご挨拶


花火が打ち上げられ、出航に華を添えた



あいにくの雨模様でしたが、たくさんの見物人や関係者に見送られ、次の寄港地「舞鶴」へむけて出航しました。

優雅な豪華クルーズの旅、一度は経験してみたいですね。


以上、外航クルーズ客船「ダイヤモンドプリンセス号」の寄港レポートでした。

2014年4月18日金曜日

富山空港に飛行検査機「チェックスター6」が飛来 - BD-700 Global Expressが華麗なローアプローチを披露

当チャンネルではすっかりお馴染みの国土交通省航空局飛行検査機愛称「チェックスター」
現在7機のチェックスターが連日のように日本全国の空を飛行して検査を行っています。

昨年も羽田空港空の日イベント展示をはじめ富山空港のローカライザー更新航空保安大学校で見つけたチェックスター、さらには那覇空港での出会いなど、チェックスターを追いかけ続けてきた私ですが、今年もチェックスターによる飛行検査に遭遇することが出来ました。

まずはその飛行検査の様子をご覧ください。





飛行の様子を見てみると、ローカライザー検査のようですね。

今回は当チャンネル初登場となるJA006G(チェックスター6)が飛来してくれました。機種はBombardier Global Express BD-700-10」です。

以前にも同機種のJA005GによるVOR検査飛行を撮影していますが、今回のJA006Gは私自身初めて見ることが出来た機体です。(昨年の羽田空港空の日でも屋外展示されず、格納庫の中に隠れていました…)

そしてこのジェット機タイプの検査機による「ローカライザー検査」は当チャンネル初収録!
JA005G/JA006Gでローカライザーの検査が出来るとは聞いていたのですが、今回初めて見ることが出来ました。


それでは写真で動画を振り返ってみましょう。
動画では計3回のローアプローチ(ローパス)を収録しています。
(ローカライザーの検査ではローアプローチのほか、アークフライトやレベルランなどの飛行もありますヨ)

JA006G チェックスター6 飛行検査機 航空局 国土交通省 富山空港 Bombardier Global Express BD-700-10
富山空港のローカライザーは滑走路脇に設置されている
(オフセットローカライザー)

参考:富山空港のオフセットローカライザーと滑走路の位置関係図

JA006G チェックスター6 飛行検査機 航空局 国土交通省 富山空港 Bombardier Global Express BD-700-10
富山湾上空から神通川上空をローカライザーの電波に乗って飛行

JA006G チェックスター6 飛行検査機 航空局 国土交通省 富山空港 Bombardier Global Express BD-700-10
滑走路上空をローアプローチ
胴体上下にはたくさんのアンテナが見える

JA006G チェックスター6 飛行検査機 航空局 国土交通省 富山空港 Bombardier Global Express BD-700-10
別角度からローアプローチを見る

JA006G チェックスター6 飛行検査機 航空局 国土交通省 富山空港 Bombardier Global Express BD-700-10

JA006G チェックスター6 飛行検査機 航空局 国土交通省 富山空港 Bombardier Global Express BD-700-10
続いて滑走路中心線の延長線上から撮影
中心線からやや西側へ向けて飛行するチェックスター
オフセットされたローカライザーの電波に乗っていると思われる

JA006G チェックスター6 飛行検査機 航空局 国土交通省 富山空港 Bombardier Global Express BD-700-10
途中で滑走路中央にアラインし…

JA006G チェックスター6 飛行検査機 航空局 国土交通省 富山空港 Bombardier Global Express BD-700-10
滑走路上空をローアプローチ

JA006G チェックスター6 飛行検査機 航空局 国土交通省 富山空港 Bombardier Global Express BD-700-10
滑走路終端で上昇へ

JA006G チェックスター6 飛行検査機 航空局 国土交通省 富山空港 Bombardier Global Express BD-700-10
金属的なジェット音を響かせながら華麗にクライム
Global Expressが美しい飛行を魅せてくれた

富山空港では滅多に見られないBD-700によるローアプローチ飛行
美しいですねぇ!


そんなチェックスターですが、実は気になるニュースも…


兼松、国土交通省より飛行検査機3機を受注


このJA006Gを含め、在籍する4機が機材更新の対象となっている模様です。
BD-700やG-IV Gulfstreamによる検査飛行がいつまで見られるのかも気になりますね。


当チャンネルではこのほかにもチェックスター動画を収録・公開しています。

再生リスト:[JCAB CheckStar] 航空局 飛行検査機 [whitewing681]
https://www.youtube.com/playlist?list=PL8aJU7SFthu2reO3iCTwwir8M9ZABhkCy



以上、チェックスター6による検査飛行動画でした。

2014年4月11日金曜日

北陸新幹線の新型車両「W7系」が金沢港に到着! - 陸揚げの様子を動画でご紹介

2015年春に開業する北陸新幹線の新型車両「W7系」が、この日初めて金沢港へ到着・陸揚げされました。


当チャンネルでもその様子を収録すべく早朝より金沢港へ。
そんなW7系北陸初上陸の様子はこちらの動画でご覧ください。








ここからは陸揚げの様子を写真で振り返ってみましょう。
(スチルカメラ修理中につき、動画からのキャプチャのみでご勘弁を)


早朝に金沢港入りするも、埠頭にはすでに規制線が張り巡らされピリピリムード。
それもそのはず、新幹線車両の陸揚げは極秘スケジュールで行われるのが一般的です。さらに今日は来賓を招いての歓迎セレモニーが行われます。
そのため一般見学者は完全シャットアウト。岸壁の一部は公園になっているのですが、そのエリアへの進入も不可なようです。

肝心の新幹線車両を載せた貨物船ですが、前日に金沢港の埠頭に着岸済み。今回の輸送では計3隻の貨物船が各2両づつ計6両の車両を積んでいます。


なんとか撮影ポジションを確保して待機。すると徐々に現場が慌ただしくなってきました。
上空にはヘリコプター数機が旋回。そして会場内には最近流行りのラジコン飛行カメラも飛んでいます。

車両に先立ち、まずは台車が船から陸揚げされました。

カバーの下から新幹線の台車がチラリ

つづいてクレーンに引き上げ用の金具とワイヤーが取り付けられ、いよいよ新幹線車両が船から引き揚げられるようです。



あ!新幹線車両が見えたYO!

今回到着したのはW7系の第1編成となる「W1編成」。その記念すべき初陸揚げは12号車(先頭車両)からとなりました。この車両は「グランクラス」として運用される車両ですね。

乗降用ドアの横にはグランクラスのロゴマーク


姿を現したW7系W1編成12号車(W714-501)

列車輸送といえば日通!そんな日通マンたちによってテンポよく引き揚げられた車両はあっさりと輸送用代車牽引トレーラーに載せられ、セレモニー会場前へ牽引されてきました。

W7/E7系共通のロゴ(中央)
W7系では「WEST JAPAN RAILWAY COMPANY」と表記される
左端に見えるのは「グランクラス」のロゴ

園児たちが旗を振って歓迎

運転席の窓上部と乗務員ドアには第1編成を表す「W1」の文字

セレモニーでは園児たちの手から桜色の風船が放たれる

セレモニーは石川県知事を筆頭にごく限られた人数の来賓と近隣の園児、そしてJR関係者と報道陣のみで約30分行われました。

招かれなかったほかの園児やチビッコもたくさん見学に。そんな子供たちに前線を譲って新幹線を見せてやっていると、そこへ石川県知事が登場しご挨拶。

ご機嫌な石川県知事がギャラリーの皆さんにご挨拶

「グランクラス乗ってー」「おいこのバリケードはやく取って皆さんに近くで見せてやらんかー!」
と終始上機嫌なご様子の谷本知事でした。


また記者たちの関心は外野でカメラを構える見学者や撮り鉄たちにも。容赦なくあちこちからカメラやマイクを向けられています。うーん、みなさんお困りの様子…


そんなセレモニーも終わり、先頭車両である12号車が移動。


所属表記欄には「金ハク」と書かれている



つづいて中間車両である7号車が貨物船から姿を現しました。

7号車(中間車両)も姿を現す

こんな感じで次々と台車に乗せられていきます。
当方の動画はここで終了。このあと午後には他の車両も順次陸揚げされた模様です。


近いうちに金沢港から搬出され、車両基地へ向かう北陸新幹線W7系たち。
そして試運転ののち、2015年3月に開業を迎えます。

公園の桜は一部が葉桜に。
来年の春は桜と一緒に営業運転しているW7系が見られますね

以上、北陸新幹線W7系の陸揚げレポートでした。