2014年8月26日火曜日

ヘリコプターが大集合 「ヘリコプター&防災・防犯フェスティバル2014」 写真&動画レポート

クロスランドおやべでの夏恒例イベントとして定着した「ヘリコプター&防災・防犯フェスティバル2014」
今年は8月23日・24日に開催されました。

自衛隊や防災ヘリをはじめ民間のヘリコプターのほか、各種車両展示などで賑わうこのイベントを、ちょっと駆け足ですが写真と動画でご紹介します。

(動画は順次公開・追加予定です)


まずは23日編から順にご紹介。

午前7時すぎ、朝もやがタワーを包む 

国交省の除雪車両群は既に会場入り

仲間の飛来を待つ、元陸上自衛隊のV-107A
ここ「クロスランドおやべ」で静態展示されている

8時過ぎになるとスッキリ青空
一番機はJA7928

続いてJA008Mが到着
この2機が遊覧フライトを行う

自衛隊の展示車両群も到着

最初はモヤモヤの天候でヘリの飛来が危ぶまれましたが、8時過ぎには青空が広がりました。

そして9時過ぎ、陸上自衛隊・観測ヘリコプター「OH-1」航空自衛隊・救難ヘリコプター「UH-60J」が飛来。

当初、陸上自衛隊からは多用途ヘリコプター「UH-1J」が飛来予定でしたが、広島での土砂災害に派遣のため観測ヘリコプター「OH-6」に変更(主催者発表)。
しかし当日会場に現れたのは観測ヘリコプター「OH-1」となりました。

航空自衛隊小松救難隊・救難ヘリコプター「UH-60J」

今年は空中給油用の受油プローブを持つ機体が投入された


こちらは八尾駐屯地所属の観測ヘリコプター「OH-1」


小矢部警察署による警察車両展示

ひと足先に富山県内で営業運転を行う北陸新幹線E7系
乗車率はまあまあ

午前のメインイベントとなる航空自衛隊「UH-60J」による救助訓練展示動画でどうぞ。





航空自衛隊の救助訓練の特徴は「素早さ」ですネ!
(陸上自衛隊の「OH-1」については展示飛行はなし。お空にもイロイロご都合があるようで…。)







ヘリコプターからパラシュートジャンプ

毎年大盛況の遊覧フライト

小矢部市のマスコット「メルギューくん」&「メルモモちゃん」

源平合戦の火牛がモデル
ヘリコプターに火気を近づけないで!

23日午後には富山県消防防災ヘリコプター「とやま」による救助訓練展示が行われました。
こちらも動画でどうぞ






[JSDF Helicopters] OH-1 & UH-60J TAKE-OFF / Return to Base [ヘリコプター&防災・防犯フェスティバル2014] 2014.8.23





このほかの動画も順次公開・追加予定です。


- 動画貼付予定地 -

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続いて24日編です。

若干雨がパラつく場面もありましたが…

[海上自衛隊 哨戒ヘリコプター] JMSDF ASW Helicopter SH-60K 8430 LANDING [ヘリコプター&防災・防犯フェスティバル2014] 2014.8.24





今日の主役、海上自衛隊・哨戒ヘリコプター「SH-60K」

前日に引き続き、陸上自衛隊・観測ヘリコプター「OH-1」も飛来


みんな大好き、セコムのヘリコプターJA109Pが飛来
今年も最後にアレを見せてくれましたヨ(動画近日公開)

23日に引き続き陸上自衛隊のOH-1が参加、また海上自衛隊からは哨戒ヘリコプター「SH-60K」が飛来してくれました。

そのSH-60Kの飛行展示は救難のデモ…ですが、都合により救難用ホイストの作動展示のみとなりました。(こちらもイロイロ事情があるようで…)

展示のため離陸
おやおや…?

窓から日の丸扇子でご挨拶!

都合により、ホイスト装置の動作展示のみとなった


午後から航路上の天候不良が予想されたため、飛行展示後にそのまま地上支援員を乗せて帰還
もちろん日の丸扇子も、ちゃんと見えてましたヨ!

午後には前日に引き続き富山県消防防災ヘリ「とやま」による救助訓練展示
こちらも近日動画公開予定です。


- 動画貼付予定地 -



[High-Speed Pass] SECOM Agusta A109E Power JA109P TAKE-OFF [ヘリコプター&防災・防犯フェスティバル2014] 2014.8.24



- 動画貼付予定地 -



- 動画貼付予定地 -



その他、動画や写真は順次追加していきます。ぜひご覧ください。


以上、 「ヘリコプター&防災・防犯フェスティバル2014」レポートでした。

2014年8月20日水曜日

富山空港に国土交通省航空局・飛行検査用航空機「チェックスター1」が飛来 - その飛行内容は…

先日、富山空港に国交省航空局の飛行検査用航空機「チェックスター1(JA001G)」が飛来しました。

「チェックスターの追っかけ」を勝手に自称する当チャンネルですが、実はこのJA001G初収録。同型のJA002Gとあわせても、このGulfstream-IV(G4)は初収録となりました。

まずはその飛行の様子を動画をご覧ください。




- Flight Data -
Date: Aug 18, 2014
Airline: 国土交通省 航空局 JCAB Japan Civil Aviation Bureau
Aircraft: Gulfstream Aerospace G-IV-SP Gulfstream IV
Registration No.: JA001G
1st Low approach:0555Z
Runway: 02
Type of approach: RNAV(RNP) RWY 02 *flight validation of the establishment before.
METAR: RJNT 180500Z 34006KT 9999 FEW030 SCT/// 32/24 Q1012
2nd Low approach:0602Z
Runway: 20
Type of approach: Unknown
METAR: RJNT 180600Z 36008KT 9999 FEW030 SCT/// 32/24 Q1012


ちょっと緊張しちゃって画が震えちゃってますが、記録ということでご勘弁を…

このチェックスター1とチェックスター2は、主にエンルート検査などて活躍する機体。航法施設の検査で空港周辺に現れることが少なく、富山空港では貴重なワンシーンとなりました。

そして当チャンネルでは、めでたく飛行用検査航空機「全4機種」の収録に成功!正直、JA001Gに富山空港で出会えるとは思っていなかったです。
機体別で未収録なのはJA002Gですが、これも富山で撮るっていうのは難しいかなぁ…。

  • JA001G:Gulfstream Aerospace Gulfstream IV-SP 【撮影済】 ※今回飛来 飛行検証
  • JA002G:Gulfstream Aerospace Gulfstream IV-SP 【未撮影】
  • JA003G:SAAB 2000 富山LOC検査 【撮影済】
  • JA004G:SAAB 2000 富山LOC検査 【撮影済】
  • JA005G:Bombardier Global Express BD-700-10 富山VOR更新検査 【撮影済】
  • JA006G:Bombardier Global Express BD-700-10 富山LOC検査 【撮影済】
  • JA007G:Bombardier DHC-8-Q300 富山VOR/LOC/灯火検査 【撮影済】

これらチェックスター動画はこちらの再生リストにまとめてあります。ぜひご覧ください。




そんなチェックスターですが、以前のブログでもお伝えしたように…


と、このJA001Gを含む4機が更新・退役となる計画です。これが最後の出会いにならなければいいんですが…


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さて、気になる飛行検査内容ですが動画冒頭の1回目ローアプローチ「滑走路02」(空港南側から北側へ飛行)に対して行われています。

(以下はあくまでも研究扱いです…汗)

この滑走路02へのローアプローチはちょっと珍しく、私自身「航空灯火」の検査でしか見たことがありません。この日は灯火の全点灯等はなく、また灯火検査は低速飛行が出来る他の機種で行われることが多いです(富山空港ではJA007Gが多い)。

また富山空港に設定されている4つのアプローチチャートはすべて滑走路20のものですので、アプローチの検証飛行であれば滑走路20(動画2回目)へローアプローチが行われるのが通常です。

では何をしているのか。おそらくこの地元新聞の記事でも報じられた新しい飛行方式の「設定検証(新たに飛行方式等が設定される場合に行う検証)にやってきたのではないかと思うのですが…

■新航法システム導入へ 富山空港
国土交通副大臣の野上浩太郎参院議員は4日、今冬にも富山空港に新たな航法システム「RNP−AR飛行方式」を導入する方針を明らかにした。
国交省管制課によると、同様の方式は、11空港で導入されている。GPS(衛星利用測位システム)などを活用し、滑走路への進入経路を柔軟に設定できるため、悪天候時の着陸の精度や安全性の向上が期待でき、冬の就航率アップにつながる可能性があるという。
県が以前から国に早期導入を要望していた。
引用:北日本新聞 2014年06月05日 

今冬の導入となると時期的にも合致しています。秋には航空路誌改訂で発表されるものと思われます。

このRNP-AR飛行方式導入空港の選定については、主にJAL/ANAの737NGシリーズ就航空港から順次設定を行い、ILSやLOCが導入されていない滑走路に対して設定されるそうです。(2013年の羽田空港「空の日」談)
となると、富山空港では滑走路02に対して導入が行われるものと予想しています。

これが富山空港で行われた最初のRNP-ARアプローチ(設定検証)か

ではこのRNP-AR飛行方式について、他空港での導入の例を見てみましょう。
ここでは大館能代空港を例にとってみます(ノンレーダー空港・滑走路11にのみILS設置)

NOSSYを出発した航空機が滑走路29への着陸を実施する場合、富山空港と同様にサークリングアプローチ(周回進入)となり、肝心のMINIMAは「CIRCLING」が適用になります。

「ILS Z or LOC Z RWY 11」チャート
大館能代空港の「ILS Z or LOC Z RWY 11」チャート
MINIMAの「CIRCLING」の値に注目
CAT CでMDAが1220、"VIS"は2100だ

では「RNP-AR」ではどうでしょうか。
NOSSYIAFとなる「RNAV(RNP) Y RWY 29」チャートをみてみます。

大館能代空港の「RNAV(RNP) Y RWY 29」チャート
MINIMAの値に注目、「ILS Z or LOC Z RWY 11」のCIRCLINGと比べると、
DA/CMVともに下がっている

MINIMAの数値は「ILS Z or LOC Z RWY 11」のCIRCLINGに比べて大幅に下がっていて、VISだった視程もCMVの適用が可能になっています。
つまり、視程が悪い場合や雲が低い場合などはRNP-APを実施したほうが着陸できるチャンスが大きくなるのです。

富山空港では年に数度、北風が強い場面において視程が悪かったり雲が低くて着陸ができないということがあります。その場合でもこのRNP-ARを使えば、おそらく現行のRNAV(GNSS)RWY20と同等のMINIMAが滑走路02側にも適用できるものと思われます。


気になる飛行コースですが、大館能代空港と同様のシンプルな形態のものが設定されるとなると、IAFは従来のMEDICポイントから南西(呉羽山以西)へ直線飛行、新たに設定されるであろうIF(ねいの里・頼成の森周辺?)から円弧を描き滑走路02にアラインするのではないかと思われます。
もしくは従来のMEDICをIAFとはせず、まったく新しいIAFが登場する可能性もあります。場合によっては滑走路20にも設定されるかもしれません。

またRNP-ARではFAF地点を滑走路の延長線上以外の地点に設定ですることも出来るため、市街地を避けた騒音軽減コースや、山の谷間や河川の上を進むような複雑なコースも設定できます。
富山ではどんな飛行コースが設定されるのか、発表が待ち遠しいですね。


ただこのアプローチ、「100人100通り」の飛行が見られるわけではなく、厳密に定められた地点と高度を機上コンピューターによって飛行する為、どの航空機も判で押したような飛行が行われます。FR24で航跡をみると、このチャートとまったく同じものが出来上がります。

従来のサークリングアプローチが一切行われなくなるというわけではありませんが、「近い!」「低い!」などといった“サークリングアプローチの面白さ”は、このRNP-ARアプローチを実施する場合には見られなくなるでしょう。

熊本空港の「RNAV(RNP) Y RWY 25」チャート
このような曲がりくねったアプローチコースも設定できる

8月12日 JL1813 熊本空港への航跡
「RNAV(RNP) Y RWY 25」を実施したものと思われる

こちらは7月26日 JL1813便の航跡
8月12日の航跡と比べても、見分けがつかないほどに同じコースを飛行している

それではどんな航空機がこのRNP-ARアプローチを実施できるのでしょうか。

富山空港に就航しているANAの機体について、2014年7月30日現在では787-8/737-700/737-800の各保有機体で可能です(RNP AR APCH Approved)。これ以外の767-300や777-200などは実施できません。
現在富山空港にはANAの787-8が就航していますので、当該カテゴリーが設定されればこのアプローチを実施できることになります。(ただしRNP-ARは運航会社ごとかつ各機体番号ごとに認証が必要)

このほか富山空港に就航している外国航空会社について、このアプローチが実施できるのかは不明です。これは各国の実施・認可状況やパイロット資格にもよるのでなんともいえませんが、おそらくRNP0.3が必須となっている富山空港の「RNAV(GNSS) RWY 20」を実施できる機体では行えるのではないかと思います。
サークリング嫌い(?)な外国航空会社で実施できるとなると、機上コンピューターで簡単に設定できるこのアプローチを積極的に選択してくるかもしれません。

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今冬に導入される予定の「RNP-AR」。どのような飛行コースになるのか、またDA/CMVはどれぐらいになるのか、またはまったく新しいSTARとIAFが設定され、斬新な飛行コースになるのか…ちょっと楽しみですね。
発表されましたら、当ブログでもご紹介してみたいと思います。


以上、国土交通省の飛行検査機「チェックスター1」飛来動画でした。






2014年8月9日土曜日

回想 北海道の旅(7月21日) 【千歳発、政府専用機経由、小松行】

(7月20日編はこちら)

7月21日、朝から青空の見える千歳。おはようございます。


6時前に起床。前日の酒もスッカリ抜け、最上階の大浴場でサッパリ。友人を残しお先にチェックアウト。私は飛行機、友人は鉄道で帰宅の途へ。

ホテルからの送迎バスに乗り込むと運転手さんが「今日はどちらへお帰りで?え!?富山!私の親が氷見出身でしてねぇ!!」と盛り上がる。

ここ北海道にはその昔、富山から多くの開拓移民が移り住んだ。そのため富山と北海道の繋がりは昔も今もいろいろ続いている。現・北海道知事の高橋はるみ氏も富山県出身だ。


3連休最終日、新千歳空港のチェックインカウンターは朝から長蛇の列。
初日のブログで「特典航空券の予約は比較的すんなり出来た」と書いたが、この新千歳-羽田のフライトだけは希望どおりとはいかず、直前になんとか8時発の予約から1便遅くすることが出来た。

荷物を小松空港まで預け、人生2度目の新千歳空港展望デッキへ。
これまで北海道旅行のほとんどが冬場だったので、冬季閉鎖で入る機会がなかった。
比較的過ごしやすい北海道とはいえ日差しが強く、搭乗機だけを撮ってササッと制限エリアへ。



タクシー開始時、地上係員さんのお手振りに応えてこちらもお手振り。
気づいてくれたのか、両手にして振り返してくれる。私にとって出発時のささやかな楽しみだ。

離陸後、青森手前までは地上が見えたが、その後は雲が厚くなる。
途中、松島基地と仙台空港がチラリと見えたが、すぐに隠されてしまった。



国内線第一ターミナルに到着。いつものカレー屋を探すが見当たらず、諦めてバスで国際線ターミナルへ移動。


今回も羽田に訪れた際の定番(?)となっているJAL機体工場見学の予約を入れてあるのだが、お目当ての機体を撮れない(撮っても公開出来ない)可能性もあるのでここから狙ってみることに。
その機体とは「政府専用機」だ。

実は政府専用機が先日の外遊で羽田に到着後、1号機は千歳に戻ったが2号機が戻っていない模様。どうやら整備委託を受けているJALの格納庫内にいるようで、この国際線ターミナル展望デッキからの目撃情報が数件あったようだ。


その姿を確認するためここに来てみたが、ここからは見当たらず。うーむ、もう千歳に帰っちゃったかなぁ…


ほんの数分だけ展望デッキで撮影し、1階のローソンで腹ごしらえ。モノレールで新整備場駅へと向かうためホームへ。


10000形が姿を見せたので撮影していると、東京在住のフォロワーさんとバッタリ再会。
カバンの中にあった北海道の定番すぎるお土産「白い恋人」をおすそ分け。本当にちょっとだけでスイマセン。


このルフトハンザ、離陸後にエアコン故障でATBとなった模様

このJAL機体工場見学の様子は別途ブログでご紹介済みなので、よろしかったらどうぞ。


ついにあの“日の丸ジャンボ”に大接近! - 「JAL工場見学 - SKY MUSEUM - 」再々訪&見学レポート
http://whitewing681.blogspot.com/2014/07/jal-sky-museum-cygns2.html


結果、政府専用機は格納庫内で私を待っていてくれた。驚いたのはその輝き。丹念に磨き上げられた機体は、今まで見たどんな航空機よりも美しく輝いていた。

最初にこのJAL工場見学を訪問したのが去年9月。続いて今年5月。
何度か訪問していればそのうち「政府専用機」に出会えるのではなどと考えていたが、こんなに早く実現するとは思わなかった。

写真をWEB上でお見せできないのが残念。あの輝きは一生の思い出にしたい。


再びモノレールに乗って第一ターミナル、そのまま制限エリアへ。
今回の旅の最後を締めくくる搭乗機が既にゲートに到着している。



松本空港周辺の地上は見えたが…



松本上空周辺で地上が見えたものの、北アルプス手前に差し掛かると雲が厚くなり富山周辺は見えず。白山過ぎたところでスッキリと晴れ渡る。

いよいよ小松へのアプローチ。窓から見える景色を参考にすると、どうやらビジュアルアプローチの模様。ゴルフ場上空でファイナルに入ってランディング。



以上で2年ぶりの北海道の旅が終了。

初めての夏の北海道、富山と比べると涼しくて過ごしやすかった。
注目のオスプレイ、北海道ではなく、もっと近場で見たいなぁ。