2013年8月26日月曜日

今年も開催!「ヘリコプター&防災・防犯フェスティバル2013」 - 自衛隊ヘリによる迫力の機動飛行も!

富山県小矢部市で今年も開催された「ヘリコプター&防災・防犯フェスティバル2013」
8月24日・25日にクロスランドおやべで開催されました。

高さ118mのクロスランドタワー
午前はあいにくの曇り空

前日23日は県内各地で大雨。当日早朝も雨が降っていましたが、なんとか雨もあがり無事屋外展示が行われました。

早朝より現地入り。
ヘリコプターがメインのイベントですが、各機関から参加の防犯・防災関連車両の展示も行われています。

簡単ですが、地上展示を駆け足で。

小矢部市のマスコット「メルギューくん」と「メルモモちゃん」
源平合戦の火牛がモデル
現代社会では動物虐t(以下略)

国土交通省からは除雪車が来場・展示

小矢部警察署によるパトカー展示
大人も子供もパトカー見学です
お巡りさんがポツリ…「今日だけは皆さん喜んで乗ってくれます…」

飛来機一番乗りはJA7928
遊覧飛行を行う「アドバンスドエアー」の機体です

砺波駐屯地から81式自走架柱橋も到着
残念ながら展開はありません

時刻は9時すぎ、皆さんお待ちかねの自衛隊ヘリコプターが飛来です。

AH-1S (三重県 陸上自衛隊・明野駐屯地)

UH-1H (大阪府 陸上自衛隊・八尾駐屯地)

UH-60J (石川県 航空自衛隊・小松基地)

到着後には規制ラインが再設定され、機体見学タイム開始です。


まずはアタッカーを近くで拝見


ハンターはちょっと型の古いUH-1Hが飛来

部隊マークには八咫烏(ヤタガラス)

いつも小松でお会いするヒーローさん
両脇上部のタンクが萌え(人のマネ…)

続いて富山県消防防災航空隊・消防防災ヘリコプター「とやま」が会場に飛来しました。



富山を守るヘリコプターは人気者です

1時間ほどの地上展示ののち、消防防災ヘリの飛行展示がおこなわれます。

消防防災ヘリの飛行の様子は動画でご紹介!







今回は、「機体紹介・機動飛行展示」に続いて、「山岳遭難救助訓練」の展示が行われました(新メニュー?)

いつもは隊員がロープにより降下して地上に降り、遭難者を救助・吊り上げする一般的な救助訓練展示でしたが、今回の山岳救助訓練では低空でのホバリングから隊員が直接地上に降りる内容でスタートしました。
この救助形態は初めて見ましたよ♪

降下した隊員がヘリに離脱の指示を出します

救難展示後、司会者をそのまま吊り上げて展示終了。

そして最後は敬礼でお別れです!ヘリはこのまま富山空港へ帰還となりました。

いつもこの場面を見て感動…

さて、お次は自衛隊ヘリコプターによる飛行展示です。

こちらも動画でどうぞ!






昨年に引き続き、すばらしい機動飛行を見せてくれましたヨ!


前半はハンターが飛行展示

続いてアタッカー

お腹丸見え!細身な機体です
最後はフォーメーション飛行で会場をパス

あまりの速さと機敏な動きに、カメラで追うのがやっと…。
撮影内容についてはもう少し冒険したかったのですが、これは今後の課題ですね…

現在、他の動画も編集予定。
うまく撮れていれば順次公開しますのでお待ちください。


【動画追加】

つづいて、UH-60Jによる救難デモの動画をご紹介。

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午後は晴れ間も出てきて、ヘリコプターが続々飛来。

右奥の白い機体は、富山空港周辺でおなじみJA200C

フロートをつけたJA08MMが飛来
北國新聞社のヘリコプター「あすなろ」

自衛隊機は再び地上展示

このあと、自衛隊機が帰還して初日が終了。
終わってみれば、日差しも強く暑い1日となりました。

以上、ヘリコプターフェスティバル2013(24日)の様子でした。

2013年8月22日木曜日

富山空港の「ローカライザー休止」について考える - これはイロイロ大変ですぞぉ…

10月16日のANA885/887便がRNAV(GNSS) Approachを実施しました(10/16)(ブログレポート)
ANAのRNP-APCH取得機体に関する記載を加筆しました(10/10)
RNP-APCHに関する記載を加筆しました(9/28)


※休止後の様子はこちらのブログ記事(9/26)をご参照ください


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「9/19から11/13まで、富山ILS(ITO)を休止します」

富山ILSとは、富山空港の「ローカライザー」「T-DME」の事(富山にはグライドスロープは設置されていないので…)。

ローカライザーとは、滑走路への進入方向を示す電波を送出している装置。航空機はこの電波を受信して、滑走路方向への“左右のズレ”を知ることができます。

この設備を工事するので休止すると航空路誌補足版(22 AUG)で発表がありました。
(機器更新のようですよ)


展望デッキよりローカライザーを見る
(滑走路脇に設置された“オフセットローカライザー”)

手前の赤い柵みたいなのがローカライザーのアンテナ
後ろの箱の上に突き出た、赤く長い棒がT-DMEのアンテナ

(この記事の為、18日のJALチャーター到着前にローカライザーの写真を黙々と撮影…)


お断り
以下について情報が誤っている可能性が十分にあります。
また、この情報を実飛行に使ったりしないでください(いないと思うけど念のため…)



これは富山空港において以下のアプローチ方式
  • LOC Z RYW 20 (ほとんどの定期便がこの方式で着陸)
  • LOC Y RWY 20 (これは最近滅多に使われないケド…)
が使えないという事態。これ、結構大変です…


広ーい空港ですと代替のローカライザーが設置されたりするのですが、富山空港ではスぺースの関係からか代替を準備せずに休止されます。
(そもそも、富山空港のローカライザーはオフセットなだけでなく、万が一の洪水に備えて移動することができるというちょっと特殊なローカライザーなんです)

そーいやサンフランシスコ空港でアシアナ機が墜落した事故のときも、当該滑走路のILSは休止中…


となると、まずはあの「VOR-Aアプローチ」の登場です!

この動画は、以前富山空港で行われたVOR-Aアプローチの様子です。


富山市街の上空を横切って、滑走路に向かってきましたね。

これはローカライザーを使用せずに富山VOR/DME(TOE)のみを使用してアプローチする方法。

VOR-Aのチャート(みほん)

  1. 富山VOR/DME(TOE)の上空へ向かって飛行(通常、OYABE ARRIVALを使用)
  2. TOE6000ft以上で通過(ここからVOR-Aアプローチ開始)
  3. 富山湾へ向かい降下(019°)
  4. 折り返して再びTOEへ向かう(215°) ※上記動画はここから収録
  5. 滑走路を確認し、着陸
LOC Y RWY 20とコースは似ていますが、最終進入は北北東から行われますので、ファイナルで滑走路を確認したのち、滑走路方向へ向けて左旋回が行われます。(この瞬間がちょっとカッコいい!)

富山空港の北側・滑走路脇に設置されている富山VOR/DME(TOE)


そして富山ILSの休止と共に発表されたのが「標準計器到着方式(STAR)」の一時設定。

「VOR-Aアプローチ」の開始点は富山VOR/DME(TOE)であることから、基本的に「OYABE ARRIVAL」しか使うことができません。
(エンルートからいきなり開始した787もあったケド…)

そのため、いつも使用されている「TOYAMA ARRIVAL」「OHANA ARRIVAL」をTOEまで延伸したSTARとして、それぞれ「RAICHO ARRIVAL」「HIMI ARRIVAL」が設定されました。TOEまで6000ft avobeですね。

※TOYAMA ARRIVALは主に東京便や西方から飛来の国際線、OHANA ARRIVAL」は主に札幌便が使用。OYABE ARRIVALは西方からの国際線が時々使用。

左:TOYAMA/OHANA/OYABEの各アライバル
右:今回新たに一時設定されたRAICHO/HIMIの各アライバル

一時設定されたものは、TOE(6000ft以上)まで延伸されている
これによりVOR-Aの開始点まで繋がった



でもこの「VOR-Aアプローチ」には難点が。それは要求される視程条件が厳しいこと。

ANAの767や787が使用する「カテゴリーD」で、LOC方式ならCMV 1400mなのですが、VOR-AではVIS 3200mと記載が。またMDA(最低降下高度)630ftと、LOC Zのそれと比べて160ftも高くなります。

ちょっと強く雨が降ったり、“もや”が出たりすると、METARで通報される視程が3200mを下回っていると降りられない可能性も(汗)。雲の高さも影響しますね。
(アプローチの可否については会社ごとにミニマム値があるようですが…)



でも諦めるのはまだ早い!
富山には「RNAV(GNSS) RWY 20 アプローチ」もあるじゃないか!

これだとCMVやDA(MDA)の値も、LOC方式と同じですネ!
「標準計器到着方式(STAR)」もTOYAMA ARRIVALとOHANA ARRIVALがいままでどおり使えます♪


しかーし!レーダー進入管制のある小松空港で実施されている「RNAV RWY 24アプローチ」とは異なり、こちら富山空港はノンレーダー空港。
そのためRNAVチャートには「RNP0.3 required」との航法精度が指定されています。

(この辺からがややこしい…)

富山空港のRNAV(GNSS)チャートにはRNP0.3の文字…

この航法精度が指定されたRNAV(GNSS)で飛ぶには、機体に対応機器の搭載とその認証が必要なようで、おそらく「RNP-APCH」の認証が必要なのではないかと思われます。

(調布飛行場・新島・神津島でIFRが開始されたが、このチャートにも「RNP0.3 required」の記載あり。そして新中央航空の機体は「RNP-APCH Approved」となった)

しかしながら、JASMAの資料を確認すると、富山空港に飛来するほぼすべての国内線機種でこのRNAVに必要なRNP-APCHの認証を取得していないのです(8月2日現在)。

なお、富山空港では海外のエアラインがよく「RNAV(GNSS)」を使用して降りてきますが、これは母国の航空局による認証を取得しているので日本国内の空港でも実施できます。
一方、ANAとエアドゥがこの「RNAV(GNSS)」を富山空港で利用しているのは今まで聞いたことがありません。


(9月29日追記)
この件について先日の羽田空港空の日において、チェックスター付近にいらした詳しい方(お察しください)に確認したところ、日本におけるRNP-APCH認証にはSBAS(MSAS)の搭載が必要との事でした。
また、多くの国内航空会社の機体が資格取得していないのは、各就航空港の平均的な気象条件やそれに対する各アプローチの視程条件などを考慮、さらに認定取得にかかる機体の証明や乗員訓練のコストを計算、その結果「RNAV(GNSS)アプローチ※RNP0.3 required」に必要な運航資格を取得しなくてもそれほど影響ないとみている可能性もあるのではないか、との事でした。
(10月10日追記)
10月9日に更新されたJASMAの資料を見ると、ANAが保有する多くの機種・機体で
「RNP-APCH Approved」となりました。
(10月16日追記)
10月16日のANA885/887便がRNAV(GNSS) Approachを実施しました。 



さあ、どうするどうなる富山空港。

整理すると、ローカライザー休止中の定期便の着陸進入方法としては、以下の3つが考えられます。
  • VOR-Aアプローチを使用
  • RNAV(GNSS)アプローチを使用
  • IFRをキャンセルしてVFRで飛行・着陸
    (富山空港はノンレーダー空港のため、IFR下での「VISUAL Approach」は実施できません)

外国航空会社はRNAVを主に使用してくるかと。この場合、ローカライザー休止の影響は全くありません。

ANAやエアドゥも、日頃から富山空港に着陸しているパイロットであれば、滑走路が視認できた段階でIFRをキャンセルし、VFRでの飛行・着陸を行うものと思われます。
(休止期間中、この方法が一番多く実施されると思われますが果たして…)

そして、ANAとエアドゥがRNAV(GNSS)を利用できないとなると、万が一気象条件が悪い日には海外からの定期便は着陸できて、国内のエアラインは欠航または引き返しなんて事態も起こりかねません。

「ANA883便は富山空港周辺の視界不良のため欠航となりました。なお後続のアシアナ航空はただ今到着、続くエアドゥは欠航が決定、上海航空は問題なく到着予定です。」

こんなアナウンス、お客は納得できますかね…

約2か月の間、「ローカライザーさえあれば…」なんて天候にならないといいんですが…


地上にいる我々が楽しむ(?)方法もありますよ。

ボーイング787や737NG、一部のトリプルセブン(JA741A以降)などの機種はADS-B対応ですので、Flightradar24で航跡が確認できます。
VOR-Aを使用する場合、ちょっと変わった面白い航跡になると思いますよ。

いっそ富山到着便に乗って「いつもと違う景色を楽しむ」というのもいいですネ。


この件については引き続きレポートをしていきます。
以上、ローカライザー休止について考えてみました。

※休止後の様子はこちらのブログ記事(9/26)をご参照ください

2013年8月16日金曜日

JALが久しぶりに富山空港へ! - 新鶴丸塗装のボーイング767が飛来

「お久しぶりです日本航空さん!」

JAL 日本航空のボーイング767が久しぶりに富山空港にやってきました。
富山空港発ハワイ・ホノルルチャーターとしての運航です。


その昔はJALも富山-東京線の定期便に就航していたのですが、残念ながら2006年3月に撤退。
定期便撤退後はJALによるホノルルや、グループ会社のJTAによる沖縄方面チャーターで時々飛来しています。
とはいえJALによるチャーターは数年ぶりの運航となりました。(前回はいつだったっけな?)


空港周辺で待機し、飛来を待ちます。
あっ!富山湾から進入してくる機影が見えたYO!


着陸の様子は動画でどうぞ





- Flight Data -
Date: Aug 13, 2013
Airline: Japan Airlines 日本航空 (JAL/JL)
Aircraft: Boeing 767-300ER
Registration No.: JA613J
Flight No.: JL8810 (Ferry flight)
Origin: Narita (RJAA/NRT)
Via: Toyama (RJNT/TOY) *Ferry flight
(Destination: Honolulu (PHNL/HNL) *Charter flight)
Runway: 20
Landing: 0728Z
METAR: RJNT 130700Z 36009KT 9999 FEW040 BKN/// 32/18 Q1010

テイルウインドもなんのその!鶴丸の767-300ERが華麗に着陸です。
(定期便就航時代にもあんまりサークリングアプローチって見た記憶がないなぁ…)

新鶴丸塗装になってからは初飛来ですね。

ANAとJAL、久しぶりのツーショット



私はJALの富山-東京線就航初便にも搭乗し、その後富山発着のJALには何度か乗りました。
ANAとの競争による航空券価格やパッケージツアーの値下げ等もあり、JAL/ANA双方を利用する私にとって、参入はとても歓迎していたのですがねぇ…。


昔話はさておき、早速ターミナルに向かいます。
まずはチェックインカウンターと出発口を視察。

チェックインカウンターには小さなJAL看板

国際線出発口のソラリーには2世代前のJALロゴ
(国内線ソラリーにはアークのものが入っていたはず)

続いて展望デッキへ。
JALは5番スポットに駐機しています。

なんだか懐かしい光景

JALのLD-3コンテナを牽引する、ANAのトーイングトラクター

ANA地上スタッフとJALロードマスターによる共同作業

JALが定期便を就航させていた時は、富山空港にJAL系の地上業務会社がありましたが、撤退後の現在はANA系企業がJAL機に対して地上業務支援を行います。

また、JALからも地上スタッフが富山空港に来港。そのため2社の制服を着たスタッフが共同で作業する姿が見られました。


日没後の18時55分、いよいよ出発です。

出発・離陸の様子も動画でどうぞ



- Flight Data -
Date: Aug 13, 2013
Airline: Japan Airlines 日本航空 (JAL/JL)
Aircraft: Boeing 767-300ER
Registration No.: JA613J
Flight No.: JL8810 (Charter flight)
(Origin: Narita (RJAA/NRT) *Ferry flight)
Via: Toyama (RJNT/TOY) *Charter flight
Final Destination: Honolulu (PHNL/HNL)
Runway: 02
Taka-off: 1005Z
METAR: RJNT 131000Z 36004KT CAVOK 29/21 Q1010
Route: IKUJI HISUI GTC R211 GOC Y108 CVC Y808 ALLEN Y814 VACKY OTR13 SEALS 3500N 15000E 3300N 16000E 3137N 16500E 3000N 17000E 2700N 18000E 2400N 17000W SYVAD BOOKE8


いろんな「珍景」がありましたがお気づきでしたか?写真で振り返りましょう。


JAL機をプッシュバックするANAのトーイングカー
右にJALスタッフ、左にANAスタッフの姿
JAL・ANA双方のスタッフが並んでお見送り

駐機場内をゆっくりと走行し、デッキの送迎者・撮影者へサービスタイム
コックピットからのお手振り&主翼のライトを点滅させてのご挨拶♪


若干のスタンディングテイクオフで離陸


富山空港の2000m滑走路を離陸してホノルルまで飛べるんですから大したものです。
ちょっと未確認ですが、もしかするとペイロードを抑えるため満席にはしていないかも?
以前、沖縄便の季節運航を実施していた時は、確か一部を空席にしていたはず。


今回は富山空港で久しぶりに日本航空機を見ることが出来ました。今後も鶴丸の姿をここ富山空港でたくさん見たいですね。
県内旅行会社のみなさま、今後もツアー企画頑張ってくださいナ
(でもチャーターって集客が大変なんだよなぁ…)


以上、JALのチャーター便就航レポートでした。

JAL 日本航空

【動画追加】

8月18日復路フライトを終え、成田空港へ回航となったJAL 767-300ER

- Flight Data -
Date: Aug 18, 2013
Airline: Japan Airlines 日本航空 (JAL/JL)
Aircraft: Boeing 767-300ER
Registration No.: JA615J
Flight No.: JL8819 (Ferry flight)
(Origin: Honolulu (PHNL/HNL) *Charter flight)
Via: Toyama (RJNT/TOY) *Ferry flight
Destination: Narita (RJAA/NRT)
Runway: 02
Take-off: 0619Z
METAR: RJNT 180600Z 27011KT 9999 FEW040 SCT/// 35/22 Q1005

2013年8月13日火曜日

富山県広域消防防災センター施設見学と各種消防車両展示 - ちびっこフェスティバル“夏の陣”

季節の恒例行事となっている「富山県広域消防防災センター ちびっこフェスティバル」
“夏の陣”とタイトルが打たれた今回は、夏真っ盛りの8月11日に開催されました。




午前10時には富山空港近くの友杉会場で「実火災・消火救助訓練」が行われ、迫力の火災消火・救助訓練展示となりましたネ






その後は富山市惣在寺の本会場に移動し、各種展示を見学します。

まずは今回、「実火災訓練施設・主訓練塔見学ツアー」に参加してきましたので、まずはその様子をお届け。


高さ45mの主訓練塔
いまからここに登ります

隣接の実火災訓練施設からスタート
説明を行うのは10月から現場デビューする
消防学校の学生だ

エレベーターで5階へ、そこから階段で8階へ

ひぃー高いところ怖いぃー
これで約30m弱ぐらいの高さでしょうか

補助訓練塔に向けてワイヤーが張られている
これを使って渡過訓練を行うそうで…

チビッコは放水に夢中

注目施設のひとつ、水深約10mのプール「水難救助訓練施設」を見学
消防のほか、警察や海上保安庁の潜水士もこの施設を使って訓練を実施

気泡を発生させ「濁水訓練」の実施も可能

プール内部を下から見る
上部のステージを上下させて水深を調整できる

消防用設備等査察実習室

迷路避難訓練室
迷路を作り、煙を発生させることが可能

地下水没訓練を行うエリア
サンダル履きではなかったので突入できず…

以上が見学ツアーで見ることが出来た設備。

特に「水難救助訓練施設」については、先般富山に海上保安庁の巡視艇“やひこ”が配備され、この船に乗船している潜水士(通称“海猿”)の訓練にも先日初使用されました。

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地上展示見学に戻ります。
今回は県内各消防局・消防本部から消防車や特殊車両などが集結し展示されていました。

順にご紹介!

各消防局・消防本部から各種消防車両が集結!

富山市消防局・指揮隊車

中央座席列には通信機やPCなどを搭載したデスク

現場指揮本部テント

緊急消防援助隊富山県隊の隊旗
(協力:消防隊員のお兄さん)


今回の車両展示で一番目を引いていたのは「緊急消防援助隊車両(支援車I型)」でしょうか。

これは各都道府県の緊急消防援助隊に消防庁から1台ずつ配備・貸与された車両で、富山県に配備された当該車両を見るのは初めてです。

派遣される隊員等の後方支援や現地指揮本部などとして利用されます。
(お値段は1台8000万円までもしないようだけど)

富山県では射水市消防本部が管理しているようだ

災害地・被災地で運用する資機材コンテナを搭載

車両右側のボディを拡幅することが出来る


車内を拝見
会議スペースや椅子をベッドとして使用可能

キッチン・シャワー・トイレつき

後方は資機材コンテナを搭載するスペース
補助席や簡易ベッドも展開可能

東日本大震災での活動状況展示
この支援車も現場で活躍

続けて車両群をご紹介します

砺波地域消防組合のマイクロバス
総務省消防庁からの貸与車両のようだ

富山市消防局の支援輸送トラック
(これも総務省消防庁からの貸与品?)

富山市消防局・燃料補給車

高岡市消防本部・排煙高発泡車
発泡・送風・吸気の3つの性能を保持


富山県東部消防組合(魚津)・救助工作車

中には救助・救出に使用する工作機械などを搭載

氷見市消防本部・ポンプ車

新川地域消防本部・水槽ポンプ車


立山町消防本部消防署・化学消防車(モリタ MC-2)

富山市消防団・多機能型消防車
小型動力ポンプを積載した消防団専用車両のようだ
ISUZU エルフがベース
こちらの車両も総務省消防庁からの貸与車

黒部市消防本部・チビッコ顔出し消防車

車両種別は分かる範囲で記載しました。
(あまり詳しくないのでツッコミは勘弁…)

前回同様、はしご車試乗体験も実施


化学消防車の放水展示
涼しぃー

これは珍しい展示!
自衛噴霧装置と呼ばれる水を噴射する機能で
車体を輻射熱から保護する機能だそうです
敷地内の防火水槽にも消防車が



フェスティバルの最後は「富山県消防防災ヘリコプター“とやま”」による訓練展示です。


ところが、開始30分前に
「残念なお知らせです。防災ヘリは立山で発生した山岳救助現場に向かいます。」
と会場アナウンスが。

これが本来のお仕事ですから、しょうがないですね。


ヘリ訓練の様子は、前回のフェスティバルの動画をどうぞ






しかーし!基地のある富山空港から立山方面へ向かう際に、会場上空をローパス!
ちょうど立山への飛行コースの直下になります。
(ローパス時のシャッターチャンスを逃してしまいました…ぐぬぬ)

隊員の粋な計らいですネ!

富山空港を離陸し、山岳救助に向かう防災ヘリ
また次回、フライト展示を見せてくださいね!

以上、富山県広域消防防災センター・ちびっこフェスティバル“夏の陣”でした。