2021年1月6日水曜日

回想 沖永良部島・久米島の旅 【4日目最終日 - はての浜に初上陸&初めて乗りますAirbus A350編 - MAKE TRAVEL GREAT AGAIN -】


2020年12月20日、久米島の朝。おはようございます。

日の出を見る事は出来ないが、昨日の強風も収まって若干青空も見え隠れ。


朝食も時間予約制なホテルのレストランで済ませ、外に出る。
誰もいないプールサイドと、シンリ浜を独り占め。


誰もいないシンリ浜


鳥の名は。
鶯かしら…?

鳥の名は。
ハクセイキレイかな


ホテルは空港の東側にあり、滑走路も目と鼻の先。
そろそろ出発するかと思ってるところに、朝のフライトが到着。

高級リゾートに泊っても、慌ただしくベランダでカメラを構えてる。



鳥は密になれていいな

新種のキノコは
準天頂衛星システム(みちびき)久米島追跡管制局
沖縄にはこのほか宮古島・石垣島にあるようだ

「プロジェクトの進捗」一覧|みちびき(準天頂衛星システム)


イーフビーチも疎

今日は久米島最大の景勝地である「はての浜」を訪問する予定。
島の東岸にある泊フィッシャリーナからのツアーに参加。
前日は強風で欠航していたそうだが、今日はなんとか船を出せるみたい。

通常3000円するこの“はての浜ツアー”も今回はJALダイナミックパッケージのびっくりオプションセールで予約することができ、お値段ナント…マジ衝撃の価格はぜひ予約サイトで確かめてね。

出航までクルーの皆さんから島の様子をアップデート。
「コロナが流行りだしてから夏ぐらいまではお客さんもさっぱり。でもGoToが出来てからのお客さんの数は凄かったですよ。夏に失った集客数を秋・冬に取り戻したって感じで、正直去年よりよかったんじゃないかなぁ。」


そこへ島内の各ホテルでピックアップされた同行者御一行バスが到着。
お客は20名弱程度。
風が吹き込む船内は十分に密を避けられている。


船で約30分、はての浜に到着。
厳密には「前の浜・中の浜・果ての浜」と分かれていて我々が降り立ったのは中の浜なのだが、一般的にはこれらを総称して“はての浜”と呼ばれる。

その東端にある「果ての浜」に行くツアーもあるにはあるが、その場合このグラスボートでは浜に近づけないそうだ。


別の船も到着して、島には合計40名ほどが滞在中

浜では約1時間の滞在が可能。みんな各々に浜での時間を過ごしている。

さて、ここで持って来ていたドローンを飛行させる予定だったのだが、強風を予想していたので浜には持参せず。
ただ別の船にはドローンを持ってきた人がいて、その方と情報交換。その後風も弱まり飛行されている様子。うーむ、私も持ってこればよかったなぁ。

実は久米島の半分を含むはての浜周辺一帯は米軍の射爆撃場として登録されている。
ドローンの飛行には沖縄防衛局と調整をする必要があり、私も出発前に調整済み。ドローンを持ってきた方も調整されているようで、お互いの経験談を交換。
旅行日には射爆実施予定ではなかったが、実際に海の安全情報も発出されていた。


「いやー、はての浜で射爆の訓練なんてやったことないですよ。もっと北にある鳥島射爆撃場のことじゃないですか?」
まあ確かに、この赤円で射爆撃なんてやったらみんな見てるしもっと話題になるよね。実際に射爆撃なんぞやった事ないのではないかと思う。でも実際にNOTAMどおりやられても文句は言えないんだけどさ…。


とここで、わずかに太陽が顔を出し始める。


船の出発15分前になって突然の青空。
一旦船の近くまで戻っていた人たちも、太陽が背になる前の浜が見えるポイントに再び戻ってきて撮影タイム。
わずかな時間ではあったが、太陽がくれたチャンスタイムにもう一度写真を撮り直し。


約1時間の滞在を終えて帰路へ。

船はグラスボートにもなっており、マリーナまでの往復ではクルーがサンゴや魚の解説をしてくれる。運が良ければウミガメも見られるとか。
今年は台風が少なく海底海水温も上昇ぎみだそうでサンゴも弱っているのだとか。台風も海の生物を守るための大切な気象要件だ。

サンゴを見ながらマリーナに戻る

もずくの養殖場の上を通過


全行程2時間のツアーが終了。

通常、ツアー参加者はホテルとマリーナ間のバス送迎がセットとなっているが、レンタカー利用な私たちは前日の確認時に港集合・港解散として調整していた。
レンタカーで直接マリーナに向かえばツアー開始前・開始後も効率よく島内観光ができるので、参加される方はぜひ参考にしてほしい。

港近くの食堂でランチ

登武那覇城跡から“はての浜”方向を見る
はての浜ツアーから一転、何処へ行っても再び疎な景勝地

久米島から橋ひとつで奥武島へ

奥武島からオーハ島を見る
現在は無人島のようだが、電力線が海を渡っている


忘れてません久米島VORTAC



空港職員によるコロナ退散千羽鶴


レンタカーを返却し、空港でチェックインを済ませ展望デッキへ。

デッキではひとりの空港職員の方が清掃されていて、業務用掃除機が唸り声をあげている。
「新年を迎える前に吹き込む砂と錆の掃除ですね」と職員さん。

お仕事中ながらちょっとお邪魔して、搭乗予定の機体を撮影させてもらう。

さくらジンベエジェットが到着
折り返し便が搭乗機となる

12/20 NU212 UEO-OKA
Boeing 737-800 JA06RK

職員さんに礼を言ってデッキを後にしようと出口に向かう私に、仕事の手を止めて声を掛けてくれる。

「また久米島に来てくださいね」

今日、いやこの旅で一番嬉しかった瞬間かもしれない。

前回の旅でも書いたが「島の人たちが島外からの旅行者をどう見ているか」に一番気を使っていた。決して素行の悪い旅行者の例になってはいけない、そう思いながらコロナ禍の旅のルールと礼節を守りながら旅をしてきたつもり。
また昨日の影の話でも申し上げたとおり、招かれざる客もいる。
もちろん島のみなさん全員が両手を広げて観光客を歓迎してくださっているわけではないのは承知しているが、コロナ禍での私たち旅行者にかけていただいた、島の方からの言葉として本当に嬉しかった。

マスク越しながら、この旅いちばんの大きな声が出る。

「はい!また来ます!」



機内は…737-800では大きすぎる人数




那覇空港の出発ロビー
日曜午後だけど…疎

飛行機を見ながら沖縄名物の「ぜんざい」を食べる

搭乗予定のA350が到着

さて今回の旅では8レグと、1回の旅行ではチョット多すぎるフライト数。
フライト疲れもないわけではないが、次の羽田への搭乗機はお待ちかね、初めての搭乗となるAirbus A350-900だ。
日本航空が日本で初めて導入したA350だが、これまでボーイング機一辺倒だったJALがエアバス機を導入すると発表されたとき驚きをもって報道されていたのを思い出す。

そのA350の日本での初就航は2019年9月1日。
その就航から1年以上経過し、ようやく私自身もA350初搭乗となった。

12/20 JL916 OKA-HND Airbus A350-900 JA06XJ

全席シートモニター付き

垂直尾翼に装備された機外カメラの映像も
モニタで常時視聴できる



夕食はもちろん大東寿司
これは那覇で製造されているが
南大東島にある本店の味も懐かしむ

A350のコックピット計器ビューは
気圧補正された高度が表示されている

搭乗率は半分以下かなぁ。もちろん3列シートには私だけ。

空席となっている隣席のモニタにもフライト情報を表示させながら飛行を満喫。
もちろん番組や映像、音楽などのエンターテイメントチャンネルも豊富に用意されている。

機外のエンジン音も静かだし、もちろんWi-Fiも装備。
こんな退屈しらずな機体があっただなんて…これならわざわざA350運航便を選んで乗る人もいるだろう。

そんなA350のすばらしい静音な機体と機内エンターテイメントに飽きることなく、あっという間の羽田空港到着となった。



到着すると機内で名前を呼ばれ、ゲート前ではJAL係員が待機。

次に搭乗する便はANA759便。
小松への最終便となるフライトだが、この便への乗り継ぎが羽田空港で定められている最小乗継時間(MCT)の制限いっぱい50分での接続となっていた。
待機する係員から「ターミナルが異なりますのでご注意ください」と案内を受け、ANAの待つ第2ターミナルへ地下通路を渡って向かう。

荷物を預けた時点でANA便に乗り継ぐ旨はJTAカウンターで申告しているし、一方のANA便にもJALからMCTで乗り継ぐ事も連絡済み。
預ける荷物がない場合でも、万が一の遅延に備えてカウンターで申告しておくのを忘れずに。


長い通路を歩く
ターミナル間連絡バスでも無料で移動可能

中央のツリーは清掃員さんへの感謝のツリー


到着から歩く事30分弱で第2ターミナルの搭乗ゲート前に到着。

久米島で預けた小松行きの荷物は連帯運送契約によりANAに引き継がれ、羽田空港のターンテーブルで受け取ることなくJALの機体からANAの機体まで輸送、最終目的地の小松のターンテーブルに出てくる。そのバゲージタグ情報を引き継ぐため、ANAカウンターで手続きを済ませる。
でもちょっと時間がかかり…結果3回もカウンターにお呼び出し。
別に珍しい事をやっている訳じゃないんだから、ゲートさんももうちょっと頑張ってくださいよ。


次に搭乗するANA759便は、小松空港の運用時間延長により去年の冬ダイヤよりも40分遅く羽田を出発できるようになった。
この40分はとても大きく、各方面からの最終接続も1便繰り下げることができるようになり、先ほどのJL916便からもMCTギリギリなれど接続ができるようになった。午後まで沖縄の離島に滞在することが可能になるスケジュールだ。

小松の運用時間延長がもたらす旅の可能性は大きい。
我が地元、富山空港もそこんとこヨロシク。

12/20 NH759 HND-KMQ
Boeing 737-800 JA71AN

毎度のディズニーリゾートを空撮…も、
ANAでは離着陸時に機内を消灯しないので
機内の映り込みが激しい


小松空港に到着。

駆け足気味だったが4日間の旅が終了。
初訪問の沖永良部島と、2度目の久米島を周遊することができた。

ただ、今回の旅でも「コロナ禍をどう旅するか」がテーマとなった。

GoToトラベルの一時停止も決まった一方、知事会などからは全国一律の停止に苦言や早期の再開などの提言なども行われ、旅を取り巻く環境は混沌とした状況が続いている。

当然ながら、マスクなしで混雑する場所を訪れたり、酒場を自由気ままに放浪したり、旅行者や地元の方々との積極的な会話やコミュニケーションもこれまでのようには出来ない。

そんなコロナ禍における制限があっても、感染予防しながら旅を楽しむことは十分にできる。そんなコロナ禍での旅の楽しみ方を発信できればと思う。
そして、若い頃に世話になった旅行業の力になりたい、ツーリズム産業を支えたいと心から思う。

MAKE TRAVEL GREAT AGAIN.
旅行を再び素晴らしいものにしよう。


スポンサーリンク


0 件のコメント:

コメントを投稿