2021年1月25日月曜日

回想 新春・沖縄の旅2021(1月2日)【2日目 - 瀬長島でコロナ禍の旅を考える&本島南部の史跡・戦跡周遊編】


2021年1月2日、沖縄本島南部の朝。おはようございます。

昨日の暴風雨から一転、今日は青空も見られそうな予報。
早起きして毎度の日の出ツアーをと、夜明け前に車で15分ほど走って荒崎海岸へ。

誰もいない海…のはずが

海岸の入口に着くと既に先客の姿。この方たちも日の出待ちかしら?

「サーフィンするんですよ、でも今日は波がちょっと低いかなぁ…」

この荒崎海岸周辺の本島南部の海岸は絶好のサーフスポットだそうで、地元在住の皆さんが波乗りに来たそう。

「ええ富山から!?いま雪で大変でしょう?」


ソーシャルディスタンスを保ちながら、日の出前の海岸で年末の寒波の話や沖縄のサーフィン事情について教えていただく。
わずかな会話ののち挨拶をし、背を向けて道を進もうとする私に後ろから声がかかる。

「沖縄、楽しんでくださいね」

この言葉、沖縄を旅していると現地の方から掛けられる定番のフレーズ。
これまで何度もきいた言葉だが、この旅で地元の人から頂けるとは思ってもいなかった。コロナ禍の旅行客である今の私にはとても心にしみる特別なものとなった。
とっさに振り返り、

「地元の方にそう言って頂けて本当に嬉しいです。サーフィン、楽しんでくださいね!」



日の出を見に訪れたこの荒崎海岸は慰霊の地であることも忘れてはならない。
この岩場の海岸の入口からさらに進んだ先には「ひめゆり学徒隊散華の跡」の碑が設置されている。

第2次世界大戦の沖縄戦において逃げ場を失ったひめゆり学徒隊が自決した地とされるが、この場所だけではなく本島南部の海岸線はすべてが慰霊の地といっていいほど激戦・悲劇の地であった。
日の出とともに手を合わせ鎮魂を願う。

ひめゆり学徒隊散華の跡

岩陰に一筋の黒髪 乙女らの
自決の地なり 波もとどろに


荒崎海岸入口には「いとちゃんmini」の停留所看板
デマンド運航バスで来ることも出来る

本島南部にはこれまで何度か来ているが、海岸線に来るのは今回が初めて。
荒崎海岸からの帰り道、喜屋武岬周辺の景勝地・史跡を巡る。

沖縄本島最南端の岬・喜屋武岬から日の出方向を見る

喜屋武埼灯台

喜屋武岬にある「平和の塔」


具志川城跡は…立入禁止

現在、城壁石積みの積み直しの工事中

ホテルに戻って朝食をとりチェックアウト。
空港も近く周囲にはレンタカーステーションも多数、大浴場もありショッピング・観光の拠点としてもオススメよ。


今日は午前から昼にかけて瀬長島でYouTube用の旅客機動画素材を収録する予定。
航空機撮影では定番の瀬長島だが訪れるのは久しぶりで、記録によると2016年が最後。
今日は観光客向けウミカジテラスで大型機を中心に第2滑走路の初撮影を行う。


ウミカジテラスを訪れた観光客は建物屋上を食事場所として利用している。
最上段のテラスにはテーブルなどなく撮影用に開放されており、私もテラスの端で一人長丁場の始まり。

海上保安庁のヘリコプターが
離島急患の搬送ミッション

瀬長島ではよく見る野良猫も、耳には避妊・去勢手術の目印カットあり
係員がエサやりに回っていた

ほどなくして自衛隊のF-15がスクランブル発進
三が日も関係なく国防ミッション

さて肝心の第2滑走路への着陸機撮影だが、想定していたよりも大型機を中心に撮れ高もよさそう。北風が吹く冬場ならではの、第2滑走路への着陸の風景を撮れたのではと思う。
1本目を先日公開したが、そのほかも順次YouTubeチャンネルで公開の予定。







ウインドサーフィンする人も多数


スクランブル機が帰投
お疲れ様でした

海上自衛隊の哨戒機は
三が日でもお仕事


テラスでコロナ禍の旅を考える


ちょうどお昼時間を挟んでこのウミカジテラスに5時間ほどいたが、地元民・観光客含めカップル・家族連れ・グループなど、GoTo一時停止ながらも沖縄を旅する旅行者の姿が見られた。場所柄、私同様にひとり撮影に勤しむ人も見られた。
それでもテラス内が人でごった返すってことはなかったし、食事のテーブルが満席で座れないって感じでもなかったようだ。

最上段から撮影をしつつ全体の流れを見ていたが、食事の場面でどうしてもテンション高めで声が大きくなっていたのは家族・友人などのグループ旅行。楽しい会話が最上段まで聞こえてきた。ここは言葉どおりテラスなのでほぼ屋外なのだが、もしこれが屋内での会食で同じ状況となれば感染リスクも大きくなる…と考えてしまうのは野暮だろうか。

このコロナ禍において、政府・厚生労働省・観光庁が提唱する新しい生活様式並びにGoToトラベルにおける遵守事項を守るとなると、日頃生活を共にしていない友人やグループでの旅行は最大限の注意を払う必要がある。正直言うと、それをコントロールできないのであれば控えるのがよいと思われた。もちろん工夫次第ではグループ旅行も実現できなくはないが、同じ部屋で寝食を共にする滞在となると難しいのかもしれない。

実をいうと私も友人4人で泊るお正月の温泉宿を12月に取り消ししていた。判断の基準としては全員が生活を共にしていない中で寝食をひとつの部屋で実施することへの懸念、また基礎疾患をもつ者もいてリスク管理が出来ないと判断。生活を共にしている家族旅行であれば実施しただろうが、今回は参加者の意見を集約し中止とした。
幸い取り消した部屋はその後無事に再予約されたようだが、その後のGoTo一時停止によってどのような動きになっていたのかは気にかかるところだ。



午後は本島南部の史跡・戦跡を巡る


14時すぎに撮影を終了。約5時間立ち続けていたことになるが、久しぶりの撮影は充実したものとなった。

このまま昨日予約した那覇のシティリゾートホテルにチェックインしてもいいのだが、せっかくなので浦添市にある浦添城跡まで足を延ばしてみることに。
浦添城跡行くなら、ついでに嘉数高台公園でオスプレイ見てきなよ」と富山からメッセージをくれた探検隊長のアドバイスでまずはオスプレイから。でも今日はまだ三が日だけど、オスプレイお外に出てるの?

久しぶりの嘉数高台公園の階段がキツイ

瀬長島からレンタカーで20分ほどドライブして嘉数高台公園に到着。公園内では地元の子供たちが元気にボール遊びをしている。
おなじみの地球儀展望台に続く階段の途中に陣地壕、そして高台の最上段にはトーチカや慰霊碑の数々。ここも沖縄戦における激戦地だった。

入口には弾痕の塀


階段途中の脇にある陣地壕


トーチカ跡

普天間飛行場を毎度おなじみのアングルで

三が日なれどオスプレイはエプロンで待機状態
さすがに今日は飛びはしないだろうけど、建前では訓練に休みなし


続いて車で10分、浦添城跡へ

浦添城入口脇にある前田高地壕群
2つの高地壕跡が見られる



前田高地平和之碑

ディーグガマ

崩落の危険がありガマの入口は閉鎖

復元された「浦添ようどれ」

琉球王国初期の王陵

公園内は近隣の方が散歩に来ているほか、駐留アメリカ軍関係者とその家族と思われるグループも史跡見学に訪れている。すれ違いざまに「コンニチハ」の挨拶が続く。
ただこの状況下において、史跡・戦跡を巡る日本人観光客はほとんどいない。

公園内から普天間基地方向を見る

先ほど訪れた嘉数高台公園の
地球儀展望台が見える


那覇のお気に入りシティリゾートホテルも寂しいお正月


午後の史跡・戦跡めぐりを終えて本日の宿へ。

昨夜沖縄に着いてから予約した宿は、私が沖縄に通いだした頃に何度も泊った思い出のホテル。
しばらくはこのホテルを那覇の定宿にしていたのだが、近年の沖縄ブームもあって予約も取りづらくなり価格も上昇。Googleフォトの写真を検索してみると今回10年ぶりの滞在となるようだ。

お気に入りの理由は年中入れる屋内プールに温泉大浴場、そして眺めのよいテラスつきの部屋に那覇市内へのアクセスも良好と、とにかく居心地がいいシティリゾートホテル。那覇でいつも泊る安宿も今回はスルーして、ひさしぶりにこのホテルを満喫したいと思い予約したが、ここも今回のGoTo一時停止で集客には苦労している模様。ホテル独自の宿泊割引クーポンでガツンと値引きされ、私がこれまで泊った料金でも最安の1万円未満で予約できてしまった。


ロビーに入ってみると…広いロビーにお客がゼロ。静まり返ったロビーでひとりチェックイン。GoToトラベルは利用できない期間だが、そのGoToトラベルに準じた検温や健康チェックが行われている。

ここでも「GoTo一時停止で稼働は半分といったところでしょうか…」とフロントスタッフ。レストランも一部クローズ&時短営業。今日の晩飯はホテルのレストランでアラカルト…と考えていたがどうするかなぁ。

お客が少ないのがわかるのはロビーだけではない。既に17時を過ぎているがリネンカートとともに複数の客室のドアが清掃のために開けられている。通常であれば既に清掃は終了している時間だが、いまは急いで清掃する状況ではないのだろう。

一人旅なので初めてテラスなしの部屋にしたが…
やっぱり海側テラス付きルームがオススメ

今回このホテルで初めてテラスなしの部屋にしてみたが…うーむ、やっぱりテラスありのほうが解放感もあってオススメ。それでもこのスーペリアツインも一人旅には十分すぎる広さだ。

荷物を投げ入れて周辺散策でもと、ホテル裏にある三重城跡へ。

ホテル裏にある三重城跡には小さな祠

那覇軍港には米陸軍ラニーミード級汎用揚陸艇

三重城跡から見る日の入り



地元料理をUber Eatsで楽しむ(クーポンもあるよ)


散策を終え地元スーパーでお土産を買い、ホテルにある温泉大浴場でひとっ風呂。入浴する人もいるが、洗い場が混みあったりロッカールームで肩が触れるようなこともない人数。

風呂から上がり、さて晩飯をどうするか。
馴染みの居酒屋も空いていればと思ったが今日はお休み。ホテルのレストランは規模縮小&バイキング形式で時短営業中。

そこで今回はUber Eats(ウーバーイーツ)で地元のレストラングルメをデリバリーしてもらう事に。検索してみるとUber定番のファーストフードチェーンのほか、地元レストラン居酒屋が提供するメニューも多数。
今夜は沖縄らしく地元ステーキ店の料理を注文し、ホテルのコンビニでビールとツマミを買ってホテル横で受け取り。
「クリスマス前後から注文が増えてて、今日もこの後何件かデリバリー入ってます。」と配達員も忙しそう。
一応フロントスタッフにも断りをいれておいたが「この状況なので近所のスーパーで食材を買い込んだり、テイクアウトやデリバリーを頼まれたりと皆さんいろいろされてますよ」との事だった。

自由きままな酒場放浪は出来ないけど、このようなサービスを使えばコロナ禍でもツーリズム産業の一端を利用して支えることが出来る。


Uber Eats で初回の注文が ¥1,500 割引になります。
会計時に照会コード eats-uberwing681 を入力してください。

地元ステーキ店の味をデリバリー


ステーキ食べて今日は早めの就寝。
静かな那覇の夜をひとり過ごすのもいいものよ。


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