2020年12月19日、沖永良部島の朝。おはようございます。
日の出に備えて早起きしてみたものの、雲多めな雨の朝。
日中わずかに太陽が出る予報ではあるが…毎度ながらお天気の文句なし。
ホテルでセットメニューな朝食を頂き、そのまま雨の中を歩いて南洲神社へ。
招魂社と南洲神社(右)が隣り合って建てられている |
西郷隆盛像 ワンコももちろん一緒 |
ここにも有ります水準点 |
川を挟んだ向かい側に西郷隆盛牢屋跡 |
ホテルの駐車場には西郷蘇鉄 |
部屋をチェックアウトし、フロントで礼を言ってホテルを出る。
雨の中、昨日に続いて島内観光をスタート。
この辺から雨が強くなってくる。
誰もいないウジジ浜 |
ビーチロック海岸 |
この辺から雨が強くなってくる。
そして当然と言ってはなんだが、どこも観光客はゼロ。
疎を求めてやってきたものの…どこか寂しい島の景勝地。
九本柱の高倉 |
高倉の横にある住吉暗川 地下河川を伴う石灰岩洞穴 |
水源の水は現在も汲み上げられているようだ |
大河ドラマ「西郷どん」のロケで使われた浜 ゴメン、大河ドラマ見てないの… |
ヤクニヤ埼灯台 台風並みの暴風で傘をぶっ壊される |
フーチャは工事中で立ち入り禁止 |
空港のすぐ南東にある国頭岬灯台 |
滑走路の向こう側に空港ターミナル |
滑走路脇には「じゃがいも畑」 さとうきびとともに、ここ沖永良部島の特産品 |
この旅いちばんの強雨の中、レンタカーを返却して空港でチェックイン。
次の目的地は那覇を経由して久米島へ。
先述のとおり那覇で1泊する計画を立てたが、もしかして…と久米島まで目的地を伸ばしてみたら、金額がそんなに変わらない。しかも高級リゾートホテル利用で、だ。
かなりツアー用運賃もホテルも限界をこえて値下げしていると思われる。
小さなJACカウンター |
到着口前では検温が行われる |
ターミナル内には小さな売店とレストランも |
徳之島から搭乗予定の機材が到着 |
JA123Eが着陸 |
出発ロビーで待っていると、滑走路には徳洲会病院の航空機「JA123E」が着陸。
この雨の中、Special VFRで空港に降りてきたようだ。
この機体は先月の喜界島・喜界空港でも出会った、徳洲会病院のドクターなどを離島間搬送する際に利用される機体。
もちろんここ沖永良部島にも徳洲会病院がある。
12/19 JL3716 OKE-OKA ATR42-600 JA09JC |
さよなら沖永良部島、また逢いましょう |
搭乗者数は…半分ぐらいかな。
そして約1年ぶりの沖縄・那覇空港。
今年3月26日に新滑走路が供用開始されてから初めての利用。
沖合にある新滑走路は主に着陸に利用されているようだが、このフライトでの着陸が自身初着陸となる。
瀬長島を見ながら新滑走路34Lにランディング |
新タワーも新滑走路と同時に供用開始 |
那覇空港内は…やっぱり人が少ない。
この季節に那覇空港に来ると修学旅行生がロビーで集合していたりするけど、その姿もない。
出発ロビーにある泡盛ショップの店員さんも「ガクンと減ったね、年末年始にGoToを止めるって話が出たあたりから。それまでは結構来てたけどね。」
この旅の出発前、GoToトラベルによる札幌・大阪・名古屋・東京都の4都市を発着する旅行の自粛要請、また年末年始におけるGoToトラベルの全国一時停止が政府より発表された。
既存予約はキャンセル料の自己負担なく取消できるようになったため、GoTo利用予定者の多くが取消をしたのだろうと思われる。
久しぶりのA&Wで遅めのランチ |
忘れてませんNHC |
12/19 RAC879 OKA-UEO Bombardier DHC-8 JA85RC |
機体横には島あっちぃのデカール 島あっちぃとは沖縄県民向けの離島交流事業 お得で興味深いツアー企画がいっぱい |
立派な久米島空港ターミナルビル |
2013年12月以来の久米島に到着。若干風も暖かい。
ターミナルのレンタカーカウンターで手続き。
「年末年始は予約がいっぱいだったんですけど、GoToの一時停止発表でドカっと減っちゃいました。“もっと来てー!”って感じですけどね…。」
久米島灯台 |
暴風の比屋定バンタから、はての浜方面を見る |
宇江城城跡から日の入りは…また次回 |
ここにも有ります三角点 |
宇江城城跡横には航空自衛隊久米島分屯基地 昔は基地内を通らないとこの城跡に来られなかったそうだ |
久米島洋上航空路監視レーダー(久米島ORSR) |
今日の宿は島いちばんの高級リゾートホテル。
以前より一度泊ってみたかったのだが、しかしこのコロナ禍とはいえちょっと安すぎるお値段。
一人には十分すぎる部屋に荷物を投げ込んで、大浴場で旅の汗を洗い流す。
近くに飲食店もないため、今日はホテル内のレストランで夕食。
全席予約・時間指定制で疎は保たれているし、レストランでドンチャン騒ぎをやるようなグループもいない。島の夜をみんなそれぞれ静かに楽しんでいる。
コース料理も選べるが、島の特産品などを中心にアラカルトでオリジナルコース風にオーダー。目の行き届いた気持ちいいサービスの中、島の特産品に舌鼓を打つ。
島の特産品クルマエビを天ぷらで |
ただ今日はGoToの負の側面も耳にした。
島の観光関係者に現状を訪ねた時の話。
「GoToが始まって観光客が少しずつ増えてはいたんですが、中には“こんな時でもわざわざ来てやったんだから”と大柄な態度のお客様もいたりして、ちょっと辛い事もありますね…」
正直言葉を失った。
日ごろ旅行などしない連中がGoToで安いからと旅をするのだろうか、そのような一部の残念な客が旅をしている。対応する側もそんな客に対して仕事のやりがいなど感じるはずもなく、話を聞かせてくれた関係者の表情が何よりも物語っていた。「これまではこんなお客いなかったのに」と聞こえたのは私の思い込みではないはずだ。
元旅行業マンの私もいろんなお客に出会ったし、こういう客がいるのは理解している。しかしいまのご時世にこんな客が島旅をしているなんて…聞いて愕然とした。
なぜこの今、我々は旅をするのか。
窓を強く揺らす風の音を聞きながら、旅の意味について考える夜になった。
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