北海道旅行の帰り道、羽田空港での乗り継ぎ時間に「何処へ行こうかなぁ」と考えていたところ、またしても運よく空席があり迷わず予約。
前回5月の訪問ではDC-8「富士号」を近くで見られなかったため、今回はチャンスがあればと思い参加してきました。
そこにはあの日の丸ジャンボが…!
そしてさらに驚きの展開も…!?
大人も大興奮の「JAL工場見学 - SKY MUSEUM - 」、3回目の見学レポートをお届けします。
---
【撮影写真について】
※JAL工場見学WEBサイトより引用
以下のものについては、インターネット(ブログやFacebookなど)へのアップ、雑誌への投稿などについてはご遠慮ください。
(1) 皇室展示を撮影したもの
(2) アーカイブズ(歴史)エリアの展示物を接写したもの
(3) 格納庫の1階フロアにて撮影したもの
(4) 工場見学に参加されているほかの方々のお顔が認識できるもの
上記ルールと当日の係員の指示に従い、以下の写真を掲載しています。
---毎度おなじみ、羽田空港の新整備地区にある「JALメインテナンスセンター1」
この施設の中にあるのが「JAL工場見学 - SKY MUSEUM - 」です。
いつものように、開始時間30分前のアーリーチェックイン。
その分、長くミュージアムの展示を見学できるのでオススメです。
(※ミュージアム内の写真は前々回記事、前回記事にもあり。今回は格納庫内の写真を中心に掲載します)
ミュージアム入口ではいつものキティちゃんがお出迎え 2か月ぶりのご無沙汰でした |
こちらもおなじみ、モデルプレーンタワー |
今回は夏休みということもあり、多くの親子連れで賑わっています。
開始後、まずは25分間の航空教室とミュージアム見学が行われます。その後15名ほどのグループ分かれ、ガイドさんとともに格納庫へ。
すると…
Boeing 767-300/JA8975 手前では交代の整備士さんたちが準備体操中 |
まずは「Boeing 767-300(JA8975)」が足場に囲まれて整備作業が行われていました。
JA8975は国内線で活躍する機体だ |
機体周辺には多数の座席 新しい「JAL SKY NEXT」への改修と思われる |
その反対側には「Boeing 777-300ER(JA741J)」の姿。
こちらは塗装作業を終えたばかりとの事ですよ。
格納庫を見渡せるこのバルコニーには、以前も紹介した777-200のラジコン飛行機が展示されています。
---
Boeing 777-300ER/JA741J |
格納庫を見渡せるこのバルコニーには、以前も紹介した777-200のラジコン飛行機が展示されています。
2階バルコニーに展示されている777-200のラジコン |
このラジコン飛行機、設計図を基に当時の整備士さんたちにより手作りされた機体ですが、ホンモノの777-200よりも一足早く初フライトに成功。
それを聞きつけたアメリカのFAAから「777初フライト第1号機」としてプレートが贈られたそうです。
本日引率のガイドさんから面白いエピソードを伺うことができました。
本日引率のガイドさんから面白いエピソードを伺うことができました。
---
と、ここでガイドさんから「あ、まだ政府専用機いますね!」と。
えっ…
ついに…ついに…
3回目の訪問にして、ついにあの日本国政府専用機「ボーイング747-400」にこの格納庫で出会えたのです。
政府専用機は航空自衛隊千歳基地(新千歳空港)にある「特別航空輸送隊第701飛行隊」の航空機として現在2機の747-400が運用されていますが、整備などは日本航空が整備協力を行っています。
そのため、日本航空の格納庫で非常にまれながら政府専用機を見ることが出来るのですが、整備日程はもちろんトップシークレット。
実機には関西空港と羽田空港、新千歳空港で出会ったことがありますが、ここまで接近して見れたのはもちろん初めてです。
7月12日に安倍総理大臣の「ニュージーランド、オーストラリア及びパプアニューギニア訪問」から帰ってきたこの機体が羽田空港に到着後、格納庫に入っていくのは目撃されていました。
「もしかしたら自分の予約日に見られるのではないか…」そんな期待を旅行前からしていたのですが、まさか本当に見られるとは…。
それではその写真を!…とご紹介したいのですが、政府専用機の写真はネット公開NG。
あの美しい姿をぜひこのブログで紹介させていただきたかったです。
というわけで、以前撮影したボケボケの写真でご勘弁ください。(
今回格納庫に入っていたのは2号機となる「20-1102」。 訪問時には足場に囲まれる事もなく、ほぼ全景を見ることができました。
機体周囲には規制線が張られ、許可を受けた作業関係者以外の立ち入りが禁止されています。
この政府専用機の整備に携われる人は、ごく一部の関係者や整備士さんだけとの事です。
機体を見てまず驚いたのがその美しさ。
今まで見たどの飛行機よりもピカピカ!格納庫の窓から差し込む光が機体に反射して鏡のようにキラキラと輝いています。特にエンジンテイルコーンの金属部分は丹念に磨かれています。
国賓として外国訪問する際など、このピカピカの機体が海外の国家元首や儀仗隊の前に登場するわけですから、見た目もとても重要なポイントですね。
次はその大きさに圧倒されます。
日本の旅客エアライン(JAL/ANA)からはすべて退役したこのボーイング747-400ですが、やはりこの大きさと迫力は他の機種と比べても格別です。
機体後方から見ると、ずっしりとした楕円形の胴体に、左右の翼それぞれに2つのエンジン、翼端にはピンと上を向いたウイングレット。どれを見てもとても美しいです。
続いて機体前方に向かいます。
ボーイング747-400の特徴である機種部分には「日本国 JAPAN」の文字。
その中間に「日の丸」が描かれています。
機内に入るための整備用タラップは「L2ドア」に付けられています。これは最前方・日の丸の直下にある「L1ドア」からは天皇陛下をはじめ内閣総理大臣など限られた政府要人のみが利用できるドアであるため、整備作業中であっても必要な時以外このドアが開けれることはないそうです。
最後に機体真正面から見学。
本当に美しいフォルムですね。ジャンボジェット、しかも政府専用機をこれほどの距離から眺めらる機会はもうないかもしれません。
この政府専用機ですが、2018年をめどに退役させることが決定し、後継には777-300ERが内定した模様です。
受領から既に21年が経過したこの747-400ですが、よく見ると民間航空会社の機体同様、長い機齢を感じさせる部分もありました。
退役まであと4年。最後のフライトまでその美しい姿を私たちに見せてほしいものですね。
と、へったくそな文章はこれぐらいにして、次の機体見学に向かいます。
お次は「Boeing 737-800(JA349J)」と「Boeing 787-8 Dreamliner(JA827J)」です。
JA349Jは機体上のタイトルが「JAL EXPRESS」から「JAPAN AIRLINES」に変更されていますね。
奥のドリームライナーはAPUの交換作業中との事でした。
そして前回同様、いつもの場所には…
空の貴婦人、「ダグラス DC-8-32 富士号(JA8001)」の姿がありました。
前回の見学時には時間がなく富士号の近くまで行くことが出来ませんでしたが、今回は事前にガイドさんに「富士号、時間があれば近くで見せて下さい」とお願いをしておきました。
写真公開のルールにより1階からの写真は公開できませんが、空の貴婦人が静かに我々見学者を迎えてくれました。
機体内部の公開は行われておらず、この状態が現時点での最終展示形態のようです。
空の日など特別なイベント時には、ぜひとも中を見せていただきたいですね。
と、ここで引率のガイドさんが一言。
「私、DC-8に乗ってましたよ」
えーーー!
さらにボーイング747在来型にもフライトエンジニアとして乗務されていたそうです。
お話を伺ってみると、最後のフライト ジャンボ機JA8162号機の場合 (講談社文庫) の著者である清水保俊さんでした。※ご本人様からブログ内での紹介許可を頂きました。
※以下、AMAZON内に記載の著者略歴を引用
DC-8といえば星や惑星の位置を観測して飛行位置を得る「天測航法」用の窓があることで有名ですが、さすがに清水さんの頃はロランやドップラー航法による飛行だったそうです。また747に乗務されていた頃には首相フライトにも同乗されたとか。
このJAL SKY MUSEUMのガイドさんは、元パイロットやフライトエンジニアやCAなど、空の実際現場で活躍した方々が案内をしてくれますが、このDC-8や政府専用機と同じ747シリーズに乗っていた方にお話しを伺えるとはとても貴重な機会に恵まれました。
---
大興奮の見学となった「JAL工場見学 - SKY MUSEUM - 」
今回は、
「Boeing 767-300(JA8975)」
「Boeing 777-300ER(JA741J)」
「Boeing 737-800(JA349J)」
「Boeing 787-8 Dreamliner(JA827J)」
「Boeing 747-400 日本国政府専用機(20-1102)」
の5機種・5機を見ることが出来ました。
シリーズで数えると、今回もJALが保有する4シリーズすべてを見ることができました。
3回訪問して感じたのは「毎回、新しい発見がある」ということです。
機体や整備状況のバラエティに加え、解説していただくガイドさんからは毎回楽しく、そして興味深い話をたくさん聞く事が出来ますよ。
このJAL工場見学への参加は「無料」。
今回は間際に予約できましたが、基本的には2,3か月先までいっぱい。
それ以上先の予約であれば比較的余裕がありそうですよ。
SKY MUSEUMの詳細はJAL 日本航空のサイト内「JALを知る・学ぶ」のリンクよりご参照ください。
JAL工場見学~SKY MUSEUM~
http://www.jal.co.jp/kengaku/
案内して頂いたミュージアムスタッフの皆さん、今回もありがとうございました。
以上、JAL機体工場見学の再々訪レポートでした。
えっ…
ついに…ついに…
政府専用機キターーー!
3回目の訪問にして、ついにあの日本国政府専用機「ボーイング747-400」にこの格納庫で出会えたのです。
政府専用機は航空自衛隊千歳基地(新千歳空港)にある「特別航空輸送隊第701飛行隊」の航空機として現在2機の747-400が運用されていますが、整備などは日本航空が整備協力を行っています。
そのため、日本航空の格納庫で非常にまれながら政府専用機を見ることが出来るのですが、整備日程はもちろんトップシークレット。
実機には関西空港と羽田空港、新千歳空港で出会ったことがありますが、ここまで接近して見れたのはもちろん初めてです。
2003年10月19日 羽田空港の搭乗バス内より撮影 小泉純一郎元総理の外遊時の運航のものだったと記憶 |
「もしかしたら自分の予約日に見られるのではないか…」そんな期待を旅行前からしていたのですが、まさか本当に見られるとは…。
それではその写真を!…とご紹介したいのですが、政府専用機の写真はネット公開NG。
あの美しい姿をぜひこのブログで紹介させていただきたかったです。
というわけで、以前撮影したボケボケの写真でご勘弁ください。(
2003年10月19日 羽田空港の搭乗バス内より撮影 今回見学出来た20-1102が主務機を務めていた |
今回格納庫に入っていたのは2号機となる「20-1102」。 訪問時には足場に囲まれる事もなく、ほぼ全景を見ることができました。
機体周囲には規制線が張られ、許可を受けた作業関係者以外の立ち入りが禁止されています。
この政府専用機の整備に携われる人は、ごく一部の関係者や整備士さんだけとの事です。
機体を見てまず驚いたのがその美しさ。
今まで見たどの飛行機よりもピカピカ!格納庫の窓から差し込む光が機体に反射して鏡のようにキラキラと輝いています。特にエンジンテイルコーンの金属部分は丹念に磨かれています。
国賓として外国訪問する際など、このピカピカの機体が海外の国家元首や儀仗隊の前に登場するわけですから、見た目もとても重要なポイントですね。
次はその大きさに圧倒されます。
日本の旅客エアライン(JAL/ANA)からはすべて退役したこのボーイング747-400ですが、やはりこの大きさと迫力は他の機種と比べても格別です。
機体後方から見ると、ずっしりとした楕円形の胴体に、左右の翼それぞれに2つのエンジン、翼端にはピンと上を向いたウイングレット。どれを見てもとても美しいです。
続いて機体前方に向かいます。
ボーイング747-400の特徴である機種部分には「日本国 JAPAN」の文字。
その中間に「日の丸」が描かれています。
2003年10月19日 羽田空港の搭乗バス内より撮影 手前の機体は副務機として運航された20-1101。通常2機1組で運航される 写真はスターボートサイドで、反対側のポートサイドにL1ドアがある |
機内に入るための整備用タラップは「L2ドア」に付けられています。これは最前方・日の丸の直下にある「L1ドア」からは天皇陛下をはじめ内閣総理大臣など限られた政府要人のみが利用できるドアであるため、整備作業中であっても必要な時以外このドアが開けれることはないそうです。
最後に機体真正面から見学。
本当に美しいフォルムですね。ジャンボジェット、しかも政府専用機をこれほどの距離から眺めらる機会はもうないかもしれません。
この政府専用機ですが、2018年をめどに退役させることが決定し、後継には777-300ERが内定した模様です。
受領から既に21年が経過したこの747-400ですが、よく見ると民間航空会社の機体同様、長い機齢を感じさせる部分もありました。
退役まであと4年。最後のフライトまでその美しい姿を私たちに見せてほしいものですね。
と、へったくそな文章はこれぐらいにして、次の機体見学に向かいます。
お次は「Boeing 737-800(JA349J)」と「Boeing 787-8 Dreamliner(JA827J)」です。
JA349Jは機体上のタイトルが「JAL EXPRESS」から「JAPAN AIRLINES」に変更されていますね。
手前の機体が737-800(JA349J)、奥の機体が787-8(JA827J) |
奥のドリームライナーはAPUの交換作業中との事でした。
そして前回同様、いつもの場所には…
空の貴婦人「富士号」と、最新鋭のドリームライナー 写真でドリームライナーのAPU部分の扉が開けられているのが分かる |
空の貴婦人、「ダグラス DC-8-32 富士号(JA8001)」の姿がありました。
前回の見学時には時間がなく富士号の近くまで行くことが出来ませんでしたが、今回は事前にガイドさんに「富士号、時間があれば近くで見せて下さい」とお願いをしておきました。
写真公開のルールにより1階からの写真は公開できませんが、空の貴婦人が静かに我々見学者を迎えてくれました。
機体内部の公開は行われておらず、この状態が現時点での最終展示形態のようです。
空の日など特別なイベント時には、ぜひとも中を見せていただきたいですね。
と、ここで引率のガイドさんが一言。
「私、DC-8に乗ってましたよ」
えーーー!
さらにボーイング747在来型にもフライトエンジニアとして乗務されていたそうです。
お話を伺ってみると、最後のフライト ジャンボ機JA8162号機の場合 (講談社文庫) の著者である清水保俊さんでした。※ご本人様からブログ内での紹介許可を頂きました。
※以下、AMAZON内に記載の著者略歴を引用
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
清水保俊
1947年、兵庫県生まれ。神戸商船大学航海学科卒業。’70年から海運会社にて主に南太平洋を航海士として海上勤務。’78年、日本航空に入社。DC‐8型機、B747型機フライト・エンジニアとして乗務し、運航訓練部技術教官、運航技術部試験飛行室、運航技術部次長を経験し、飛行機の受領、各種テス ト・フライトの経験も多い。総飛行時間は1万1000時間。2007年に国土交通大臣より航空功労賞を授与される。同年、定年退職。現在は羽田整備工場にて見学・航空教室を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
DC-8といえば星や惑星の位置を観測して飛行位置を得る「天測航法」用の窓があることで有名ですが、さすがに清水さんの頃はロランやドップラー航法による飛行だったそうです。また747に乗務されていた頃には首相フライトにも同乗されたとか。
このJAL SKY MUSEUMのガイドさんは、元パイロットやフライトエンジニアやCAなど、空の実際現場で活躍した方々が案内をしてくれますが、このDC-8や政府専用機と同じ747シリーズに乗っていた方にお話しを伺えるとはとても貴重な機会に恵まれました。
---
大興奮の見学となった「JAL工場見学 - SKY MUSEUM - 」
今回は、
「Boeing 767-300(JA8975)」
「Boeing 777-300ER(JA741J)」
「Boeing 737-800(JA349J)」
「Boeing 787-8 Dreamliner(JA827J)」
「Boeing 747-400 日本国政府専用機(20-1102)」
の5機種・5機を見ることが出来ました。
シリーズで数えると、今回もJALが保有する4シリーズすべてを見ることができました。
3回訪問して感じたのは「毎回、新しい発見がある」ということです。
機体や整備状況のバラエティに加え、解説していただくガイドさんからは毎回楽しく、そして興味深い話をたくさん聞く事が出来ますよ。
このJAL工場見学への参加は「無料」。
今回は間際に予約できましたが、基本的には2,3か月先までいっぱい。
それ以上先の予約であれば比較的余裕がありそうですよ。
SKY MUSEUMの詳細はJAL 日本航空のサイト内「JALを知る・学ぶ」のリンクよりご参照ください。
JAL工場見学~SKY MUSEUM~
http://www.jal.co.jp/kengaku/
案内して頂いたミュージアムスタッフの皆さん、今回もありがとうございました。
以上、JAL機体工場見学の再々訪レポートでした。
スポンサーリンク
0 件のコメント:
コメントを投稿