空に関する飛行検査を行う国土交通省・航空局の飛行検査機「チェックスター」、新幹線で言うところの「ドクターイエロー」のような存在です。
以前のブログ「嗚呼、愛しのチェックスター様! - お空の飛行検査機」で富山空港に飛来して以来、その姿を見ていません。(なんだか寂しいの←)
現在航空局が保有する飛行検査機は計7機。
そんなチェックスターを間近で見られるイベントが、羽田空港で行われる「空の日フェスティバル」。
今回初めて羽田空港の空の日に足を運んでみました。
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前日27日より東京に滞在し、ANA機体工場見学とJAL機体工場見学にダブル参加。
そして28日午前、最寄駅である東京モノレール「天空橋駅」に到着。
この日東京入りしたいつもの隊長と合流し、さっそく会場となる「旧整備場地区」に向かいます。
ジェットエンジンをモチーフにした東京モノレール「天空橋駅」の駅舎 |
幻の格納庫「T101」が羽田一日博物館に |
中に入ると、歴史的なアノ機体がいきなり登場!
YS-11量産1号機「JA8610」です。
製造以来、長らく運輸省・航空局の飛行検査機として活躍。
1999年に抹消され、現在は国立科学博物館の所蔵品として保管されています。
ノーズにはILS検査時に使用した十字マーク |
主翼の付け根には主翼の角度を増すために入れられた「くさび」 量産1号機にある特徴のひとつ |
続いて屋外へ。
そこには現在活躍中のチェックスターたちがズラリと勢ぞろいしていますよ!
JA007G Bombardier DHC-8-315Q Dash 8 富山空港では何度もお会いしていますネ |
JA005G Bombardier BD-700-1A10 Global Express 富山VOR/DME更新検査で飛来の様子をキャッチ済! |
JA002G Gulfstream Aerospace G-IV Gulfstream IV-SP チェックスター2は初めて拝見 |
JA004G Saab 2000 ローカライザーの検査で富山に飛来 |
JA001G Gulfstream Aerospace G-IV Gulfstream IV こちらのチェックスター1もなかなか逢えません |
今回屋外には5機のチェックスターが地上展示されていました。
(JA003G)/JA004G/JA005G/JA007Gについては、富山空港で撮影済み。
JA001GとJA002Gには初対面です。
また、残念ながらJA003GとJA006Gは格納庫内でお休み。見たかったなぁ。
(えーッ!隊長は格納庫の扉が一瞬開いた時にその姿を見たとか!ぐぬぬ…)
[JCAB CheckStar] 航空局 飛行検査機 再生リスト
機体前には技官や整備士さんたちの姿も。
日頃の疑問など、あれこれいろいろ聞いてみます。
なになに、ふむふむ、おー!!
そしてもう一機、引退した飛行検査機がひっそりと翼を休めていました。
2006年に引退、2007年に抹消された、YS-11A「JA8709」です。
この機体、調べてみるとブラジル・東亜国内航空(旧JAS)・国土交通省と、日本のみならず海外でも活躍した機体。
現在はこの羽田空港で余生を過ごしている模様です。(どうやら自衛隊向けの部品取りのようですが…?)
この機と同時に引退したJA8720はJAXAの研究用として利用されています。
私も4月に訪問したJAXA一般公開でその姿を見ることができました。
※その様子はこちらのブログ記事でどうぞ
電子航法研究所・JAXA一般公開と、調布飛行場見学の旅(日帰り)
※月刊エアライン2007年2月号にもこれらYS-11飛行検査機の特集記事があります
チェックスターの他にも、航空機や地上支援車両が集結。
順にご紹介。
Cessna 560 Citation Encore+ JA560Y 読売新聞 “みらい” |
Cessna 525A Citation CJ2 JA516J “きぼう” KYODO/毎日新聞の社用機として活躍中 |
毎日新聞のヘリ「Eurocopter EC135T1 JA20MP “レインボー” 」が着陸 地上展示中の毎日のスタッフと見学者でお迎えのご挨拶 |
Aerospatiale AS355F2 Ecureuil 2 JA9681 “はつどり” |
見学中、ジャンボが離陸 |
チビッコたちにはこちらのほうが人気?
列が途切れた合間に乗り込みます。
列が途切れた合間に乗り込みます。
航空局(8) 大型化学消防車 東急車輛のFCM-125型と思われる |
以前は34L付近で実消火訓練をしていたそうですが、環境面への配慮により現在は長崎空港に集約して訓練を行っているそうですよ。
こちらは東京消防庁蒲田消防署空港分署から出張 モリタ社製大型化学消防車(C21101 空港CC) |
航空灯火展示 |
PAPIの中は2色に塗られたガラス板が入っている 見る角度によって赤・白と灯火の色が変わる |
グランドには、昔の名残が |
羽田空港では他の会場でも各種イベントを開催。
その中で「ANA整備ミュージアム」が第2ターミナルで行われていましたのでちょっと寄り道。
ここには、今年度で全機退役となるジャンボジェット(Boeing 747-400)関連の品が置かれています。
747-400のウイングレット |
整備実習用のモックアップとの事 |
航空機の胴体外板 機種は不明 |
地上のスタッフとコックピットが会話する際に使われるコードレスインターホン 黄色いバッグ内の通信機を航空機側に接続する 整備士さんが手にしているマイクは以前使用されていた咽喉マイク 現在はノイズキャンセリング技術を利用したものを使っているそう |
今回は旧整備場地区とANA展示の2か所を見学。
他にもいろいろやっていたようですが、時間の都合で割愛。
今回の空の日では、現役のチェックスター5機、引退したYS-11が2機、計7機の新・旧飛行検査機を見ることができました。
東京までわざわざ足を運んだ理由のひとつに、2015年の3月を目途にこの飛行検査機の基地を羽田空港から中部国際空港に移す計画が。
新・旧の飛行検査機をそろって見学できる機会もあと僅かでしょうかね。
イケメン軍団チェックスター、また富山空港でお会いしましょう。
以上、羽田空港「空の日フェスティバル2013」のレポートでした。
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