2023年2月22日水曜日

回想 北海道 - 網走・紋別 オホーツクの旅2023(2月18日) 【2日目:羽田-女満別フライト・網走で感動の流氷初体験 ”おーろら手配マニュアル”&紋別酒場放浪編】


2023年2月18日、東京・蒲田の夜明け前。おはようございます。

5時に目覚ましを止め、蒲田のホテルをチェックアウト。
7時発の女満別便に乗るため、羽田空港へ。



羽田空港から女満別空港、流氷の待つ網走港へ



金沢文庫辺りでの線路故障もあり若干の遅れ。
満員電車に揺られて羽田空港着。

保安検査を通過してバスゲート階から搭乗機に向かう。
北海道の旅は2020年1月、釧路空港から納沙布岬・北方領土を見に行く旅以来。
搭乗機は満席の様子。

ちなみにAIRDOの運航ではあるが、当然のようにANAとコードシェア。
ANA側で予約・発券をする人が多いと思われるが、AIRDOも直接航空券を販売。その価格差や座席枠にはかなりの開きがあるので、AIRDO側での予約照会もお忘れなく。



2/18 HD75(NH4775) HND-MMB Boeing 737-800 JA09AN



ベアドゥちゃん、お久しぶり
富山・小松から撤退して久しい


航空自衛隊・松島基地
ブルーインパルスが拠点とする基地


太平洋上から白糠町上空を通過して北海道へ

釧路空港

搭乗機は太平洋上を経由し釧路の西、白糠町から北海道上空に入る。

今回右側列窓側を確保できたが、これにも目的がある。
女満別空港へのアプローチ、風向きやトラフィック状況によってはオホーツク海の手前でUターン、能取湖上空から進入する「ILS Y RWY18」アプローチが度々行われている。

きょうはどうかな…と窓の外を見ると、女満別空港のVORを通過してオホーツク海へ。
狙い通りのRWY18アプローチ。いよいよ初めての流氷とご対面!

網走川・網走港の先に広がる流氷

凍りつく能取湖の先にも

遠く常呂方面を見る


女満別空港上空を飛行し、網走湖・能取湖をぐるり周遊して滑走路18へ


流氷とのファーストコンタクトののち、女満別空港着陸。
2012年の北海道周遊旅行の際に女満別空港ターミナルまでは来ているが、滑走路を使ったのは初めて。今回をもって初利用空港と認定。


空港からはレンタカー、まずは網走市内へ移動。

気温は2度。
手続きを終えて早速レンタカーに乗り込むが…エアコンはMAX風速&MAX温度暖機運転、まるでサウナ。
そんなに温めなくってもいいですって…。

気温はマイナスながら、エアコンを切って窓を開けてドライブスタート。


網走湖も凍結
わかさぎ釣りは釣果がよろしくないようで今年は既に中止


網走流氷観光砕氷船“おーろら”で感動の流氷体験


空港から30分ほど、10時すぎに道の駅 流氷街道網走に到着。
ここが「網走流氷観光砕氷船 おーろら」のチケットセンター兼発着場。
予約した乗船券を窓口で引き換え、乗船の列に並ぶ。


客は大部分が団体ツアー。そのうち3~4割程度は外国人観光客か。
昼飯を買っている間に…道の駅の中を埋め尽くすように大行列、館内パンパン。

最後尾に並んで、列の案内する船員さんから情報収集。
「すこし流氷帯が離れてたんですがここ数日で戻って来てくれました。予約は団体のほうが割合多いですかね。こんなにお客が戻ってきたのは3年ぶりです!」

がっつり稼いでくださいな。


出航は11時、その20分ほど前から乗船開始、長い行列がスーッと吸い込まれていく。

船は3層構造。
1階・2階に客室があり、3階は展望デッキ。
ただ1階・2階の客室脇には屋外サイドデッキもあって意外と穴場?
そんな2階のサイドデッキ前方に進んで先頭展望を確保。


サイドデッキでは出航と同時に写真撮影に忙しいマダム御一行。
どーぞどーぞと交代で場所を譲るも「この辺りのは網走川の水が凍った流氷詐欺の可能性ありますから。アムール川由来はもうちょっと先ですヨ」なんて言ってマダムたちを落ち着かせる。みんな慌てないで。

流氷はロシアのアムール川の水が凍ってオホーツク海を南下し、北海道沿岸まで辿りつく。
そんなアムール川成分の流氷、もう間もなくです。

網走港内からいよいよオホーツク海へ

港内には白鳥たちの姿
北海道のオホーツク海でも越冬するのね


港内からしばらく進むと流氷帯が見えてきた

港を出て5分程度、流氷帯に突入

出航してすぐ、いよいよ流氷帯に突入。
まずは薄い流氷エリアから。それでも氷が船首に当たって振動が伝わってくる。
これが流氷かぁ!

重なる流氷の上にはオオワシの姿
流氷とともに越冬してくる、オホーツクの冬の使者だ

段々と厚い氷のエリアに

先頭から離脱、後部デッキへ
航跡も美しい

1階のサイドデッキ
さらに氷に近づくことができる






航空自衛隊・網走分屯基地のキノコアンテナ群

白鳥が砕氷編隊航行

あっという間の1時間。
流氷を間近に見ることが出来て大満足。
数日前には流氷が離れすぎて流氷が見られない日もあったようだが、再び流氷が姿を現してくれた。

1時間、あっという間の流氷体験。
人生初の流氷に感動。来てよかった。

「おーろら」チケット手配ガイド


網走・人気の観光船「おーろら」のチケット。
今回はなんとか確保できたが、旅行業の経験も含めてBlogを見てくれた皆さんのために記録しておきたい。※2023年2月現在の情報・経験です

流氷の最盛期、特に土曜日週末チケットの確保は困難を極めた。
もちろん早期予約であれば十分に可能性はあるが、私がチケットの手配を始めたのは2023年に入ってから。おそらく…出遅れ組だと思う。
ネットの空席表示は既に満席。この時点で諦める人も多いのではと推察するがちょっと待って。厳しいながらもまだチャンスはあるんです。

  1. 公式WEBサイト直接予約
  2. じゃらん「観光ガイド」内・おーろら予約ページから予約
  3. 電話予約
  4. キャンセル待ち予約(電話のみ・3日前まで)
  5. 当日キャンセル待ち

まずは1・公式WEBサイト直接予約
私が初回に参照した時点ではシーズン全日満席。「ネット枠での受付は終了」と表示されているが、毎日チェックしているとそんな日にもポツポツと空きが出て復活する日もあり、私もこのタイミングで1席確保することが出来た。
また2・「じゃらん」の予約も、当日・翌日などの間際日に空席の動きが見られた。各便に空きがあるときしか一覧に表示されないが、根気よく復活の時を待ってみてほしい。じゃらん値引きクーポンもあるので取得をお忘れなく。
この公式サイトとじゃらんは別枠で残席が管理されていると思われるので、双方の予約サイトを諦めずに空席照会してみてほしい。

さて3、4の電話予約について。
WEBが満席であれば電話で問い合わせを。多くの施設の場合、ネット枠と電話枠を別に設定している可能性がある(おーろらの現状は不明)。
おーろらの場合、満席でもキャンセル待ち制度により受付はしてくれるので、希望する便をいくつか伝えて待つのも大事。

先述のとおり、大部分は団体旅行による大量の予約。当然ながら手仕舞いによるツアーの売れ残り余り分を返席し、再販売される可能性は十分にある。
私もキャンセル待ちをかけて自らネット予約ページを根気よくチェック、1席確保できたのでキャンセル待ちをキャンセルした。ただキャンセル待ちは3日前までなので、それ以降は再び先述の1/2の予約行動を続けてほしい。

ただ…シーズン中は電話が繋がりにくく、ようやく繋がったかと思えば…あんまりいい対応とは言えないかなぁ。おそらく鳴り止まない電話に疲弊しているのかもしれないが、口コミでもいくつかそんな話題が散見された。(「公式予約サイトが満席の場合、残席の復活はありません」とも電話で言われたが結果は…ボソ)
電話での予約は希望する日時・便を端的に伝え、満席であればその場でキャンセル待ちを申し出て(なるべく希望の時間帯を複数申し出たほうがよい)早々に電話を切る事。
相手も人間、事務的にかつ簡潔に伝え、吉報を待とう。

最後は当日現地でのキャンセル待ち
私が乗船した日も何名かいらした模様。彼らが乗れたかは確認できなかったが、最後まであきらめずにトライしてこの感動の流氷体験をつかみ取って欲しい。
(ガリンコ号編はまた後述)

残念ながら2022年で退役となった、おーろら2

新造船、おーろら3は小型船
航行時間を長く設定し、遠くの流氷帯にも対応できる予定との事


知床斜里まで観光列車「流氷物語号」は多乗&遅延
能取岬を経由して紋別へ


網走での“おーろら”による感動の流氷体験を終えて北浜駅へ。

ここからJR釧網本線を走る観光列車「流氷物語号」に乗車、知床斜里まで往復する計画。
…も、結構乗り込むお客さん多そうだなぁ。
中には観光バスで乗り付け、団体乗車券で乗車を待つツアーグループも。
うーむ、どうすっかなぁ。




15分近く遅れて流氷物語号が接近



車内をのぞき込むと…かなりの乗車人数。
指定席に加えて自由席の設定もあるが、車内は立席乗車もあり多乗な様子。

海岸線まで流氷が押し寄せている状況であれば乗るんだけども、どうやら知床斜里でも流氷がギッチギチに押し寄せていない模様。
ちなみに知床斜里まで地図上では道路も並走しているが、走行する自動車からだと土手や防風林に阻まれて大部分で海岸線は見えない。そのため列車に乗るのが流氷観光の最適解。

ここは乗車を見送り。また今度ね。
列車を見送って紋別方面へきびすを返す。

結局、乗車せずに見送る
また今度乗ろうね

北浜の隣駅、藻琴駅の喫茶でカレーランチ
映画の撮影地にもなった駅?で訪問客も多いみたい


二つ岩の南側海岸に流氷が打ち上げられている

すく目の前で泳ぐのは…シノリガモ?

能取岬

能取岬灯台

岬から流氷帯を見る

オホーツクの塔

能取岬、観光客も多く賑わっている。

地元の人も犬を連れての散歩コース。
「子供の頃はもっと流氷が押し寄せてましたよ。そうなると氷がせり上がって音が鳴るんですよ。もうそんな光景しばらく見てないなぁ」

そう、ギッチギチに押し寄せる流氷、見たいのよねぇ。


湧網線・卯原内駅跡 

SLが展示してあるが…冬季は防護カバーの下

能取湖の氷上に道あり
少し歩くが…コワー

常呂町・常呂漁港の灯台が盛大に氷結
その手前にはまたまた白鳥の姿

日本最大の汽水湖、サロマ湖も氷の下

道の駅サロマ湖に、ロコ・ソラーレの顔だしパネル
オホーツク沿岸の観光地にはたくさん設置されている

旧計呂地駅跡も冬季閉鎖


能取湖から2時間強、18時過ぎに紋別市内に入る。
流氷物語号に乗ってたら…ちょっと遅くなりすぎたかもね。

ホテルにチェックインし荷物を投げ入れる。

フロントでは「今日は市内の飲食店混んでますよ、難しいかもなぁ」との事。
まあ、なんとかなるでしょう…。


紋別の繁華街、はまなす通り
既視感があるなぁ…根室かな

しかし飲食店街に着いたらフロント氏の言う通り、どこも満員と振られ続ける。
満席ではないもの、お店のキャパを超えていて着席不可。どの店も丁寧に断られる。まあ、仕方ないね。
しかしとある店、席にはつけたものの…案内してくれたオバちゃんに裏で主人が「なんで客いれるんだよ!」って怒ってるのが聞こえるw そんなお店こちらから願い下げ、オバちゃんにのみ挨拶して店をすぐに出る。(政寿司)

もうダメか…と思って覗いたお店、満席に近いが「空いてるよ、どーぞどーぞ」と明るく迎え入れてくれ、なんとかビールにありつけた。

小皿が数品のちょい飲みセットしかなく、本当に飲むだけのお店。
そのかわりといっては何だがママさんやカウンターの地元客が盛大に迎え入れてくれ、観光客だと分かると紋別のあれやこれやをいろいろ教えてくれる。
ビールを2回おかわりしたところで「オレのボトル飲めや」と隣のオヤジさんのおごりで飲む。入れ替わるようにとなりに座った御年80歳のお姉さんが「次は私の!」と水割りの水面が下がることはない。

こんなに楽しい旅の酒、久しぶりだなぁ。


滞在2時間以上、観光客の私を迎えてくれたお店と地元の皆さんに感謝。最高の旅の夜。
はまなす通りに別れを告げてホテルに戻る。

明日はオホーツク滞在最終日。
恒例の日の出ツアー、明日は流氷とともに迎えます。


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