2023年2月19日、北海道・紋別の夜明け前。おはようございます。
念願のガリンコ号Ⅲ IMREUでサンライズ流氷航海
夜明け前の6時出航、日の出時間に合わせて流氷を見る「流氷砕氷船ガリンコ号」のサンライズ便に乗船予定。
観光流氷砕氷船として長い歴史を持つガリンコ号。
船首には氷を砕くドリルが装備されていて、氷を砕きながら進む姿が人気の観光船。
ホテルから10分ほどでガリンコステーションに到着。
予約・支払い済みの記録からQRコードを表示させ、ピピっと乗船券発行完了。
受付を済ませて列に並んでいると、あとから続々と乗客が集まって来た。
サンライズ便は「ガリンコ号Ⅲ IMERU」が担当 |
6時丁度、もやいをレッコ |
6時、紋別港を出航。
気になる流氷は…数日前からの西風で若干沖合に流されている模様。
気象庁の最新の海氷密接度を見ても…ちょっと紋別エリアからは離れている様子。
この旅最大のお目当て、ガリンコ号Ⅲ IMERU。
いまのところ船の展望デッキから…流氷帯とはっきり確認できるものはない。
気温はマイナス3度。しかし海の上を全速力で走る風はもはや痛みに感じる。
気象庁 海氷予想 網走は密接度が高い赤表示だが、紋別は拡大するとブルー表示となっている 果たして… |
離岸後に先頭デッキが開放される ドリルの姿も見えるが、ガリガリはまだ |
操舵室では双眼鏡を片手にクルーたちが流氷を探している |
気温はマイナス3度。しかし海の上を全速力で走る風はもはや痛みに感じる。
ニット帽を深く被り手袋を装着。スマホには落下防止のネックストラップ。
もう少し気温が低ければカッパズボンも必要かな。それでも約半分ぐらいの人が履いている。
紋別沖で流氷帯発見 |
そして紋別を出航してから20分、うっすらと…流氷帯インサイト!
船の速度が落とされ、船首のドリルが回転。
流氷帯に突入 ドリルが氷を砕きながら前進、衝撃が伝わってくる |
6時21分、日の出時刻も太陽はまだ雲の中 |
本来であればこの位置に太陽が顔を出す予定 |
流氷帯の中を蛇行しながら見せてくれる |
暖かい客室内からも先頭展望が可能 |
船内からも流氷観察には十分ですが… みんなデッキに出てガラガラ |
船内探検もほどほどに、再び展望デッキに出て流氷を見る。
時刻は6時38分、約20分の流氷体験での航行を終え、流氷帯から離脱。
速力をあげて港に戻る。
うー、風が極寒!
でもこれがオホーツク海の冬の海。
この寒さと流氷が運ぶ様々な栄養分が、海を豊かにしてくれている。
地元の人にとってこの寒さと流氷で御苦労も多いこととは思うが、観光にとってもオホーツクの海の幸にとっても、寒さと流氷は資源。
入港前になると先頭デッキが再び閉鎖 |
きょうの航路 紋別港から東方向に進んだことが分かる |
港内に停泊する先代の「ガリンコ号Ⅱ」 日中はⅢとⅡの2隻が交互に出航 |
6時59分、オモテもやいとれー |
丁度1時間の航海もあっという間に終了。
おーろらに続いてのガリンコ号乗船も、最高の流氷体験となった。
ブリッジから船長が出てきて我々乗客と気さくにコミュニケーションを取ってくれた。
「そう、流氷のあるだいたいの場所は事前にドップラーレーダーで探知して分かってましたよ。暗いうちだと目視で確認できないから、これで探って船を向かわせます(印刷した紙を指差す)。それでも海の上で流氷を探し回るってこともあるし、流氷帯が遠すぎてわずか5分ぐらいしか流氷の中を航海してあげることが出来ない事もあるなぁ。もちろん、港を出たらすぐに流氷が押し迫ってることもあるしね。」
今日は20分で流氷帯に辿り着けたのはラッキーだったかも。
網走で見られた、氷が重なって山になる氷丘までは見ることが出来ず、流氷帯は比較的薄いものが多かった。
そうなるとやはりここでもギッチギチに押し迫る流氷の中を進むガリンコ号、乗りたいねぇ。
ブリッジで船を岸壁につける船長さん 感動の流氷体験をありがとうございました! |
下船したところで太陽が雲から顔を出す おはよう太陽 |
さて、この紋別での流氷観光のマストシップ、ガリンコ号。
今回はネット予約であっさり取ることが出来た。
網走の「おーろら」と比べても比較的取りやすいかなぁという印象。
それでも流氷シーズンになると満席表示が多くなるガリンコ号Ⅲ IMERUだが、ガリンコ号Ⅱのほうは比較的空いている模様。どちらも同じように流氷観光が出来るので、空き状況と時間を検討して予約するのがいいと思う。
ネット予約ではクレジットカードが必須だが、電話・現地での購入よりもオトクな料金設定になっているのでオススメ。
なお販売されている乗船券の中には両方の船に乗れるオトクなチケットもあるので、公式WEBページでチェックしてほしい。
もちろん、流氷最盛期でも流氷帯が遠く砕氷しながらの観光が出来ない場合もあるだろう。
そんなときは…また来ればいいんです。
網走と紋別の両流氷観光船で最高の流氷体験を!
2023年も…まだ間に合いますヨ。
駐車場脇には、丘にあがった初代ガリンコ号 |
謎の乗り物、AST-001 三井造船がガリンコ号の試作艇として製造した1号機 元々はアラスカでの油田開発のために試作されたそう |
ホテルで朝食バイキングを食べてチェックアウト。
お世話になりました。
紋別市内には大きなホテルが3件あるが、どこもシーズンの週末は満室気味。私が滞在した日も、個人客のほかツアー団体と思われるグループが宿泊していた。
紋別市内にはオフライン予約ながら旅館等もあるのであきらめずに。
間際になれば多少空室も出てきていたが、網走のほうがホテルは取りやすいと思われる。そうなれば思い切って2都市滞在などもいいと思いますヨ。
旧紋別空港 現在は自動車関連のテストコースになっているようだが…雪で何も見えず |
湧別川の河口 こちらには野鳥の姿なし |
冬場、丘に揚げられている漁船群 |
旧・中湧別駅跡 |
一部改造されているが ヨ3500型が4両静態保存されている |
車内には鉄道関連の展示 |
紋別市内に戻り、紋別公園 |
展望台の屋上からオホーツク海を見る |
出航を待つガリンコ号Ⅱとガリンコ号Ⅲの姿も |
公園内にある紋別灯台 |
カニの爪オブジェ 昔は海上にあったそう |
オホーツクタワーの脇を進む ガリンコ号Ⅲ IMERU |
忘れてません紋別VOR |
紋別空港 |
紋別空港に到着し、レンタカーを返却。
紋別空港は初訪問、初利用となる。
現在は1日一便、ちょうどお昼時間帯を挟むように東京便が就航。
空港スタンプは到着口脇に |
比較的小さな紋別空港。
昔は千歳便もあったが現在は東京便のみ。
食事が出来る喫茶店もあるが…カウンターのみ、座席も間引き中で結局座れず。
せっかくの昼食時間を挟んで就航しているのにもったいないなぁ。
同様に搭乗待合室も座席の間引き運用で立席多数。さらに到着が遅れて20分遅延との事。
コロナ禍の地方空港、旅客ターミナルの運用も大変です。
そしてこの紋別空港には“紋別タッチ”と呼ばれる、東京から紋別までを単に往復搭乗するという修行行為が流行、この日もそんな紋別タッチ組と思われる上級会員が多数搭乗、地上スタッフとも顔見知りの仲。
観光シーズンに修行需要…座席取れないハズですw
関東地方で強風? 東京便が遅延、さらにはEDCTも。 |
2/19 NH376 MBE-HND Boeing 737-800 JA83AN |
RWY32離陸を期待したが…14離陸 流氷見たかったナァ |
北海道から東北上空までは雲の上 |
モビリティリゾートもてぎ |
海上自衛隊・下総航空基地 |
陸上自衛隊・習志野演習場 |
羽田空港到着。
このまま乗り継ぎカウンター経由でもいいのだが…ちょっと寄り道、羽田定点ブルーシールアイス。
再び出発検査を受けてバスゲート、既に搭乗案内が始まっていてそのままバスへ。
2/19 NH319 TOY-HND Airbus A320neo JA218A |
どの高度も揺れ、FL280からFL200へ降下 機内サービスも飴玉配布のみ |
富山空港到着。
念願だったオホーツク海・流氷の旅もこれにて終了。
2020年に思い立ってから3年が経過。
ようやく見ることができた流氷に感動。
寒さは資源なんだよなぁ。
見てない日本、たくさんあります。
インバウンドに負けず、まだまだ行きますよ。
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