2015年3月2日月曜日

回想 日本縦断6レグの旅 4日目最終日:東京発・ドリームライナーで帰る富山の旅 【787に乗ってはいけない致命的な理由】


---

2月22日、旅の最終日。
東京は雨の朝。おはようございます。


ホテルのレストランで500円の朝食。特別メニューとして、東京マラソン出場者にはバナナのプレゼント。私は出場しませんので貰えません。
早朝からマラソン出場者と思われる方々が次々とホテルを出発。みんな頑張って。

早朝トーキョーお散歩ツアーをやりたかったけど、荷物を片付けてチェックアウトし羽田空港へ。


大井町からは羽田空港行の連絡バス。Suicaが使えて楽チン乗車。
旅先では鉄道やレンタカー・タクシーなどでの移動が中心となりがちだが、路線バスや高速都市間バスもうまく使いたい。


羽田空港に到着して、荷物をあずけるためチェックインカウンターへ。

そして羽田空港のプレミアム会員向け秘密の入口を発見。このフライトがおそらくスターアライアンス・ゴールドとして最後の搭乗になると思う。

※なんで私がスタアラゴールドを手にしてしまったのかはこちら


秘密感たっぷりの入口

中に入ると…お客は誰も居ないチェックインカウンター
それでもピーク時は行列が出来るの?

ロビーに戻り展望デッキへ。外で写真を何枚か撮るも、雨&寒いので窓ガラスのポジションへ。



次々と離着陸が繰り返される巨大空港羽田。富山空港のペースではついていけません。

搭乗機がやってくるスポットは69番。ここからはどうやっても見えないので出発ゲートへ向かう。


保安検査通過後、羽田空港のANA LOUNGE(南)を調査。



入口にはモデルプレーンを置いたショーケースと…

目指せ200万ライフタイムマイル!…ってそんなの無理ぃー



ハイボール自動製造機も配備
飲みたい飲みたい飲みたい

グッとガマンしてコーラと袋菓子

窓からの景色は…おしい系

肝心のラウンジからの眺めは…この景色である。

たぶんもうひとつ階上にあるANA SUITE LOUNGEからは眺望がよさそうだけど、そちらはANAのダイヤモンド会員になる必要があり、空港で暮らしてるんじゃないかと思うほど乗らないと入れません。

通路には…

歴代の機体紹介

コーラを飲み、用を足してさっさとLOUNGEを出る。


スターアライアンス・ゴールドをゲーム大会で頂いてちょうど1年。雑感を少し。

ゴールド会員として飛行機に搭乗したのは、今回の6レグのほか昨年の東京の旅での2回とあわせて8回。

いろいろなベネフィットがあるスターアライアンス・ゴールドステータスだが、私のような特典航空券フライヤーには正直あまり必要ないかなぁと。
確かに優先チェックインカウンターや保安検査、優先手荷物引渡しはとっても有難いし便利だけど、修行してまで欲しいかと言われれば…うーん。

空席待ちのPUSHや搭乗ボーナスマイルなど有償搭乗・多頻度搭乗者向けのサービスが多く、また国際線利用者のほうがそのメリットを享受できることと思う。あと荷物が多すぎる人とかはいいかもね。

私が今回国内線で体験した専用チェックインカウンターやラウンジ・優先搭乗については「プレミアムクラス」に搭乗することで利用可能。つまり、カネで買えるのである。国際線も同様、ビジネスクラス以上であれば何ら不自由はないはずだ。
国内線ラウンジだけならば「ANAカードプレミアム」と呼ばれるクレジットカードで入室可能。年会費は75,600円から。ちょっと高い…いやだいぶ高いかな。

もっと言わせていただくと、実は「スターアライアンス・ゴールドもカネで買える」のだ。
アビアンカ航空のFFP「ライフマイルス」では、スターアライアンスゴールドの権利を2,200ドルで販売している。もう何がなんだか。
https://www.lifemiles.com/eng/tra/pro/proofenot.aspx?d=nti4

同様に他社に目を向けると、デルタ航空のスカイマイルでは「デルタ スカイマイル アメリカンエキスプレス・ゴールド・カード」に加入すると、上級会員資格である「ゴールドメダリオン」になれるのだ。その年会費は26,000円。

もっともっと言わせてもらえば、ANAもJALも一定以上の上級会員になれば、自社のクレジットカードを保有することでそのステータスを永続的に保持できる。家族カード会員なんて飛行機乗った事がなくてもいきなり上級ステータス。海外のエアラインを見てもまれな制度である。だからみんな「修行」するのだ。

もっともっと言わせてもらえば、某航空会社は昔、そのカード入会資格を上客見込みな人に配ってたことも。あーなんでもない。

持ってて損はないFFPのステータス。でも持ってなくても旅は楽しめる。
そしてこれらのシステムを維持するコストは、すべての利用者が負担しているのだ。


最後に一言。

もう一回くれ!いやください!

こんなキャンペーンもうないだろうな。

有効期限を迎える私のスターアライアンス・ゴールドは、この旅でビール1杯とソフトドリンク4,5杯となり、まさに泡となって消えてしまいましたとさ。




6レグのファイナルフライトとなる富山便は一番遠い69番ゲート。搭乗機は「ボーイング787“ドリームライナー”」だ。

北陸新幹線の開通後、ANAは富山-東京線の機材をダウンサイジングし、B737/A320といった小型機が主役となる。
最後の…とはならないと思うが、この機会に乗っておこうかと。ホントは767がよかったんだけどー。



フライトの様子は動画で。





- Flight Data -
Date: Feb 22, 2015
Airline: All Nippon Airways 全日空 全日本空輸 (ANA/NH)
Aircraft: Boeing 787-8Dreamliner
Registration No.: JA825A
Flight No.: NH883

Origin: Tokyo/Haneda (RJTT/HND)
Runway: 34R
Departure: 09:57JST
Take-off: 10:09JST
Spot: 69
METAR/SPECI:
RJTT 220030Z 01005KT 4500 -RA BR FEW007 SCT011 BKN015 06/04 Q1026 TEMPO FEW005 BKN008 RMK 1ST007 4ST011 6SC015 A3031
RJTT 220040Z 01005KT 3000 -RA BR FEW007 BKN011 BKN020 05/04 Q1026 RMK 1ST007 6ST011 6SC020 A3031
RJTT 220047Z 01005KT 3500 -RA BR FEW006 BKN010 05/04 Q1026 RMK 1ST006 7ST010 A3031

Destination: Toyama (RJNT/TOY) Toyama, JAPAN
Runway: 01R
Landing: 10:50JST
Arrival: 10:52JST
Spot:1 
METAR/SPECI: 
RJNT 220100Z 19016KT 9999 FEW040 BKN110 BKN/// 15/04 Q1018
RJNT 220116Z 19018G28KT 9999 FEW040 BKN110 15/04 Q1017 RMK 1CU040 6AC110 A3006
RJNT 220200Z 20022KT 9999 FEW040 BKN130 16/04 Q1017

広くて静かな機内とその乗り心地は最高な787。動画を編集していてもその静かさに驚かされる。
同じ乗るならやっぱり787デスネ。




と、フライト中に異変に気付く。GPSロガーが機能していないのだ。全く衛星からの電波をキャッチしていない。
せっかくの富山線の航跡を記録できなくてどうするの。サークリングだったらどうするの。RNP RWY02 だったらどうするの。
結局ランディングし地上に降りるまでGPSの電波はキャッチできなかった。ちょっとガッカリ。もうこのロガーも長く使ってるから故障かなぁ…

しかーし!帰宅後いろいろと調べてみると原因はどうやら「ボーイング787“ドリームライナー”」にあるようだ。同じような報告が他のブロガーによっていくつか報告されている。


それは787の特徴である大きな窓。見通しエリアが広がるのでGPS電波の受信に関してはよさそうだが、その特徴的な機能である「電子シェード」が電波受信の邪魔しているようである。また、炭素繊維複合材も、ググると電波遮蔽性があるようだ。787に使われているものの性能が気になるトコロ。

よく高級車などを中心に「この車のフロントガラスは特殊加工されているため、ETCを付けても通信できませんよ」といった車種があるが、よく似た構造や仕組みがあるのかもしれない。何かが蒸着されているとか、最新鋭ゆえに最新技術が邪魔をしている。

大きな窓は魅力的だが…

昨年5月に搭乗した際のGPSデータも確認。当時は電子機器規制解除前なので上空飛行中のみの使用だが、この時も電波を受信できていなかった。

航法・航跡マニアとしてはどうしても記録しておきたかった富山線の飛行ログ。こんなことなら767-300で運航していた881便にするんだったぁーあぁーー!

GPS航跡マニアは787に乗ってはいけないのである。


というわけで、Flightawareによるデータ提供サービスを使用して航跡をご紹介。
自分で取ったログよりもポイント数は少ないが、こちらも有志によるデータフィードによって生成されている。フィーダーの皆さんには感謝です。


出発SIDはKANEK ONE DEPARTUREでいいのかな?
PLUTOって…近くの巨大テーマパークにいる喋らない犬のほうだね

KANEK-AZUMI-URUSIと、昨年12月に設定された「Y885」を飛行
その後は富山アライバルからのRNAV Z RWY20だった模様

RNAV(GNSS) Z RWY20のFAFである「TULIP」と、
オレンジのバルーンのLOC Z RWY20のFAF「EBUSI」
FAF算出の距離も違うのだが、LOCのオフセット分だけ東にずれている




富山県立近代美術館のポスターが手荷物引渡場に
そのデザインは…北陸新幹線

ベルトコンベアには富山湾鮨が回転中(たべられません)

荷物を待つ間、壁を見上げると…

ANAのお仕事紹介
荷物が届くまでの過程が紹介されている

ベルトコンベアの上には手作りの「お仕事紹介」。このほか「スタッフの紹介」などもあった。こういうのイイと思いますヨ!


アチコチ見ているうちにベルトが動き出す。それと同時に何処かからか私を呼ぶ声が。
ANAのおねーさんが荷物を転がしながら私を探している。

俺:(バゲージ破損かなぁ?まあ安モンでちょっとタイヤに不具合あったしなぁ…)
おねーさん:「あ!すいません。実はPriorityなのに荷物が下のほうにあって、先に流すことが出来ませんでした。申し訳ありません。」
私:「えー?!別にそんなのどーでもいいのに…なんだか気を使わせてスイマセン…」

そんなの気にせず載せちゃえばよかったのに。ホント、スイマセン。

たぶん、たぶんだよ、知らないけど「先に流れてこんやないか!どういうコッチャ!俺はゴールドメンバー様だぞ!」なんて言い出す客がいるんだろうなぁと。

現場のスタッフの苦労・接客業の大変さが見えた出来事。次からはNo Priorityなのでお気遣いなく。

荷物を持ったまま、いつもの河川敷へ。さっきまで搭乗していた機体を撮影して6レグの旅が終了。


北陸新幹線開業は3月14日。
ダウンサイジングは避けられない情勢のようだが、蓋は開けるまでわかりません。
小さくたっていいじゃないの。新幹線が走ってもいいじゃないの。

富山の空と鉄の未来、そして富山の未来は、明るいに決まってるんだから。

スポンサーリンク


0 件のコメント:

コメントを投稿