2015年2月26日木曜日

回想 日本縦断6レグの旅 2日目:札幌発・国内最長航空路線で行く沖縄・宮古島の旅 【ラウンジでくつろげない幾つかの理由】


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2月20日旅の2日目。札幌は快晴の空。おはようございます。


6時30には起床し、ホテルの朝食をササッと食べてチェックアウト。
中島公園から新千歳空港行きのバスがあるのだけど、ちょっと見ておきたいモノがあって札幌駅へ。




その見ておきたいものというのはこの「乗車位置案内札」
3月のダイヤ改正によってトワイライトエクスプレスが廃止、北斗星は臨時列車化となる。
結局トワイライトエクスプレスに乗ることはなかったけど、富山では何度も走行する姿を見た。
そして旅行会社勤務時代には散々売った。10時の発売時には力が入ったものだけど、私が勤めていた当時は日にちさえ選ばなければ結構空席があったものだ。

廃止が決まってからは連日満席。まあ、そういうもんですよね。



北海道新幹線も試験走行を開始



快速エアポートで新千歳空港へ。
展望デッキは冬季閉鎖中。フードコート横で何枚か撮り、荷物を預けにチェックインカウンターへ。
ここ新千歳空港には「スターアライアンス・ゴールド」専用のプレミアムチェックインカウンターがある。
行列の一般カウンターを横目に、誰も並んでいないこちらへ進んでみる。

※私がスタアラゴールドなワケはこちら



カウンター嬢「おはようございます。いつもご利用ありがとうございます。」
と清々しい笑顔。

私:「(…いえいえ、いつも利用してないんです。スタアラ主催のゲームでSAG貰っちゃったもんですからハハハ…)」
なんてことは言わず、「おはようございます。荷物を一つお願いします」と荷物をカウンターへ。

「手荷物は優先でお預かりいたします。いってらっしゃいませ。専用保安検査場はこちらですヨ」とその脇にはこれまたガラガラの専用保安検査場が。
空いてるなら一般人も入れてやれよと思うも、そうしたら意味がないよね。

保安検査を抜けるとANA LOUNGEに直結。

ラウンジは昨年5月のANA利用時に羽田のほか、スーパーシート時代にも入ったことがある。昔は某社からラウンジクーポンなるものを頂いたことも。
入室はANAのプレミアムメンバーのほか、スターアライアンス・ゴールド会員と同行者が利用可能。プレミアムクラス利用者も入室可能である。

私もラウンジ入口で手続きをして入室。


ソフトドリンク・アルコール類(ビール・ウイスキー・日本酒など)はすべてフリー

まずはドリンクコーナーへ。
さすが札幌!ビールの種類も複数ありハイボールも置いてある。思わず手が伸びそうになるがこのあと宮古島でレンタカーを借りるのでガマンガマン…

と、コーラと袋菓子を手に座席へ向かうと…そこにはスーツ姿のビジネスマンしかいない。

皆さん新聞や経済誌を読んだり、食べさしの果物が書かれたPCを広げて仕事をしている風な人など、とにかく飛行機に乗りすぎて忙しい的な雰囲気を醸し出している人しかいない。
沖縄との気温差に備え既に薄手のシャツを着て「今から沖縄に行くんですテヘペロ」的な人は私だけ。向けられる視線がなんだかチョット冷たい…?

そしてこの新千歳空港のANAラウンジには、一つ大きな欠点がある。
それは「飛行機が見えない」のである。


窓のない隠し部屋的雰囲気。ここに入れる喜びというのはあるのだろうけど、出来れば飛行機見ながらビールを飲みたいですよねぇ。

実はこの新千歳空港にはもう一つのラウンジがある。それは主にクレジットカード会員向けに提供される「スーパーラウンジ」だ。
こちらは保安検査場の外・展望デッキ入口横にあるのだが、こちらからの眺めは最高にいいと聞いている。
飛行機が好きでラウンジ入場権がある人はそちらを選ぶのが正解のようだ。

せっかくのラウンジ入室だが、ここでコーラを飲んでいてもすることがない。バッテリー群の充電もホテルで済ませてあるし、搭乗までの僅かな時間に映像編集するようなキットも持ってきてない。
そんなわけで、コーラを2杯喉の奥に流し込んでそそくさと部屋を出た。
(まあ飛行機に乗ってから飲むべきで、乗る前に飲むとアレが近くなるんだけど…)


ラウンジを出ると出発ゲートエリア。
搭乗口5番へ向かうとまだ前便の仙台行が出発前。LCC用0番搭乗口フロアでエプロンを眺める。

また、来るよ♪



レガシーに交じってLCCの離着陸が続く。ここ新千歳空港は国内ほぼすべてのLCCが就航している。
そして隣接する千歳基地からはF-15が轟音とともに離陸。ここも国防の最前線基地だ。



仙台便がプッシュバックを終えて駐機場を出発すると同時に神戸空港からのANA577便が到着。このJA72ANが本日の那覇行となる。

那覇への搭乗機はJA72AN(Boeing 737-800)

この新千歳空港と那覇空港を結ぶ路線の区間マイル(TPM)は1397マイル。東京-台北線や東京-北京線といった国際線よりも長い距離を飛ぶ。
そしてブロックタイムは那覇発が3時間10分なのに対し、札幌発は3時間55分(搭乗日シーズン)と札幌発のほうが45分も長いのだ。これは気流の影響などを受けての事と思われる。

同路線では、この札幌発那覇行が飛行距離・飛行時間ともに日本一長い路線となる。
(ちなみに2番目に距離の長い国内線は羽田-石垣線の1224マイル)

お値段もお高くて特割で47,000円。普通運賃片道だと70,100円もする。多くの搭乗客がツアー等で利用していると思われ、この日も多くのツアー客の姿。満席のフライトとなった。
人気の路線・小型機材・高い運賃とあって、なかなか特典航空券の空席も出ていない日が多かったが、今回は運よく予約することが出来た。



長い長いフライトの様子は動画で。さすがに長くてちょっと駆け足気味ですが…。




- Flight Data -
Date: Feb 20, 2015
Airline: All Nippon Airways 全日空 全日本空輸 (ANA/NH)
Aircraft: Boeing 737-800
Registration No.: JA72AN
Flight No.: NH1693

Origin: Sapporo/New Chitose (RJCC/CTS) Hokkaido, JAPAN
Spot: 4
Runway: 01L
Departure: 11:02JST
Take-off: 11:19JST
METAR: RJCC 200200Z 35013KT 9999 FEW040 M00/M08 Q1023 RMK 1CU040 A3021

Destination: 那覇空港 Naha Airport (ROAH/OKA) Okinawa, JAPAN
Landing: 14:29JST
Arrival: 14:32JST
Runway: 36
Spot:33
METAR:
ROAH 200500Z 07007KT 030V120 9999 FEW040 BKN045 18/07 Q1021 RMK 2CU040 5SC045 A3017
ROAH 200530Z 11007KT 040V160 9999 FEW040 BKN045 18/06 Q1021 RMK 1CU040 5SC045 A3016





佐渡島上空でKAL765(Boeing 777-300/HL7784)とすれ違う

松山空港

航空自衛隊 新田原基地

海上自衛隊 鹿屋航空基地
この他にもたくさんの滑走路を見る事が出来た


そして14時29分、那覇空港に着陸。ちょっと着陸の衝撃が強く、悲鳴まではいかないけれど機内からは声が漏れる。私のカメラもグラッと。
念のためパイロットの名誉のために言わせていただくが、「ドスンと着陸≠下手」というのは理解している。

恒例となりつつあるGPSロガーによる航跡紹介。
今回も綺麗にログを取ることが出来た。

国内最長路線なだけあって長い。

新千歳空港を離陸後、HAKODATE SIX DEPARTUREを綺麗にフォロー

HAKODATE SIX DEPARTUREを3Dで見る

GOLDOを通過後、能登半島上空をパス
残念ながら富山上空は雲に覆われていて視認できなかった

トカラ列島を通過後、徳之島・沖永良部島・与論島をそれぞれ通過

ファイナルにベクターされてGRASE/KELLYを約2000ftで通過
ILS RWY 36を実施したものと思われる

ファイナルを3Dで見る

那覇空港にはDC-3(C-FBKB)の姿
連日新千歳・関空で目撃されていた機体だ

キャー、チェックスターも那覇空港に!
これから出発するようで、検査なのかそれとも東京へ帰るのか…?

続く宮古空港行きのフライトまでは約1時間。
とりあえずANAラウンジの偵察をと思い足を運んでみる。



ラウンジに入るとまず目に入るのが、宝石でも飾るかのようなショーケースのネームタグだ。

これはANAマイレージクラブが行っている「ANA Million Miler Program」のネームタグ。
ANAでの総飛行距離「ライフタイムマイル」に応じてプレゼントされる加賀蒔絵のタグだそうだ。

「ANA Million Miler Program」のご案内
https://www.ana.co.jp/amc/promo/million_miler/

ANAへの搭乗距離が50万・100万・200万・300万マイルとなるごとにタグが贈られるという仕組み。
ANAヘビーユーザーはこのタグを目指して日々修行に励む…のかな。

私のライフタイムマイルはというと…お、おぅ…。
昔は他社FFPに付けていたからなぁ…。




このラウンジからは新千歳のそれと異なり、主に国際線ターミナルに駐機する飛行機を見る事ができる。
退屈はしなさそうだけど、ここでもビールをガマンしコーラを1杯だけ頂きながらカメラのバッテリーをチェンジ、ソソクサと退室。

ゲートに向かって次の搭乗機チェック。JA301Kはエアドゥでも活躍しANAにリースバックされた機体。富山にもよく来ていた機体だ。

隣のゲートから出発する福岡便はオーバーブッキングしているようで、2万円をチラつかせながら10名以上を募集中。
残念ながら宮古便ではボランティア募集なし。いつかは応募してみたいが…

搭乗機はJA301K (Boeing 737-500)


機窓の様子は動画で。





- Flight Data -
Date: Feb 20, 2015
Airline: All Nippon Airways 全日空 全日本空輸 (ANA/NH)
Aircraft: Boeing 737-500
Registration No.: JA301K
Flight No.: NH1727

Origin: Naha Airport (ROAH/OKA) Okinawa, JAPAN
Spot: 36A
Runway: 36
Departure: 15:51JST
Take-off: 16:07JST
METAR: ROAH 200630Z 12006KT 070V190 9999 FEW040 SCT045 19/06 Q1021 RMK 1CU040 4SC045 A3016
ROAH 200700Z 09006KT 020V150 9999 FEW045 18/05 Q1021 RMK 2SC045 A3015

Destination: Miyako Airport (ROMY/MMY) Okinawa, JAPAN
Landing: 16:42JST
Arrival: 16:46JST
Runway: 22
Spot:5
METAR:ROMY 200700Z 14008KT 080V180 9999 FEW037 19/10 Q1020


ブロックタイム上は僅か55分のフライト。それでも富山-東京線よりも区間マイルは1マイル長い。


GPSロガーによる航路紹介


たぶんCHURA ONE DEPARTUREだったと思うが、当然ながらレーダーベクター

那覇からの出発を3Dで

YUTAHまで直行、さらにMIBAIを貰ってのYUTAH NORTH ARRIVALか

MIBAI/UTIMAを約1600feetで通過
ILS Z RWY22を実施したと思われる

宮古到着を3Dで
富山では出来ない(?)、滑走路途中での旋回もバッチリ

短く、そして美しい島々を眺めながらの空の旅

交番前では「宮古まもる君」が警備中

レンタカー屋さんのお兄さんと待ち合わせ。
車ですぐの事務所へ向かう。

私:「伊良部大橋目当てで来たんですが、島民の皆さんの雰囲気はどうですか?」

兄さん:「私の祖父・祖母が伊良部島なんですが、そりゃもう島民は喜んでますよ。遅くまで飲んで帰れるって」

冬季キャペーンで激安なレンタカーを借りて向かうは…航法施設。
何度も申し上げますが、航法施設は観光地ではありませんのであしからず…。

宮古島ARSR

こちらはRCAGのアンテナ。こっちがRXだったかな。

滑走路エンドへ
RWY22のILSは昨年更新されたばかり


皆さんお待ちかね(?) 新しい宮古島VORTAC(MJC)
ターミナルの南西側に設置された

TACAN

VOR
やはり新しいVORは赤いレドームを使うようだ…

とここで着陸機が。
ターボプロップ機なのでRACかな。あれれ何だろな…と思ったら尾翼に日の丸ガー。

泣く子も黙る国土交通省チェックスター4がキターーーーー!

なんという奇跡!これは運命なのだ!そうなのだ!VORTACのアンテナなんて撮ってる場合じゃなかったのだ!

ターミナルに引きかえしてその御姿をカメラに収める。
大好きな沖縄・宮古島でチェックスターに出会えるなんて感動だ。



今日は金曜日。明日は土曜日。
何処かへ検査に行くのかな。それとも土日はお休みかななんて考えながら、宮古島初日の遅れを取り戻すべく次の観光地へ。

…旧宮古島VORTAC(MYC)跡地へ。
こちらは取り壊し作業中。カウンターポイズだけがかろうじて残っていた。


市内を抜けてお目当ての伊良部大橋入口へ。
ちょうど夕日が沈む時間。

沖縄に来ると必ず日の出・日の入りを見にいくが、天候に恵まれる機会が少ない。
しかし、今日の夕日はバツグン!水平線に沈む姿が見えるではないか。

島根から来たオバサマ3人組とあーだこーだ言いながらの撮影大会が始まった。


真っ赤な夕日が水平線に吸い込まれていく。
さすがにグリーンフラッシュなんて望んでいないが、その姿が完全に見えなくなるまでシャッターを切り続ける。


日没後にいよいよ伊良部大橋へ。
全長3540mの橋をゆっくりと渡り、伊良部島にある今日の宿へ直行。

さあ困ったぞ。明日の行動計画はどうしようかなぁ。
だって、チェックスターが来てしまったのだもの。

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