8月3日(土)、富山県高岡市の伏木港で開催されたイベント“港で働く船大集合!”
今回は後編をお届けします。
さて、護衛艦ちくまでの体験航海を終え、シャトルバスで「伏木港左岸会場」へ向かいます。
こちらの会場には5隻の船が係留・展示されています。
入口には、この日お披露目されたシンボル船(北前船)が鎮座 |
まずは、今回のイベントの大本命!
富山県の引船(タグボート)「日本海」の展示です!
私の船舶動画ではおなじみの富山で活躍するタグボートたちですが、日頃のお仕事は脇役ばかり…。
でも今日は「主役」ですヨ!
富山県・引船「日本海」
引船「日本海」 |
タグボート(引船・曳船)は、主に港で活躍する船。大型船などの着岸・離岸の支援を行う船です。
この「日本海」は、引船「らいちょう」と共に富山県富山新港管理局が管理する船です。
(富山の港ではこの県管理引船2隻のほか、民間の「長田丸」や「射水丸」などのタグボートも活躍しています。)
消防装置も備え、放水銃は泡・水兼用と水専用それぞれ1基づつ搭載 |
「日本海」に取り付けてあるフェンダー用の古タイヤには「AIRPLANE」の文字が! なんと航空用タイヤが使われていました。 反対側にはボーイングのパーツ番号も記載されてます。 払下げ品とはいえ、近年はその丈夫さから値段も上昇気味なんだとか |
機関室も拝見 |
エンジンは新潟鐵工所製 4サイクルディーゼル6L25HX 2基 |
建造は横浜ヨット株式会社 |
曳航装置 ここからタグラインを出して支援する船と接続 |
操舵室にお邪魔します |
タグラインの繰出・巻込を行う操作盤 |
もちろんレーダー・AISも搭載 |
職員の方にお話しを伺います。
巨大な船舶の支援が一番難しいのかと思っていましたが、むしろ日本丸や海王丸などの帆船には気を使うそう。
船体に触れる際には古い船体や装飾など破損してしまう可能性もり、波や風の影響もあったりと、非常に難しいそうです。
また昨年実施された、海王丸パークに係留してある「初代帆船海王丸」がドック入りする際には、外洋を曳航したり、引き出しやドック入りに時間がかかったりと、とても苦労したそうです。
過去動画1:初代海王丸 大規模修繕のため15年ぶりに海王丸パークを離岸 2012.11.27
過去動画2:[DDH-181 HYUGA] 護衛艦ひゅうが 伏木港に入港 タグボートが着岸支援 2012.6.3
県章と富山湾 |
職員の方にいろいろお話をうかがっていると…
「あれ、もしかしてYouTubeに動画出しているのアナタ…?いつも見てるよ!私たちのタグボートもいっぱい撮ってくれてありがとう!」
と嬉しいお声!中の人に見ていただいているのは嬉しいですね。
これからもカッコいい姿ををいろいろ見せてくださいネ!
これからもカッコいい姿ををいろいろ見せてくださいネ!
続けてご紹介する船はこちら
伏木海上保安部・巡視船「やひこ」
船内見学も出来ましたが今回は割愛。
前回のブログ記事
やひこでは、潜水士(通称“海猿”)による人命救助訓練展示も行われました。
続いてこちらの船たちをご紹介約3週間ぶりの再会です |
船内見学も出来ましたが今回は割愛。
前回のブログ記事
をご参照ください。
今回も登場!うみまる二等海上保安正に敬礼! 隣に居た職員がボソッ… 「うみまるって、俺より階級上なんだ…」 |
やひこでは、潜水士(通称“海猿”)による人命救助訓練展示も行われました。
溺れている人を発見! 潜水士が船からジャンプして飛び込みます |
緑色の怪しい人(?)のところへ泳いでいって |
ビューン!海上保安庁の小船が登場 |
お船に引き上げ救助します よかったね緑の人 |
最後は皆でしっかりと広報 海の「もしも」は118番 |
伏木富山港湾事務所・港湾業務艇「なごかぜ」
当日、この「なごかぜ」は港内遊覧船として活躍。
残念ながら抽選にハズレてしまった…
「なごかぜ」の対岸には海上保安庁「たちかぜ」の姿も 見せてほしかったなぁ… |
伏木税関支署・広域監視艇「たてやま」
怪しい船や人影がないか監視したりするお船ですね。
操舵室も拝見 |
レーダー・AISの画面までは撮影OK |
高岡市消防本部・消防艇「やまと」
集合放水口 祝賀用放水銃が設置されています |
護衛艦「ちくま」に乗艦中、オープニングセレモニーで放水を披露 |
チビッコは放水体験に夢中 |
操舵室 |
放水指示盤 |
操舵室の階下には小部屋も |
こちらの艇は、2013年消防艇出初式で優雅な放水の姿を見せてくれました
過去動画3:高岡市消防艇出初式 [検閲・登舷礼・水難救助訓練・祝賀放水] 2013.1.11
途中、「J-CREWプロジェクト」の公式キャラクター「キャプテンなみ丸」(左)と
元気とやまマスコットの「きときと君」(右)が登場
税関マスコットの「カスタム君」も来てたけど ワゴン車の中でお昼休み中(お察しください) |
ここでシャトルバスに乗って「伏木万葉ふ頭会場」に戻ります。
最後にご紹介する船はこちら
国土交通省・大型浚渫兼油回収船「白山」
(国土交通省北陸地方整備局新潟港湾・空港整備事務所)
この船は浚渫作業と油回収作業を行う大型船です。
満船飾が華やかですね |
赤い部分は舷側設置式油回収作業で使用する回収装置 |
操舵室にお邪魔します |
操舵室より船の前方を見る |
投げ込み式油回収作業に使用する「集油ブーム(黄色)」 下には舷側設置式油回収作業で使用する「オイルフェンス(オレンジ色)」 |
前編で紹介した護衛艦を含め、7隻の船をご紹介しました。
これだけたくさんの船が集結・展示されるまでには、関係者の皆さんのご苦労もあった事でしょう。
イベント開催にかかわったすべての機関・スタッフの皆さんに感謝申し上げます。
以上、伏木港まつり“港で働く船大集合!”の様子でした。
(【前編】 伏木港まつり「港で働く船大集合!」 - 護衛艦「ちくま」の体験航海!はこちら)
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