2015年12月16日水曜日

回想 沖縄・冬の旅(12月12日) 【伊江島・八重岳ARSR・勝連城跡早まわり(2日目)】

(「回想 沖縄・冬の旅(12月11日) 【旅の手配・往路フライト編】」はこちら)


12月12日、瀬底島の朝。おはようございます。


日の出前にチェックアウトして、久しぶりの瀬底島をちょっとだけドライブ。
看板猫のラッキーがお別れの挨拶にやってきてくれた。また会おうニャー。


瀬底島で印象に残っているのはこの「瀬底ビーチ」
5年前訪れた際とても印象に残ったビーチのひとつ。なんでか忘れちゃったけど。

瀬底ビーチ

遠くに見えるのは、これから向かう伊江島

車で移動して、次は瀬底大橋下にあるアンチ浜



天気は晴れたり曇ったりの空模様が1日続く予報。
陽が差し込めば海の青さがもっと出てくるだろうけど、お天気の文句は言わないのよ。

今日午前の目的地は伊江島
瀬底島すぐ向かいの本部港から船で約30分弱の短い船旅。以前より行ってみたいと思っていたが、今回の旅行でなんとか日程に押し込むことが出来た。



こちらはマルエーフェリーの鹿児島行き
こちらも乗ってみたい航路だ

沖縄のフェリーターミナルに座敷待合室がつきもの


8時25分、伊江島からフェリーが到着
すんごい速度で港内へ…ぐいぃぃーん

とも、もやいとれー

フェリー「いえしま」

島から到着したフェリーからは米軍の車両
伊江島内には米海兵隊の演習場がある


乗用車のほか、トラックや重機、生活物資などが次々と運び込まれる




想像していたよりも豪華な船内
グループ向けの向い合わせ座席もあり

もちろんあります雑魚寝エリア

僅か30分の航路だが売店もある


とも、れっこ!



船には島民や仕事に向かう人・観光客のほか、埼玉から来た高校生御一行も。日帰り離島体験として伊江島をレンタサイクルで周るそうだ。

そのほか、ゴルフバックを抱えたチビッコと保護者の姿。「来週、伊江島のゴルフ場でジュニアの大会があるので、今日はそのコースで練習をするんです」と未来のプロゴルファー候補たちが数組乗り込んでいた。



もう1隻の伊江島フェリー「ぐすく」
1週間交代で航路運航し、繁忙期には臨時便として2隻で運航される




島内の移動にはレンタカーを新たに手配。船で航送するよりもお得です。予約しておいた軽自動車を借りて早速出発。車種はナント電気自動車。

まず何よりも先に向かったのは…「伊江島空港」

伊江島空港ターミナルビル

長い間定期便のないオフライン空港。
近年ではエアードルフィンによるチャーター便が行われていたが、それも2008年に事業休止。

そんな伊江島空港のエプロンにはビーチクラフトが1機。尾翼にはアスクレピオスの杖。これは医療・救急搬送用かなぁ。

翼下の登録番号からJA4577と判明
医療用小型飛行機として今年10月から運用を開始している模様

MESH、医療用小型機が初試行 伊江島に代診医派遣(琉球新報・2015年10月11日)http://ryukyushimpo.jp/photo/prentry-250269.html


尾翼に描かれた「アスクレピオスの杖」
救急医療のシンボルマーク


外周のフェンスも朽ちてきているが、現在更新工事中

ぜひとも飛行機で来たい島だけど、新たな路線就航はちょっと無理だろうな。
って、我ら滑走路探検隊隊長はチャーター飛行機で来たってのが自慢。


伊江島空港の滑走路見学を終えて島内観光へ。まずは島の南にあるGIビーチへ。
冬の静かな海…のはずが女子高生たちのはしゃぐ声。

岩陰で休むおばぁが私にニッコリと微笑みかけて「民泊の高校生。うちに一晩泊めて、今日は海がいいっていうからここへ連れてきたのよ。」と。
島内には100件ほど民泊可能な民家があり、そこへ5名ほどずつに分かれて1泊~3泊するのだという。

冬の海なれど、日差しがあれば青くなってくれる

おばぁとちょっとだけゆんたくしてお別れ。時計回りに島を進む。

次に向かうは伊江島灯台

伊江島灯台が見えてきたが…

この伊江島灯台は島の北西部にあるアメリカ海兵隊の訓練場内にある。管理は第11管区海上保安本部が行っているが、灯台の姿を近くで見る事は出来ない。

在日米海兵隊・伊江島補助飛行場
http://www.kanji.okinawa.usmc.mil/Installations/Ie.html

  



日本の米軍基地の看板といえばなぜか鳥居の形。そんな看板の日本語全文を以下に引用する。
【伊江島灯台】
初代伊江島灯台は、明治30年3月に台湾航路の開設に伴い設置されましたが、昭和20年4月の米軍の爆撃により壊滅しました。現在の灯台は昭和29年米軍によって設置されたものを昭和47年の復帰時に引き継いだもので、第十一管区海上保安本部により維持管理している。
【慰霊碑】
昭和20年4月の爆撃により、当時灯台に勤務していた職員三名、家族五名の計八名が殉職された。33回忌を迎える昭和52年11月1日の灯台の日、灯台職員及び関係者による基金で、殉職者の慰霊碑を建立した。毎年4月には、慰霊祭を開催している。


続いて島内の伊江島補助飛行場滑走路へ。
島内には3つの滑走路があり、一つは最初に紹介の「伊江島空港」、二つ目は米軍訓練場内にある滑走路、三つ目はこの伊江島補助飛行場。
どうやら現在でも米軍の管理下のようだけれども、普通に道路として開放されている。滑走路周辺には牧場用の干し草ロールもあったりで、どこにもフェンスや滑走路を感じさせるものはない。

伊江島補助飛行場の滑走路


島内には英語の交通看板がある

続いては島の北にある「湧出(ワジー)」へ。ここの波打ち際から水がわき出す泉があり、高台からその海岸線の姿を一望することが出来る。

湧出(ワジー)


リリーフィールド公園近くの岩場へ。この日は風も強く、波が荒々しく打ちつけている。
さっきの湧出にもこの岩場にも民泊の女子高生。民泊させている島の人も、大きなワゴン車に高校生を乗せて島内観光に忙しい。



伊江島の猫1

伊江島の猫2

伊江ビーチ
当然ここにも民泊女子高生団

史跡「公益質屋跡」
壁に残る弾痕・砲撃の跡



最後はこちら、島の最高峰「城山」へ。登山口から往復30分で頂上へ行って帰ってこられるそうだが…登山は次回にぃ。
隣接する施設の屋上も展望台となっている。

城山と、手前の軽電気自動車が島での足

島の中央にある米海兵隊施設
以前の場所から移設して新たな場所に建設された模様

聞こえるのは牛の鳴き声
畜産は島の主要産業

アーニーパイル記念碑

芳魂之塔


フェリーターミナル2階の食堂でランチ
マグロカツ丼がオイシイ!

お休みのはずのフェリー「ぐすく」が臨時運航

民泊の修学旅行生向け臨時便
岸壁には民泊を引き受ける家庭の皆さんが横断幕でお出迎え


わずか4時間30分の早まわり島内観光で島を後にする。
島のみなさん、また会いましょう。






船を降りてレンタカーで八重岳へ。
八重岳といえば1月中旬に行われる寒緋桜の桜まつりが有名なようだが、もっと有名なものがそこにあるじゃないですかと車を走らせること30分弱。

見えてきたのは…「八重岳航空路監視レーダー(八重岳ARSR)」「八重岳マイクロ波送受信サイト(八重岳RCAG)」ダ!
…って観光地じゃないですスイマセン。

左が八重岳ARSR
右の鉄塔は八重岳RCAG

八重岳ARSRで受信した航空機の位置情報は、那覇航空交通管制部に送られて航空機の管制に使用するレーダー画面に機影を表示。八重岳RCAGは地上の管制官と飛行機のパイロットが無線通信を行うための電波を送受信するアンテナ施設。
沖縄へ飛行機で旅行したことのある人は必ずお世話になっている航空関連施設だ。


航法・航空管制マニアとしては一度行っておきたい沖縄の名所。
車を停めて八重岳山頂を目指す。

八重岳航空路監視レーダー(八重岳ARSR)

上空を旋回する「さしば」…?
ピュイッ、ピュイーと鳴き声が聞こえたが…

八重岳航空路監視レーダー(八重岳ARSR)


舗装された道を登る事約10分で頂上に到着。頂上からは名護・本部周辺を一望できる。


三角点

八重岳マイクロ波送受信サイト(八重岳RCAG)

すぐ隣には国・県の通信アンテナ
球体のレドームは気象レーダー


八重岳アンテナ観光を終え、続いて向かうのは「勝連城跡」(世界遺産)

沖縄旅行出発前日に放送されていたBSプレミアム「にっぽん縦断 こころ旅」で火野正平さんが訪問。
沖縄本島のグスクには何か所か行っているけども「そーいや勝連城跡って行ってないなぁ」と急きょ日程に組み込んだ。



勝連城跡から海中道路を見る


グスクにもあります三角点


海兵隊のAH-1Wが上空通過


駐車場横でうるま市によるアンケート。
知名度がイマイチということで、どうしたらいいのかいろいろ探っているそうな。まあ確かにそんな印象ではあるけど…


日暮れの高速道路を再び走り那覇へ。
宿近くのレンタカー営業所に乗り捨て返却。お世話になりました。

一旦ホテルでシャワってから、ママへのお土産をぶら下げていつもの居酒屋へ。相変わらずの繁盛店で忙しそう。
隣に座った出張の兄さんと話に盛り上がってチョイ飲み過ぎ。毎度のしろくまアイスを食べて、明日の昼食を買い込んで就寝。


明日のエアーフェスタ、ブルーインパルスは来ないけど見どころいっぱいのスケジュール。
去年同様、忙しい1日になりそうだ。


(12月13日編に続く)
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