2021年12月22日水曜日

回想 松山・呉の旅(12月5日) 【3日目 - シーパセオ2で瀬戸内海クルーズ&広島・呉周遊/帰路フライト編】

(回想 松山・呉の旅(12月4日) 【2日目 - 羽田でナンパした機長と松山空港&みかん溢れる松山市内観光編】はこちら)

2021年12月5日、松山の朝。おはようございます。


流石に昨日はよく歩いたので昨晩はグッスリ。
朝食提供開始時間すぐに食事を頂いて早々にチェックアウト。
今日は広島・呉へ向かうため、フェリー乗り場のある松山観光港を目指す。



松山駅行きの路面電車が2つ並んでやってきて、大手町駅を目指すべく先行の車両に乗り込んだら「松山市駅行」。乗るべき車両は後続の「JR松山駅前行」だった模様。
まあ、乗り継いで乗る予定の電車はどっちみち松山市駅から出るので問題はないんだが…接続時間僅少。
券売機に小銭を流し込んで松山観光港までのバス連絡乗車券を購入。ホームに着いたら発車ベルが既に鳴っている。
スマホの最短接続で乗ろうとする習慣、イケマセン。




高浜駅から接続バス

瀬戸内海汽船「シーパセオ2」で広島・呉港へ


路面電車・電車・バスと乗り継いで松山観光港ターミナルに到着。
広島方面へはここ松山観光港から呉を経由して広島港に向かう航路がある。呉まで約1時間弱で結ぶスーパージェットと、2時間かけてノンビリ向かうクルーズフェリーの2種類がある。
ただし、スーパージェットは呉を経由しない便もあるので注意が必要。

今回はクルーズフェリーのうち、瀬戸内海汽船自慢の「シーパセオ」で呉を目指す。



先行のスーパージェットは広島直行

みきゃんともお別れです

これから乗船予定のシーパセオ2が入港

この松山-呉・広島航路には4つの船が就航、そのうち2つの船がこのシーパセオとシーパセオ2。配船表はWEBサイトでも確認できる。
なかでもこのシーパセオ2は2020年8月に就航したばかりの新造船だ。

オモテ・トモ、もやいとれー

もちろん自動車航送も出来る

シーパセオの特設サイトもチェックしてはいたが、乗ってみてビックリ。
イケてる船内は広く、席種も多様。もちろん、運賃は単一なのでどこに座ってもOKだ。

テーブルのある「リフレッシュ・ラウンジ」エリア

前面展望を楽しめる「パノラマ・ソファ」

昔ながらの「ゴロネ・エリア」
最後尾には「ひき波のHANARE」

売店の壁にはUW1旗

シーパセオは鉄道・運輸機構の
「共有建造」として造られている

上部デッキも広々

あらら、いつの間にか出航
甲板片付け中





と、ここまで船内探検をしている乗客は私だけ。当然デッキも独り占め。
展望デッキを右舷左舷と移動しながら、瀬戸内海の小島や反航する船を撮影。
日差しには恵まれているが、やっぱり12月の瀬戸内海は風が冷たいナ。

せり出した小さなベンチがお気に入り

野忽那島灯台

反航する船に手を振りUW


野忽那島を過ぎてようやく室内に着席。
ほとんどの皆さんがお休み中。お邪魔しないように静かに窓の外を眺める。

…と、突然の長音一声!
目の前の黄色い漁船とおぼしき船が急停止、シーパセオも減速している。どうやら漁船が気付かずに接近してしまっていたようだ。

間一髪の回避
内航船では珍しい事ではないのかもしれないが…

小一時間は座っていただろうか、間もなくこの航路最大の見所といっていい「音戸の瀬戸」と呼ばれる海峡を船がさしかかる。荷物をまとめてデッキへと再び上がる。

2つの橋がかけられた狭い海峡の下を船が進む。島の広場ではイベントが行われていて、船に気づいた人たちが写真を撮りながら手を振ってくれている。
それに答えるデッキのお客は私ひとり。全員に大きく手を振り返す。

音戸の瀬戸が見えてきた

まずは音戸大橋を通過

島の広場でイベントが行われている
船に気づいた皆さんが手を振ってくれる


続いて第二音戸大橋を通過

音戸の瀬戸を過ぎると呉の港
海上自衛隊の艦船が岸壁に多数停泊中

約2時間のフェリーの旅もおわり、呉港に入港

トモ、もやいとれー。

瀬戸内海の内航船、宮島航路は何度か使ったけども2時間の航路ははじめて。
長時間の船は5時間乗船した与那国-石垣の船以来の2回目。

内航航路に縁のない地域に生きていると見落としてしまいがちだが、特に瀬戸内海では航路を活用するのが重要と実感した。今回のような四国と山陽地方を結ぶ航路もあれば、呉-広島港などの県内航路も充実している。
どうしても航空・鉄道・バスやレンタカーなどに意識が向かいがちだが、内航航路もうまく使うことで旅のバリエーションも増えるよね。

そのためにも旅の計画は地図を広げる事から。
地図を眺めていれば視覚的に行程が組めるのでオススメよ。


艦船めぐり船で再び海へ&呉の博物館群を周遊


復路の航空便出発までをこの呉で過ごすが、シーパセオ2での到着早々に「呉海上自衛隊・艦船めぐりツアー」に参加。
これは呉の港を海上観光船で巡る人気のツアー。カウンターで事前予約済みの記録を探してもらって支払いを済ませる。



軽快かつ知識量豊富なガイドとともに
呉の港を周遊

建造中の巨大タンカーも間近に

輸送艦おおすみ


第三代表旗は艦長不在の意
今日は日曜日です

護衛艦かが


呉には潜水艦も所属
おやしお型とそうりゅう型が岸壁に停泊していた

おやしお型

尾部が特徴的なそうりゅう型



珍名船「じょうみち丸」は城みちるが由来

ツアーの最後は「戦艦大和」建造ドッグ跡を紹介

ドッグ跡近くの岸壁には海上保安庁・PL84ざんぱの姿

30分のツアーもあっという間。途切れることのないガイドの説明が何よりもスバラシイ。
これでお値段1500円ならとてもお安いと思う。


続いて海上自衛隊呉史料館 (てつのくじら館)へ。
海上自衛隊が運営するこの史料館の入場は無料。海上自衛隊の歴史、掃海艇、潜水艦についての展示があり、中でも退役した潜水艦「あきしお」の内部が見られるようになっているのは必見の施設。
残念ながらあきしおの内部写真はNG。退役したとはいえ秘密がいっぱい。ぜひ現地で秘密を見つけてみてね。




史料館内にあるレストランのイチオシは「あきしおカレー」
ラスト1皿をなんとかゲット。結構辛いよ。


退役した「潜水調査船しんかい」も呉で余生を過ごす

続いて呉といえばココ「大和ミュージアム」は外せない。
屋外展示されている戦艦「陸奥」の主砲身・スクリューなどを眺めながら、館内に入場する。


1/10の大和モデルが鎮座


メインホールに戦艦大和の1/10モデルが鎮座しているが、注目は歴史展示の資料の数々。VTRも各所で放映されている。中でも戦没者に関する資料展示は涙なくして見ることは出来なかった。

この大和ミュージアムの展示は戦艦大和だけでなく、戦争の悲惨さや戦没者の想い、なによりも反戦の願いと、今日も国防のために汗をかく人たちへの感謝を再確認することができた訪問だった。
資料は撮影が出来ないため紹介が出来ないのが残念だが、呉ではぜひ訪れていただきたい施設。





特攻兵器・回天の展示

15時すぎ、一部駆け足での呉滞在となったがこれにて離脱。
高架橋を進んで呉駅前バスターミナルに向かう。



ここで旅の計画中のミステイクをひとつ。

呉駅から広島空港へはリムジンバスによるアクセスが利用できるが、ササっとGoogleマップの乗換案内を利用して行程を作成していた。
念のためのダブルチェックをと思い、空港のWEBサイトから運行バス会社の時刻表を見ると…12月1日の特別ダイヤ改正でバス時間が変更になっていて、25分ほど早発している模様。
あぶねー、危うく乗り遅れるところだった…。

Googleマップなどの各社が提供する路線検索は非常に充実しているのだが、特にこのコロナ禍においては減便や間引き、停留所の廃止など正確な時間が反映されていないケースも一部で見られる。かならず運行会社の正確なダイヤの確認を徹底したい。




広島空港に到着。
広島空港は私自身初訪問&滑走路も初利用。以前の旧広島西飛行場は小松からのジェットストリーム機による直行便での利用実績はある。広島西空港は近くてよかったんですけどね。


ターミナル探訪をしていると、JALの法被を着た人たちがイベントを行っている。ツリーを撮影させてとお願いした方はこのJAL広島空港所の所長さん。
「今日は広島空港未就航のJ-AIR機をここに呼んで、地上での航空教室をやってるんです。回送の離陸は…17時ですYO」
と、ついでに広島空港の現状をレクして頂く。ここ広島空港も早朝・最終便のフライトが復活し利便性が向上。お客さんも徐々に戻ってきているそう。金沢にもよくお越しになるそうで、小松や昔の富山空港就航の話題で盛り上がる。

広島空港のスタンプを押していると…
カウンター嬢からステッカーのプレゼント

展望デッキに上がって搭乗機をチェック

忘れてません本郷VORDME


広島空港での航空教室で飛来のJ-AIR機が伊丹に向けて回航

12/5 NH682 HIJ-HND Airbus A321neo JA136A

既に日没してて灯火点灯

そしてまた機内照明の反射との闘い
なかなかうまく撮れないなー




羽田での乗り換え時間は2時間弱
晩飯を頂きますが…タケーぇ
でも美味しいんだなこれが

シメのブルーシールアイス
沖縄で食べたいネ


12/5 NH759 HND-KMQ Boeing 737-800 JA52AN


夜景だけ毎度気になるTDR



小松到着
FDAのチャーター便がナイトステイ中

2泊3日の松山・呉の旅も無事に終了。
log化できた久しぶりの航空旅行。3月の徳之島旅行と比べるのは難しいが、それでも空港の様子や現地の声を聞いてみると旅行客は格段に増えているように思う。
3月までの旅では旅行先の閑散さを「疎を求める避密の旅」と銘打っていたが、お客も順調に戻り始めていて疎な場所はないかもしれない。

来年からはGoToトラベルの再開も期待されているが、みんな旅を再開し始めている。正直開始を待ってる時間がもったいない。
来週も行っちゃおうかなぁ…トクたびマイルの出目次第で。

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