2025年9月13日土曜日

回想 沖縄 - 西表島・石垣島/沖縄本島 - 粟国島・水納島・津堅島の旅2025(8月10日) 【2日目:西表島・船浮編 “見知らぬ親子と昆虫探索&船浮要塞 - 戦跡探訪”編】

(回想 沖縄 - 西表島・石垣島/沖縄本島 - 粟国島・水納島・津堅島の旅2025(8月9日) 【旅の計画“人気離島の手配はお早めに…”/1日目:石垣フライト・酒場放浪編】はこちら)

2025年8月10日、石垣島の朝。おはようございます。


日の出を拝めなくはないロケーションだけど、目覚ましアラームを掛けない旅がここに。
ええ、自然と早く目が覚めますから。(歳

西表島女子&八重山旅のプロフェッショナル女子が薦める「船浮」へ


宿の朝食をサクッと食べて毎度のフェリーターミナル。
今日は念願の西表島・船浮地区へ。


これまでも何度か船浮訪問を計画して石垣島まで来てはいるが、上原航路の欠航などでチャンスに恵まれず。

そんな船浮、那覇にあった西表島出身の居酒屋のママに「まだ船浮行ってないでしょ?」と6年前に言われ、また今年の金沢で開催された旅フェスタにて八重山の観光宣伝を手掛ける八重山ビジターズビューローのお姉さんにも「船浮行きました?まだ?いいですよぉー」と、2名の女子にオススメされたエリア。

女子に誘われちゃあ行くしかないでしょ。
…一人で行くけど。


フェリーターミナルにある
尖閣諸島行政標柱


ここで行程を確認。
まずは石垣島から西表島・上原航路で上原港へ。
そこから路線バスまたはフェリー連絡バスで白浜港まで。
そして白浜港からさらに船に乗って船浮港を目指す、ちょっと行きにくいエリア。

白浜港から船で行くって言っても船浮は西表島に隣接する島ではなく、あくまで西表島の島内航路。
同じ西表島にある、船でしかたどり着けない秘境。それが船浮だ。

石垣島から日帰りでも行けるけど、公共交通機関オンリーで行く場合は入念なスケジュール確認が必要。
上原港行きのフェリー欠航時は大原から行けなくもないけど…ちょっと行程的にはキツイかも。

そして季節は夏休み超繁忙期&3連休の中日。
八重山の離島航路予約なんてしたことないけど、さすがに今日の往路は事前予約。
当然ながら満席の船内です。

安栄観光の“いりかじ”
双胴船です

当日枠もあるものの…事前予約は満席
なんとか空席を拾って予約GET

西表島・上原港に到着

西表島・上原港に到着。
ここからは路線バスで…となるのが通常だが、安栄観光の乗客は白浜エリアまで西表島西部地区送迎バス(無料)を利用可能、今回はそれに乗車。
このしくみ、とっても便利なのよ。

憧れの船浮ひとり旅のハズが…見知らぬ親子と昆虫探検


安栄観光の西表島西部地区送迎バス
乗船前に乗車チケット貰うのを忘れずに

乗車時に行先を告げる
車内はグループ含め3組、白浜までは私だけ

白浜港ターミナル
ここまでは以前に訪問済み

11時の白浜発まで1時間
ひとりで待ちます…

船浮で定期航路との接続待ち、1時間。
自販機で飲み物買ってひとり港で待つ私。


…とそこへ、緑のトゥクトゥクで現れた2人組。
なんか珍しいのに乗ってるなぁ…と話しかけたが最後。お互いに話が止まらないw

大阪から昆虫観察に来た親子、にぎやかなオヤジさん&とにかく昆虫に詳しい高校生。
西表島に滞在して昼も夜も活動的に巡っているそう。

待ち時間もあっという間、一緒に船に乗り込んでもやかましい3人。
しゃべりに夢中で、お船の写真撮り忘れたじゃないのYO!

白浜港出航

おしゃべりしてたらあっという間に
船浮とうちゃこ


船浮のメインストリート
小さな集落に宿が数件、ランチも食べられる静かな集落

15分の船旅で船浮に到着。
これで八重山の旅客定期航路全部乗ったことになるかしら。
むかーし航空便欠航で与那国-石垣航路にも乗ってるのが効いている。

「イダの浜いくでしょ?一緒に行きましょうや!」とお誘いし、ここからは…3人組で巡ります。

小さな路地を進み…

イダの浜までは森の中を歩く

イダの浜への道すがら、トンボやチョウ、セミの姿。
すかさず詳しすぎる高校生から説明を受ける。
昆虫マニアといっても細分化されるそうで、彼はトンボ好き。
でもトンボにとどまらないその知識とトークにぐーっと引き込まれる。

これまで沖縄では植物や鳥には多少興味をもって目を向けてきたけど、今度は昆虫。
そりゃ沖縄の離島、珍しい虫が多いのはわかっちゃいるが…へぇーの連続。

上の川(ウイヌカー)
ここにも…

トンボ発見
詳しい説明が続きます
フムフム

虫の道を歩いていると、現れた海。
イダの浜に到着。

イダの浜
船浮いちばんの見どころ


青い空・青い海・白い砂浜の3点セットが絶妙にマッチ。
綺麗な―。
「うわーすごい青い!ほら見て海!」と私が騒ぐと「“綺麗!見て!”とか男がいうんかい!」とオヤジさんからツッコミw

「慶良間ブルーも見に行ったけど、ここが今のところ一番かなぁ」と、旅好きのオヤジさん。ほらーやっぱり綺麗でしょー。



高校生は虫探しに夢中
アダンの葉を食べるナナフシを見てみたいのだとか

ビーチの端に荷物をおろしてしばし休憩。
ランチ食べそびれに備えて持ってきたサーターアンダギーをみんなで分けて食べる。
「口の中の水分全部持ってかれた!何持ってきてんねん!」
と、モグモグするオヤジさんからツッコミw



イダの浜からの帰り道も昆虫解説が続く
こちらはアサギマダラ

FMラジオの船浮ギャップフィラ―中継局
「いろんなマニアがおるんやなぁ」と
親子もアンテナマニアに興味津々

3人で食べるランチは八重山そば


西表島・船浮に残る戦跡「船浮要塞」
大潮の干潮で現れた謎の遺物たち


食事を済ませ、帰りの船の時間まで時間があるので「今度はボクの趣味、戦跡を見に行きませんか?」と親子をお誘い。
二つ返事で昆虫の次は戦跡探検隊。

地元の方に場所を確認しアドバイスを受け、みんなで行ってみることに。

船着き場の近くに素掘りのトンネル
大戦では防空壕として利用されたようだ

虫好き高校生がライトを持っててラッキー
中は…コウモリがぐーるぐる

トンネルを抜け進むと豪を発見
すぐに特攻艇秘匿豪と思われる豪がいくつか



琉球朝日放送の映像によると、これら特攻艇秘匿豪のほか
発電室や弾薬庫として利用されたとされる

たどる記憶つなぐ平和#16「西表島・船浮要塞」


謎の穴も
なんだろな

この日はラッキーなことに大潮。
ちょうど干潮時刻だったため、湾内を徒歩で容易に移動し巡ることができた。

「もうちょっと奥まで行ってみようや!」と、探検隊長のオヤジさんが指揮をとる。

日頃は海に沈んでいるであろうエンジン
大戦時のものかは不明だが…それっぽくない?

エンジンにはKUBOTAと読めるロゴ

船の一部と思われるものもいくつか

先述のQAB映像によると
日本軍の桟橋跡との事

大潮で桟橋跡もはっきりと見られた

秘匿豪まで見られればいいかなぁ…と思っていたが、干潮の船浮湾には戦跡と思われるものもひょっこりと顔を出してくれた。

この親子と来なければ、ここまで進んでこなかっただろうなぁ。
即席の探検隊、よい成果となりました。皆さんありがとう。


地元のオバアが潮干狩り
「昔はもっと採れたけどねぇ」

船の時間まで残りわずか。
集落に戻ってかき氷タイム。


「あ、船で一緒になった3人さん…え!同じグループじゃないんですか?!」
と驚く地元のお姉さん。
そこへ彼女のオジイがやってきて「私のおじいちゃん、船浮でイリオモテヤマネコを捕獲した人よ」ってエエエエェー。

さらに「そーいや昨日ヤマネコに出会えたんですよ、ほら」と、暗闇で目が光る写真を見せる昆虫高校生。
エエエエエー。そんなに簡単にみられる?w

どこまでも面白いことが起こる西表・船浮の旅。




船に乗ったら…わ、桟橋の隣に防空壕への入り口発見も、
時すでに遅し…ガク



船を降りてここで親子とはお別れ。

「今日の夜、虫探しのツアーに申し込んであるんすけど一緒にどうですか?」

行く行くー!
お互いの連絡先を交換、あとでツアー会社に電話してみるね。

白浜港からは路線バスで

路線バスで移動、今日は西表島の祖納地区に宿を取る。
チェックインして早速ツアー会社に電話してみるが…あいにく満席。
あー行きたかったなぁ。

肩を落としつつ、近所の売店でビールを買ってそのままビーチへ。


ビーチでひとり乾杯

完全に脳が昆虫モードに
アダンの葉を見ては
食痕状況を先ほどの高校生に報告

地元の子供たちがドボーンと海へ

今日の酒場放浪は、宿の夕食からスタート

酒場放浪、2件目は夕日を見ながら

宿に一旦戻ってから星空撮影のため再び海岸へ。
大潮満月の夜を明日に控え、ちょっとお空が明るすぎるかしら。

そこへ地元のおじさんが食後のお散歩、堤防に腰かけてしばしのゆんたく。
船浮要塞を見てきた話をしたら「砲台跡があるから行ってみたら」と戦跡のご紹介。

明日の朝にでも行ってみましょうね。


8月11日編に続く
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