国土交通省航空局・飛行検査センターに所属する飛行検査機、愛称「チェックスター」。
当チャンネルでもたびたび登場しているおなじみの機体ですが、この航空機は日本全国に設置されている航法施設や航空管制施設、全国に網の目のように広がる航空路、そして空港などの施設を検査・点検する専門の検査用航空機です。
そんな飛行検査機「チェックスター」が、7月12日富山空港に飛来しました。
今回は富山空港に設置されている航法施設「富山ILS(ITO)」の定期検査が実施されました。(ローカライザー・T-DME)
その飛行の様子をまずは動画でご覧ください。
ローカライザーの定期検査項目のうち、動画では「ローアプローチ」と「モニターアライメント」を中心に収録しています。
それでは写真で振り返ってみましょう。
富山空港のローカライザーは滑走路の延長線上に設置されておらず、滑走路脇に設置されるオフセットの形態をとっています。
当チャンネルでもたびたび登場しているおなじみの機体ですが、この航空機は日本全国に設置されている航法施設や航空管制施設、全国に網の目のように広がる航空路、そして空港などの施設を検査・点検する専門の検査用航空機です。
そんな飛行検査機「チェックスター」が、7月12日富山空港に飛来しました。
今回は富山空港に設置されている航法施設「富山ILS(ITO)」の定期検査が実施されました。(ローカライザー・T-DME)
その飛行の様子をまずは動画でご覧ください。
ローカライザーの定期検査項目のうち、動画では「ローアプローチ」と「モニターアライメント」を中心に収録しています。
それでは写真で振り返ってみましょう。
富山空港に設置されているローカライザー(左)とT-DME(右・局舎から伸びる赤いアンテナ) |
富山空港のローカライザーは滑走路の延長線上に設置されておらず、滑走路脇に設置されるオフセットの形態をとっています。
参考:富山空港のオフセットローカライザーと滑走路の位置関係図 滑走路脇に設置されているため、滑走路とローカライザーコースには0.87度の角度差がある |
そのローカライザー前方には… |
セオドライト(測量機器)を使って飛行機を ローカライザーコースに誘導する地上技官の姿 |
富山湾よりローカライザーコースへ向けて進入する飛行検査機 |
途中、オフセットされたローカライザーコースから離脱して滑走路上へ |
滑走路上を低空で飛行する「ローアプローチ」を実施 |
検査中のローカライザー脇を飛行するチェックスター4 |
再び上昇し次のプロシージャーへ |
このローアプローチ前にはローカライザーコースを円弧状に飛行(アークフライト)して測定する飛行も行われていましたが、視程が15km前後だったため残念ながらカメラに収めることは出来ませんでした。
またこのローカライザー・T-DMEは予備を含めて2系統ありますので、設備ごとに同様の検査がそれぞれ2回行われます。
滑走路02エンドよりローカライザーを見る 通常は滑走路の延長上に設置されるが、富山空港ではオフセットされて設置されている |
ローカライザーの右端には、先ほど同様セオドライトを操作する技官の姿 2回目のローアプローチが始まる模様 |
ローカライザーコースを飛行してきた検査機は… |
左に舵を切り滑走路上へ |
高度を維持しながら迫力のローアプローチ 飛行検査1番のみどころ! |
再び上昇し、上空での検査が終了 |
着陸時には滑走路灯火が点灯 ローカライザー飛行検査とあわせて、滑走路灯火の飛行検査もあわせて行われた |
着陸した検査機は滑走路20エンドで静止 地上に機体を停めて「モニターアライメント検査」を実施 約10分ほど静止したのちすべての検査が終了 |
駐機場へ向かう飛行検査機 機体の上部・下部・垂直尾翼には多数のアンテナ群 |
これらアンテナを使用して、各種飛行検査が行われる |
さて、ローカライザー定期飛行検査の形態は主に以下のようなものがあります。
- ローアプローチ
ローカライザーコースに向かって進入し、滑走路上を低空で飛行 - アークフライト
ローカライザーコースに直交して、一定高度を維持しつつ円弧状に飛行。数マイルから数十マイル先で行われます - モニターアライメント
滑走路末端に機体を置き、ローカライザーコースを左右に振り、地上側モニターの機能を検査
これらの飛行を繰り返しながら検査が行われます。
地上では機器の調整を行ったり、セオドライトと呼ばれる測量機器を使用して飛行機を誘導する技官がそれぞれ待機し、飛行検査機とともに検査作業を行っています。また必要に応じて調整が行われます。
地上では機器の調整を行ったり、セオドライトと呼ばれる測量機器を使用して飛行機を誘導する技官がそれぞれ待機し、飛行検査機とともに検査作業を行っています。また必要に応じて調整が行われます。
※以下、飛行検査業務処理規程より抜粋(資料は古い可能性もあるので参考としてください…)
定期検査
航空保安施設等及び飛行方式等が所要の要件を満たすことを確認するために、定期的に行う検査をいう。
また、ローカライザーの定期検査項目は以下のように記載されています。
識別符号
変調度
フェージング ※要求があったときに実施する
コース巾
クリアランス
アライメント
ストラクチャー
偏波効果
カバレージ
監視装置
1.コース巾及びクリアランス ※年1回以上実施する
2.アライメント ※年1回以上実施する
予備装置
当チャンネルではこのほかにもこの国土交通省航空局・飛行検査センター所属の飛行検査機「チェックスター」の動画を公開しています。
再生リスト:[JCAB CheckStar] 航空局 飛行検査機 "チェックスター[whitewing681]
以上、富山空港ローカライザー定期飛行検査レポートでした。
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