この9月7日は富山の航空ファンにとって重要な日。同日午前にソラシドエア(スカイネットアジア航空)のチャーター便が初めて富山空港に飛来する日でした。
しかし当チャンネルはソラシドエアではなく、この「つるぎ」の訓練展示の収録を選択。
この「つるぎ」による訓練展示はとても貴重で、そしてこれが最後のチャンスとなる可能性があったからです。
まずはその救助訓練の様子を動画でご覧ください。
- Flight Data -
Date: Sep 7, 2014
Airline: Toyama Police Aviation 富山県警察航空隊
Aircraft: Agusta A109K2 "Tsurugi" つるぎ
Registration No.: JA6769
当チャンネルでは初の収録となった「つるぎ」による「吊り上げ救助訓練」を写真で振り返ってみましょう。
訓練の想定は「魚津断層帯を震源とする震度7の地震が発生、高層建物から逃げ遅れた要救助者を同建物屋上からホイスト(吊り上げ装置)にて救助する。」というものでした。
黒部総合公園内にある遊具を高層建物屋上と設定し、県警ヘリ「つるぎ」が南側より進入してきます。
サイレンを吹鳴しながら、つるぎが上空に到着 ピンクの遊具を高層建物屋上として設定 |
まずは隊員がヘリからホイストを使用して降下 |
今回は「サーバイバースリング」を使用し、要救助者単独での吊り上げが行われた |
要救助者をヘリに収容 |
続いて隊員がホイストで機体へ 金具の接続を確認し… |
隊員が再びヘリに |
救助完了 |
機種は「Agusta A109K2」。現在国内で唯一活躍する機種で、平成8年に先代の「ベル206L3」からバトンを受け継いだ二代目つるぎです。
そんな「つるぎ」による貴重かつ最後のチャンスとなる訓練展示を収録することが出来ました。
では、なぜこの「つるぎ」の救助訓練展示が貴重で、最後のチャンスなのでしょうか。
当チャンネルではすっかりお馴染みの富山県消防防災ヘリ「とやま」(JA6768)は年数回の広報展示訓練が行われますが、この県警ヘリ「つるぎ」に関して広報展示訓練等は皆無。
出動のほとんどが実際の警らなどの警察活動や山岳地域を含む県内各地での捜索・救助ですので、その活動を間近で見られる機会はほとんどありませんでした。
そのため当チャンネルで公開している「つるぎ」の動画は2本のみ。富山空港へ着陸する場面を偶然撮影できた時のもので、訓練展示の動画はありません。
そしてこの機体「JA6769」は2014年がラストイヤー。平成26年度内の退役が決定しています。
JA6769の活動を退役までに記録したいと思っていましたが、今回の訓練展示でその勇姿を初めて撮影することが出来ました。
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つるぎ退役の時は刻一刻と近づいています。消防防災ヘリ「とやま」とともに永く富山県を空から見守ってきたこのJA6769が、事件・事故のない穏やかな日々とともにその時を迎えてくれればと思います。
以上、富山県警航空隊「つるぎ」の吊り上げ救助訓練展示動画のご紹介でした。
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