「富山県広域消防防災センター ちびっこフェスティバル」
が2月16日に開催されました。
“冬の陣”とタイトルが打たれた今回は、グラウンドに雪が残る中での開催となりました。
(本来であれば、もっと積雪があってもよい時期なのですが…)
今回はまず前編として「富山県消防学校見学ツアー」の様子をご紹介します。
(前回の“夏の陣”では、訓練設備を主に見学しました。ブログ記事はこちら)
http://whitewing681.blogspot.jp/2013/08/blog-post_13.html
こちらの建物が富山県消防学校(富山県広域消防防災センター内) |
この「富山県広域消防防災センター」、平時は富山県消防学校として主に使用されていますが、富山県を中心とした災害時などは災害対策拠点として活用されます。
そのため強固な耐震建築物となっているほか、3日分の自家発電設備・食糧・貯水槽、救援物資などの備蓄倉庫もあります。また県外からの応援部隊の受け入れ施設として、さらに県庁の災害対策本部の補完・代替施設としても利用可能です。
全国的にも珍しい施設で、他の都道府県からの視察や合同訓練、また警察や海上保安庁の訓練なども行われる注目の施設なのです。
それでは、設備を見ていきましょう。
まずは「理化学教室」から。
ここでは、油や危険物などの発火・引火学習のほか、火元の分析・鑑定を行うための装置なども設置されています。
また災害時などに仮眠室としても使用されます。
続いて「救急実習室」へ
救命救急の実習施設で、この室内に救急車を入れて実習を行うことも可能です。
災害時には「ヘリポート運用管理室」として使用されます。
外から救急車をそのまま入庫可能 |
次は2階へ
その前にちょっとブレイク
古い消防車も展示されています こちらは明治40年製「馬引蒸気ポンプ」 |
明治35年製「腕用ポンプ」 |
さて2階の施設へ。
こちらは「講堂・大教室」
非常時には「災害対策活動支援室」として、県庁に設置される県災害対策本部の補完・代替施設として運用が可能です。
こちらは「普通教室」
平時は初任科・専科の教室として使用、非常時は仮眠室して利用可能です。
こちらは「宿泊室」
この消防学校は全寮制。学生は4人一組で共同生活を送ります。
パーテーションもあり、プライバシーは保つことができるようですネ。
基本4名1部屋ですが、2段ベッドになっているのは非常時の仮眠室として使用するため。
上下2名で8名、中央の空間を使用することでプラス数名が仮眠可能との事です。
(とにかく、どんな空間でも非常時は仮眠室として利用されるのです)
災害時になった場合、入寮していた学生は所属する県内の各消防本部・消防組合に戻って支援を行います。
最後は入浴施設を拝見。
大きな大浴場ですが、当然ながら災害時の支援隊や被災者の入浴も想定しているそうで、通常は半面のみ使用しているそう。
興味深い話として、東日本大震災の際に被災地東北で活動した中国地方の県隊が、中継・休息施設として利用した実績もあるとの事。(※旧消防学校)
富山県が被災した場合の拠点施設としてだけではなく、被災地から遠く離れた支援隊の中継・補給施設としての利用の可能性もあるのです。
※この消防学校での厳しい訓練を終えた初任科生の卒業実科訓練の様子はこちら
http://whitewing681.blogspot.jp/2013/09/blog-post_22.html
さて次回は、このほか行われていた各種イベントの様子や、消防防災ヘリ「とやま」のフライトの様子などをお届けします。
後編「消防車・救急車・自衛隊車両展示&防災ヘリ救難訓練展示」ブログ記事はこちら
http://whitewing681.blogspot.com/2014/02/blog-post_17.html
富山県が被災した場合の拠点施設としてだけではなく、被災地から遠く離れた支援隊の中継・補給施設としての利用の可能性もあるのです。
別棟には備蓄倉庫 ボートや担架、簡易トイレなども備蓄されている |
※この消防学校での厳しい訓練を終えた初任科生の卒業実科訓練の様子はこちら
http://whitewing681.blogspot.jp/2013/09/blog-post_22.html
さて次回は、このほか行われていた各種イベントの様子や、消防防災ヘリ「とやま」のフライトの様子などをお届けします。
後編「消防車・救急車・自衛隊車両展示&防災ヘリ救難訓練展示」ブログ記事はこちら
http://whitewing681.blogspot.com/2014/02/blog-post_17.html
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