旅に出かけると書いている、気まぐれ旅行記。
メモ程度の日記なんですが、よろしければどうぞ。
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日本最大の祭・青森ねぶた祭の旅手配に挑む!
2023年の年始、昨年2022年の西日本偏重旅を振り返り「2023年は東北も」と、2月にトクたびマイルで秋田を旅したのは既報のとおり。
旅を終え、ふと東北地方の地図を眺めていて「青森のねぶた祭っていつだっけ??」と日程をググって調べる、毎度の思いつきっぷり。
でもそんな簡単にはいかないのが青森ねぶた祭。日本で最も人気のある祭とされ、知名度も観客動員数も日本一。
4月に検索した時点ではもちろん空室ゼロ。一部のホテルではねぶた期間の発売日を定め、6月頃から一斉発売を行うところもあるが…瞬殺どころか本当に在庫あった?売った?ってレヴェルの争奪戦。ねぶた祭の宿手配は最高難度といっても過言ではない。
4月に検索した時点ではもちろん空室ゼロ。一部のホテルではねぶた期間の発売日を定め、6月頃から一斉発売を行うところもあるが…瞬殺どころか本当に在庫あった?売った?ってレヴェルの争奪戦。ねぶた祭の宿手配は最高難度といっても過言ではない。
旅行業時代にも「祭の宿?勘弁してよぉ」なんて思っていたが、いざ自分の旅の手配になり…さぁどうするかな。
個人手配はもはや無理…ではない!
必ず空室は出る - 高難度の東北夏まつりホテル手配法
まずは交通手段。見切り発車、先に決めてしまう。
今回はJALの特典航空券で予約。
制度が変わってから初めての予約だが、乗継マイルも意外と安価。万が一のキャンセル時の取消手数料は1000円。3000マイルを失うANAのそれよりも安心。
制度が変わってから初めての予約だが、乗継マイルも意外と安価。万が一のキャンセル時の取消手数料は1000円。3000マイルを失うANAのそれよりも安心。
今回の日程、さすがに青森空港インはマイル数が割り増しだったが、ここは三沢空港を選択し予約。念のため変更のための取消(※特典航空券の新ルールは予約変更不可、予約を消して取り直すしかない)を考慮し、片道ずつで予約しておいた。
空港は青森・三沢のほか、函館や大館能代も使える。花巻や秋田もイケるかな…選択肢は意外と多い。
もし航空券が手配できなくても、そこは東北新幹線もある。指定席が取れなくても立席特急券や一部自由席もあることから、往復の交通はあんまり気にすることはないかなぁ。
最難関はやっぱりホテル。
こんな時は、とにかく空室検索。毎日、いや1日に数度、時間を見つけては検索。
手始めに八戸市内に空室があるのを発見、とりあえず青森ねぶた祭の宿泊地として押さえる。お!弘前に空室が出てる!…となれば2・3泊目は弘前ねぷた。でも価格は2万円台とチョット高いなぁ。とりあえず八戸1泊、弘前2連泊は出来そうね。
青森市内は空室が出ても1室5万、6万当たり前。中には10万近い金額も。
多くのホテルがダイナミックプライシングで部屋を放出し、中には「事前決済・返金不可」と、自らの宿泊約款にすら抵触するようなプランも多い。
多くのホテルがダイナミックプライシングで部屋を放出し、中には「事前決済・返金不可」と、自らの宿泊約款にすら抵触するようなプランも多い。
ただ間違いなく言えるのは「必ずキャンセルは出る」という事。旅行業経験からしても、みなさんが思う以上に部屋や座席って回っている。特に祭が迫る間際は頻繁に空室が出るので、それを拾えるかどうかが勝負の分かれ目。
事実、祭の1週間前になると青森市内のホテルも探せば2万円程度でも出てきて、まあこれなら許容できるかなぁという価格。さらに間際や当日になって、先日まで高価格帯で売っていたホテルも通常の価格に近い値段で空室の放出があったのを確認。
そんな私も空室検索を繰り返し、最終的に取ったホテルは青森9000円、弘前9000円。どちらも各駅前、奇跡のロケーション宿を確保。
こういうフェアなルール・プライスで売ってくれるホテル、大事にしなければなりません。感謝をこめて、これからもお世話になります。
す
ちなみに石川県で開催されたMRO旅フェスタで青森市の観光協会の方とお話する機会があったのだが「え!ホテル取れました!?」って驚かれる始末。
WEBの記事では「ねぶた祭の個人手配は無理ゲー」と語るものもあり、それぐらい特に青森ねぶた祭のホテル手配は至難の業のようだが、実際は…頑張れば取れます、それも適正価格でね。
なお、帰りは函館空港から帰る予定で予約していたが…あ、秋田のホテルにも空室あり、お値段1万円!この日は丁度、秋田竿燈まつりの最終日。もうこうなったら青森ねぶた祭・弘前ねぷたまつり・秋田竿燈まつりの3つを一気に回る計画に変更。
青森から弘前の間は観光を兼ねてレンタカーを手配、弘前から秋田へは特急つがるをネット予約。
帰りの航空券を秋田空港からのJAL特典航空券で予約し直し。使ったマイルは往復合計19000マイル。
…ちょっと待って、出発2日前に秋田の駅前ホテルがなんと6000円弱で部屋を大量放出中。すかさず予約して、結果3泊の合計が25,000円ってありえなくない?普通1泊でこれぐらいだぞ。
いいえ、ちゃんと適正価格で予約出来るんですよ。ただし、粘りが必要です。
整理すると…
- ホテルは毎日検索!必ず部屋は動きます
横断検索サイトやGoogleマップのホテル空室表示が便利 - 「キャンセル不可」なプランでは絶対に予約しない
キャンセル料対象日は必ず確認を - 無事ホテルが予約出来ても…続けて他のホテルをチェック
間際にはもっと好条件&安価なプランが出るかも?!でも二重予約は厳禁!
これが祭や超繁忙期の予約のコツだ。
そんな貴重な予約を抱えて2023年8月4日、東北の旅が始まった。
台風の影響は小松にも
三沢空港フライト&駆け足青森ベイエリア観光
旅の始まりは…小松空港。
沖縄に接近中の台風6号の接近で、小松-羽田線のフライトにも影響が出ている。
特に羽田線の一部を沖縄・那覇をベースとするJTAが運航するフライトも増えているため、この小松空港にも大きく影響している。
搭乗機は前日の最終到着便を使用するが、その運航便が運休。となると翌朝の搭乗便も運休に?!…と思ったが繁忙期の満席便、早朝に臨時便を飛ばして小松に機材を持ってきてくれた。
空席多数であれば早々に欠航となっていただろうが、今回は新幹線や他社振替に走り回らずに済んだ。
特に羽田線の一部を沖縄・那覇をベースとするJTAが運航するフライトも増えているため、この小松空港にも大きく影響している。
搭乗機は前日の最終到着便を使用するが、その運航便が運休。となると翌朝の搭乗便も運休に?!…と思ったが繁忙期の満席便、早朝に臨時便を飛ばして小松に機材を持ってきてくれた。
空席多数であれば早々に欠航となっていただろうが、今回は新幹線や他社振替に走り回らずに済んだ。
早朝の回航便 運航してくれてありがとう |
ETD/ETAともに30分ディレイセット |
まずは羽田空港へ |
8/4 JL182 KMQ-HND Boeing 737-800 JA302J |
元々はJTA運航のJAL便名での運航だったと記憶しているが、台風の混乱でJAL運航に。
機内はほぼ満席、夏休みらしい賑やかなフライト。
ちなみに今回はすべて「クラスJ」の旅。
ちなみに今回はすべて「クラスJ」の旅。
エコノミー席で十分なんだけど、先述の新ルールとなったJAL特典航空券において普通席よりもクラスJのほうが必要マイルが少なくなるケースが散見。なんだかエラー的な感じもするが…ありがたく小松から三沢までの乗継特典を9500マイルで発券。
MANAHからKMC間で早くも富士山視認 |
静岡空港 |
航空自衛隊・静浜基地 |
大島空港と高速船 |
海上自衛隊・館山航空基地 |
16Lを横目にRWY22に着陸 |
機内では搭乗直後から降機までずっと「遅れてスミマセン」の繰り返し。
しかし多くの乗客は前日の欠航も羽田から機材を早朝に持ってきたことを知らないだろう。
降機時、謝り続けるクルーに「朝早く羽田から機材を持ってきてくれてありがとう」と声を掛けると、挨拶のトーンが変わる。
理由と努力をもっとアピールしてもいいんだよ。
ターミナル内を歩いて三沢行きゲート |
8/4 JL155 HND-MSJ ERJ-190-100 JA241J |
隣のゲート青森行きは大行列、こちらもほぼ満席。
みなさんお目当ては…ねぶた祭よね。
福島空港 |
三沢空港は自衛隊と米軍が使用する飛行場 |
岩国同様、エプロン入口にゲートがある |
バゲージクレームにリンゴのねぶた |
ロビー内もねぶたモード |
三沢空港に到着。ここ三沢も今回が初利用滑走路となった。
このまま青森市内へ向けて移動するが、バスを待っていては列車を1本逃すダイヤ。
タイムイズマネーと、タクシーで三沢駅に移動して時間を稼ぐ。
運転手さん「青森の各地のねぶた(ねぷた)、印象に残ってるのは五所川原だなぁ」
今回は五所川原の立佞武多をスルーする計画だが…ちょっと気になるね。
青い森鉄道初乗車 |
時刻は13時30分過ぎ、バス乗車パターンよりも1時間以上早く青森駅に到着。
ホテルを1時間アーリーチェックインし荷物を投げ入れ青森市内観光スタート。
青森市は初訪問、お目当ては…やっぱりお船、青函連絡船八甲田丸。
既に市内はねぶた祭開始時刻に向けて観光客が続々と市内入り。
ホテル近くの居酒屋も軒下で青空ビール販売。夜の営業状況を尋ねておく。
「じゃあねぶたが終わったら待ってますよ!約束ですからね!」
女子との約束、守れるかなぁ。
観光客で賑わう青森ベイエリア |
青函連絡船・八甲田丸 |
八甲田丸の舫の先に海上保安庁の巡視船 PM23・おいらせ |
青函連絡船は函館の摩周丸以来の乗船 もちろん静態保存の船しか乗った事がない |
八甲田丸は車両甲板にも入れる |
珍しいヒ600 可動橋への負担を減らす中間連結用貨車 |
屋外には可動橋とレールが残る |
いよいよ青森ねぶた祭へ!
大迫力のねぶたを複数地点で見よう
駆け足のベイエリア観光を終え身支度、16時すぎに再びホテルを出発。
先述の石川県の旅イベントでお会いした青森観光協会スタッフより事前学習「まずはねぶた小屋を見て!」の言葉通り、青森県観光物産館アスパム周辺へ向かう。
ここにはねぶたを制作・待機させる「ねぶた小屋」が並んでいる。
開場ではテントのカーテンが開けられ、出発の準備が行われている最中。
これが青森ねぶたかぁー!
ねぶた小屋前は曳き手やスタッフ、観光客で賑わう |
自衛隊ねぶたも待機中 |
出発前のミーティング みなさん気合十分 |
運行開始1時間前、順番にねぶたが小屋を出発。
待機する曳き手の高校生?大学生ぐらいのグループと話しになる。
「曳き手のアルバイトなんです、夏の人気のバイト。まあ、結局みんなねぶたが好きなんですけどね」
そんな彼らにオススメの場所を尋ねると「NTTビルの近くで審査をやってるので、そこら辺りではみんな気合いが入りますよ」と。
観光協会の人が言っていた「基本は市役所周辺で見てほしいんです」の意味、そういう事だったのね。
地図を見ながら私も移動開始。
運行コースは市内をぐるり一周するコース。
観覧席の販売なども行われているが、今回は座席を購入せずに自由気ままに移動して見学する作戦。
手始めに新町通り・先頭ねぶた出発地点を目指してみる
青森ねぶた祭公式webサイトより ねぶたの運行は待機列から反時計回りに市内を一周する |
開始30分前からでっけぇ太鼓。🥁 pic.twitter.com/uFFV5Kyj9h
— whitewing681 (@white_w681) August 4, 2023
新町通り・出発地点近くで駆け付け一杯 |
新町通りでビールとツマミを買い、運行開始を待つ。
18時50分、花火の号砲とともに青森ねぶた祭がスタート!いよいよです。
まずはミスねぶたが露払い |
出世大太鼓が先陣を切る |
企業広告のねぶたが進入 |
ねぶた囃子が続きます |
先頭のねぶたは「ヤマト運輸ねぶた実行委員会」 “綱館” |
ヤマト運輸が魅せます! pic.twitter.com/GwiaSjxGe7
— whitewing681 (@white_w681) August 4, 2023
おおこれが青森ねぶた!
沿道の交差点などではねぶたをクルクルと回転させて躍動、沿道が湧く。
そしてねぶたの造形がすごい!
はねとの皆さんも続いて進行 |
天狗と牛若丸 |
毘沙門天 |
日清食品のヒヨコちゃんもねぶたに |
お囃子のみなさんも楽しそう。 pic.twitter.com/h3DUop7QWY
— whitewing681 (@white_w681) August 4, 2023
30分ほど出発地点付近でねぶた見物し、続いてNTT青森支店近くの交差点へ。
10分ほど歩いて移動し、再びねぶたを先頭から見物。
うまく立ち回れば複数個所でねぶたを見ることが出来る。
ネコ再び。
— whitewing681 (@white_w681) August 4, 2023
テンション高めです!(^^) pic.twitter.com/CyFSa9L6mH
高速道路の君は…ねぶた? |
日本航空のねぶたも登場 |
ANAとKALがランデブー |
ネコ再び。
— whitewing681 (@white_w681) August 4, 2023
テンション高めです!(^^) pic.twitter.com/CyFSa9L6mH
再び移動して、到着地点近くの通り。
ここは道路幅が狭くねぶたがさらに近くで見ることが出来ます。
もちろん沿道からの掛け声に応えてクルクルとねぶたが暴れます。
18時50分からスタートし、最後のねぶたが到着地点を通過したのが21時20分。
大迫力のねぶたとお囃子が脳から離れないが、ここで市街地から離脱。
ベイエリア観光の際に「夜にまた!」と口約束したお店に到着。
「あ!待ってました!」と笑顔で迎えてくれる。
その女子も「あしたは私もハネトとして参加します!」と、地元っ子も待ち遠しいねぶた祭。
日本一のお祭りと言われるだけあって、この盛り上がりはすごいなぁ。
ホテルに戻ってバタンキュー。
明日は青森市を離脱し八甲田周辺を周遊する計画。
東北の祭旅、まだまだ続きます。
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