旅に出かけると書いている、気まぐれ旅行記。
メモ程度の日記なんですが、よろしければどうぞ。
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今週もトクたびマイルで四国行っちゃおうかなぁー
四国の愛媛・松山&広島・呉の旅から帰ってきてから2日、またあの火曜日がやってきた。
あの火曜といえばANAのトクたびマイルの路線発表日、正午に発表された路線は…今週も北陸路線(富山-羽田)が対象便に入っているじゃないの。
Beyond HNDとなる羽田発の地方路線を眺めると…岡山・高松への路線が対象となっていて、どちらもまだ未訪問空港。
「今週も四国行くかぁ…?」と地図を眺めながら土・日を利用した1泊2日の行程を組んでみる。しかし肝心の特典航空券の空席も一部満席でフライトの回し方が難しい。富山-羽田-岡山/高松-羽田-富山で飛ぶか、空港逆回しか。ベストコネクションに満席便もあるけど金毘羅宮も行きたいし、小豆島は難しいかなぁ…うーむ。
水曜日になっても行程は決められず、半ば諦めモードにもなっていた岡山・高松。
高松…といえば、寝台特急サンライズ瀬戸の路線。東京駅から東海道・山陽本線を走り瀬戸大橋を経由して高松まで行く人気の寝台特急サンライズ瀬戸。春にもフォロワーさんが併結運転しているサンライズ出雲に乗車していたのを思い出す。
YouTubeには鉄道YouTuber「スーツ」氏の乗車レポートのほか、乗車記動画が多数。いくつか視聴してみると…そりゃ乗りたくなるよね。
乗車2日前、満席のサンライズ瀬戸の寝台個室をGETする方法!
一度は乗ってみたいサンライズ号。「この機会にサンライズ瀬戸に乗っちゃおう!」と、トクたびマイルの行程にサンライズを組み込んでの計画変更。
そしてこのサンライズ瀬戸号、週末限定で琴平まで延長運転しているようで到着時間は翌朝の8時39分。着いたら金毘羅宮にそのまま参拝ってGOODじゃないのー。
早速、金曜日の東京駅発で空席照会。
サンライズ号の個室寝台はこれまで窓口でしか買えない列車であったが、2020年4月からはJR西日本のe5489で個室予約ができるようサイトが工夫されているようだ。
実はワタクシ、サンライズ号登場時に実際に旅行会社の窓口でサンライズの指定券を発券・販売していた経験がある。JRの予約システム「MARS」は非常によくできた予約システムだが、このサンライズについては個室の種別が多く既存のシステムでは一括管理が出来ず、個室種別ごとに列車名を分けて設定するという手法がとられていた。そのため実際にはサンライズ瀬戸号には予約システムにおいて4つの列車名が存在していた。
- 特急サンライズ瀬戸
↑この列車名では「ノビノビ座席」「シングルデラックス」「シングルツイン」を販売 - 特急サンライズ瀬戸(シングル)
- 特急サンライズ瀬戸(ソロ)
- 特急サンライズ瀬戸(サツイン)※サンライズツイン
サンライズ号のきっぷの券面を見ていただくと分かるが、列車名が上記個室ごとに異なっている。どうやら現在もこのしくみで予約運用がされているようで、e5489では個室種別ごとに予約照会が必要となっているのはそのためだ。
そんなシステム上の都合をクリアすべく…まあお世辞にも使いやすいとは言えない、戻ったらリセットされる非メモリーなプルダウン式の予約メニューで空席照会すると…当然ながら満室満席。そりゃそうだ。
でもここからが元マルス戦士の腕の見せ所。
これから、この満室満席のサンライズ号から個室をゲットする方法を公開。
そのやり方とは…
とにかく照会を繰り返す。(え)
ほんと、これしかない。
今回狙うはサンライズ号の個室で、その合計は118室。このうち1室でも誰かがキャンセルするのを待つ。
そうと決まれば水曜日の夕方からPCやスマホで時間を見つけては空席照会。
時間を置いて何度か繰り返すと…
あっ!空室が出た!…えー喫煙のシングル?うーん…あらもう満席。ソロが出た!!…でも狭いらしいんだよなぁ…あらら満席。
ってこの期に及んでまで悩んでいるから空室を取り逃す。決断できないペシミストここに。さっさと取れよ俺。
晩飯を済ませほろ酔い空席照会…アアアーッ!シングルに空席あり!シングルはサンライズ号の編成の中で一番室数の多い、メインストリームの個室。
すぐさま決済手続きに入りポチっとな。
(トンネルを走り抜ける新幹線のGIFアニメ)
やったー、目出度く予約完了の表示。メールも到着♪
座席番号をチェック…ナント2階席部分の個室をゲットできた模様。
すかさず特典航空券予約に入り、富山-羽田/高松-羽田-富山の3フライトをトクたびマイルで押さえる。続いてホテルを高松市内に予約。このサンライズ号のスケジュールであれば念願の小豆島もまわれそうだ。
てか酒飲みながら予約したけど…間違えてないよね俺。(汗)
翌木曜日には小豆島のレンタカーを手配。
ほぼ先週そのまんまの荷物を詰め直して迎えた金曜日の夕方、富山空港へ。
こうして今週も突貫計画・突貫予約な旅がスタートした。
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2021年12月10日。
旅の始まりは…富山空港。
秒速で業務を押し込んで光速で空港到着。
デッキにあがると富山着便のリバース音が聞こえてきた。
12/10 NH322 TOY-HND Airbus A320neo JA215A |
機内は2/3ぐらいの搭乗率。スーツ姿のビジネスマンがほとんどかな。
スムーズに搭乗が終わり、早発する模様。ありがたや。
相変わらずのギラギラ窓で外がうまく撮れないが、シェードで影を作ってなんとか夜景撮影。
羽田のATISを拾うと…Highway Visualかな。
RJTT B M0930 (APCH)ILS X RWY34L/HIGHWAY VSL RWY34R LDG RWY 34L/34R DEP RWY 05/34R DEP FREQ 126.0 FM RWY05. 120.8 FM RWY34R, SIMUL APCHS TO RWY34L/R ARE INPR, M 100930Z 03008KT 30KM FEW030CU BKN/// 11/04 Q1023/A3023= Q/THREE ZERO TWO THREE STP
先週と比べるて、ちょっと閑散とした空港 |
早着するもスポット68番。いつも遠い北陸路線のゲート。
すこし早歩きでモノレール&山手線と乗り継いで東京駅を目指す。
シャワーから戻り、個室内の電気を消灯。
きっぷの受け取りに“大人の事情”
羽田空港から東京駅に着いたら、まずは先に予約したきっぷの受け取り。
JR西日本のWEB予約サービス「e5489」で予約したきっぷはJR西日本管内で受け取れるほか、指定される他社エリアでも受け取りが可能。
しかし、東京駅でのサンライズ号の受け取りはJR東海のみどりの窓口・指定券券売機のみ。東京駅には2つのJR会社「JR東日本」と「JR東海」が存在するのだが、簡単に言えば八重洲口側、東海道新幹線の改札・乗り換え口付近でしか受け取ることが出来ず、東京駅で最も窓口や台数が多いであろうJR東日本管内では受け取ることが出来ないのだ。
新幹線乗り換え口付近にある「JR東海」の指定席券売機 e5489で予約したサンライズの切符、 東京駅ではJR東海でしか受け取ることが出来ない |
乗車日が12月10日、決済日(=予約日)は12月8日 幸運にも間際のキャンセル席を拾うことができた |
(※e5489 受け取り案内/2021年12月現在) サンライズの寝台券、東日本管内では受け取れないので注意 |
いつまで会社ごとの受取制限をやってるんだかって話なんだけど、まあ手数料配分とか販売手数料とかいろいろあって難しいトコロ。ただしこれは客にとっては1ミリも関係ない。鉄道好きは会社が違うことを知っていても、ほとんどの人はそんな事知らなくて当然。なんとかしてよ。
もちろん、ネット予約を利用せず直接窓口で申し込んで発券するのであれば全国のJRみどりの窓口・指定旅行会社で発券可なのでご安心を。
ではなぜ富山出発前にJR西日本の窓口・みどりの券売機で受け取らないのか…となるが、これはリスク軽減のため。乗車日や乗車時間を変えたいときや万が一乗り遅れることがあらかじめ分かった場合、受け取りをせずにネット上にきっぷを置いておけば出発前までなら取消・変更がスマホから出来る。実券を持っていると出発時刻までに窓口に駆け込む必要があるためだ。なので乗車当日まではきっぷは未受取にしておくのがよいと考えている。
さてこのまま乗車ホームに向かってもいいんだけど、やっぱり見たい夜の東京駅。
改札から外に出て東京駅丸の内口側からライトアップされた東京駅と皇居方面を見る。
撮影を終えて、いよいよ改札に東京都区内-琴平の乗車券を挿入。
列車の据え付けまではまだ40分ほどあるので、グランスタの焼き鳥屋で駆け付け一杯。
続いて車内で食べる弁当とビールを購入。
鉄道好きな、サンライズに乗った事がない友人()のアドバイスで食料・飲料は少し多めに購入。遅延時には購買のチャンスがないからだそうだ。
キミも乗るときそうしなよ、乗ったオレからのアドバイスだ。
発車標には既にサンライズ瀬戸の表示 |
写真を撮るより、まずはシャワーカード争奪戦
ホームへ上がると既に乗車口には乗車列が出来ている。
まずは4号車でシャワーカードを購入するため列に並ぶのが通の乗り方らしいのだが、そんな通な皆さんが既に並んでいらっしゃる。
そこへ併結された14両編成のサンライズ瀬戸・サンライズ出雲号が9番ホームに滑りこんできた。
いよいよサンライズ瀬戸号に初乗車。
まずはシャワーカードをゲットしてから対岸のホームへ。列車の全景を撮影して再び9番ホームで今度は先頭車の撮影。
もうやってること完全に撮り鉄。でも乗車する老若男女みんな同じ流れで撮っているから、鉄オタじゃなくたって電車が好きなんだよね。
金曜と土曜の週末は琴平まで延長運転される |
寝台券の号車と部屋番号を確認し室内に入る。
今回の座席は「B寝台個室・シングル」を利用。サンライズ号では最も部屋数が多く設置されている設備。たまたま取れた個室は2階部分の個室。
サンライズ瀬戸 B寝台個室「シングル」 |
十分な広さと居住性。もちろんコンセントもあるよ。
これまで寝台列車といえば寝台特急北陸のソロや急行きたぐにのA寝台など、数えるほどしか乗った事がなかったし、それももう20年以上も前の話。
日本では定期列車としての寝台特急はもうこのサンライズ号だけになってしまったが、昔のブルートレインと比べても居住性は抜群に向上している寝台列車、いや寝台電車だ。
東京駅発車前にJR東日本の車掌さんが検札に。
「終点までですね。私は短い間ですがよろしくお願いします。終点までは東日本に続いて東海、西日本、四国の車掌が乗務します」と車掌さんの自己紹介。昔は同じ車掌さんが終点まで乗務するのが通例だったが、最近ではエリア管内に精通している車掌をという事で各管内ごとに車掌が交代するそうだ。
時刻は21時50分、いよいよサンライズ号が東京駅を発車。
終点の琴平まで約11時間弱の旅がスタート。
21時50分に発車 寝台車でよく眠るコツは…飲んで寝ちゃう事 |
横浜駅を発車 カップルが物珍しそうに列車を眺めている |
横浜駅を発車。
ここでシャワーカードを手に3号車へ。
今入るべきか、明日の朝入るべきか悩ましいのだが…まあ寝る前にシャワっとこうね。
あ、ちなみにタオルは車内では購入できないので持ち込みが必要。
各列車20枚限定?のシャワーカード ちなみにA個室の乗客はアメニティに含まれているので 購入する必要なし |
5号車のノビノビ座席を通り抜ける 乗車券と指定席特急券だけで乗れるオトクな車両だ |
シャワー室前には自販機 飲料の入手は困らない |
シャワー室前に着くと…使用中も、すぐに中からカギが開く。
「お待たせしました、最初はシャワーのお湯が冷たいので注意してください」と、前使用者さん。「私も初めての乗車なんですよ。ではシャワーごゆっくり」。
昔の寝台列車では、今日のこの列車で乗り合わせた者はみんな仲間…的な、隣の寝台の人と会話を交わしたり洗面所でのあいさつなど、ほのぼのとした雰囲気があった。現代の寝台電車においてもちょっとだけ昔の雰囲気を感じられた瞬間だ。
広さは十分、 ビジネスホテルのシャワーブースよりも全然広い |
シャワーカードで使えるお湯は約6分 こまめに停止させて有効利用 |
ドライヤーも装備 使用後は次の利用者のためにシャワー室の洗浄と 足元の乾燥を行うボタン押下を忘れずに |
沼津駅通過 |
シャワーから戻り、個室内の電気を消灯。
久しぶりの寝台特急、なかなか寝付けずウトウト…ウトウト…を繰り返す。
途中で窓の外を見ると名古屋駅の手前、赤と青のLED流星が窓の外を走りぬける。
夜明けの瀬戸大橋まであと5時間だ。
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