2020年11月21日土曜日

回想 奄美群島の旅 【海外旅行懸賞に当選も新型コロナで国内旅行になった話&旅の手配/1日目 - 喜界島フライト編】

旅に出かけると書いている、気まぐれ旅行記。

メモ程度の日記なんですが、よろしければどうぞ。

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記載の情報は2020年11月上旬旅行時のものです。
旅行の際は最新の情報やルールを確認し、安全・安心な旅行をお楽しみください。


「海外旅行に当選!」→「新型コロナで中止」→「国内旅行に振替」


2019年にクローズド企業懸賞に応募し、3年ぶり4度目の海外旅行懸賞に当選!
2020年5月末にオーストラリア・パース旅行に出発予定…も、このコロナ禍で当然ながら中止に。旅券もスーツケースも新調したのにぃ…。
(旅行の懸賞・賞品は通算6回目の当選、うち海外旅行が4回。自分で言うのもなんですが…よく当たりますぅ)

その中止された懸賞旅行は、規約と景品表示法に基づいて2020年中に利用できる6万円分の海外・国内旅行権利に振り替えられた。


ただしこの状況下で自身の旅行マインドはすっかり低下し、半年以上放置。

10月になり、国内外の状況は終息とはならないものの国内旅行については国のGoToトラベルキャンペーンや地方自治体による観光支援も出てきて、振替旅行を実施する旅行会社からも「年内に出発してくださいネ」との事。私自身も「新しい生活様式での旅とやらを実践してみよう」と、計画に取り掛かった。


コロナ禍における「旅のルール・約束」を整理・確認


今回の旅行先は、以前から行ってみたかった「奄美群島」への旅を計画。
奄美大島・喜界島・徳之島の3島を周遊する予定。
奄美群島の未訪問空港3つ(喜界空港・奄美空港・徳之島空港)も同時に片付けられるしね。

そして旅の手配を始める前に、コロナ禍において考えるべき事項を列挙してみる。


まず、新型コロナウイルス感染が発生している状況おいて旅行者に求められていることを確認。

と、ここまでは当然として今回の奄美の旅では
  • 訪問地域の新型コロナ関連情報
  • 訪問地域の観光客受け入れ状況
をそれぞれ確認した。

まずは、奄美大島・喜界島・徳之島にある各自治体の状況を各町のWEBサイト等で、
現在設定されている感染症警戒レベルを確認、続いて3島の観光協会のWEBサイトをチェックして観光客の受け入れ状況を確認した。

さらに今回は各観光協会に直接電話「島の観光状況、率直な島の声」を聞いてみた。
【奄美大島】
観光客の受け入れは通常どおり行っている。観光施設等については閉鎖や一時休止は特に行っていない。11月からはグループ・多人泊への支援事業も実施。
ただし、請島・与路島については訪問自粛要請がなされている(旅行計画時点)。

【喜界島】
観光客の受け入れは通常どおり行っている。「地下ダム」については十分な換気設備がないため閉鎖しているとの事。
また支援事業として島外からの旅行者向けの金券「よろこび券」を販売。参加店舗にはコロナ対策を求めているとの事。(訪問時には既に売り切れ)

【徳之島】
観光客の受け入れは通常どおり行っている。観光施設等については閉鎖や一時休止は特に行っていない。コロナ禍における「島旅のしおり」を作成しWEBサイトでも公開。
【鹿児島県】
奄美群島でも利用可能な体験型観光の割引クーポン提供やレンタカー代金の大幅割引、特産品プレゼントなどの観光振興の施策がGoToトラベルにあわせて実施されている。 https://www.kagoshima-kankou.com/

各観光協会・連盟への電話では「対策して来ていただく分には、どうぞ観光にいらしてください」というお言葉をいただいた。明るい返事で、ちょっと気持ちも楽に。


上記から判断し、現地の感染状況に注視しつつ旅の手配を開始。
当然ながら感染状況や自身の体調によっては旅行中止の判断も躊躇なく行いたい。


懸賞旅行にGoToトラベルを適用、さらに奄美発離島ツアーを自己手配


まずは旅の基幹部分として「奄美大島への往復旅行」をオーストラリア懸賞旅行の振替旅行権利により手配した。

大手旅行会社のパンフレット掲載ツアー6万円までの旅行代金が懸賞の代替費用として割引されるが、さらにGoToトラベルキャンペーンを併用してナント9万円相当まで自己負担なしで出発可能。さらにGoToトラベル地域クーポンつき。
というわけで、枠いっぱい9万円の組立型フリープランなツアーを手配。夕食付リゾートホテルにレンタカーまで事前に組み込むも金額が足らず、最後にはクラスJシート追加料金まで加算して無理矢理9万円まで持ち上げた。
正直いうと各素材が若干割高っちゃぁそれまでなんですが、こんな高額な国内旅行したことねえよ…。

そして上記の基幹部分に加え、奄美大島発の「喜界島」「徳之島」の2つのダイナミック型ツアーを自己手配。もちろんこちらもGoToトラベルキャンペーン適用。
この3つのパッケージ旅行を組み合わせてオリジナルの「3島訪問旅行」を完成させた。

ほか、不足する旅行素材を直接予約して手配完了。おっと国内旅行保険も忘れてないよ。

そして今回特典航空券は一切使用せず。
マイルを一切使わない航空旅行って超久しぶり。だってマイル使っても35%割引されなし、さらに15%マイルバックしてくれないからね。

今回は旅行者として、そして元旅行業界人として、観光現場の現状も見ながら旅してみたいと思う。


そして11月5日、奄美群島の旅がスタートした。

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「疎」を求め、「疎」を楽しむ旅


旅の始まりは…小松空港
2週間前からは外出なども極力控え、もちろん本日の体調も万全。

そして9か月ぶりの航空旅行。
前回の航空旅行は1月の道東旅行。その後予定していたイベントや出張もほとんどが中止となり、飛行機で出かける用事もなくなっていた。


搭乗機はワンワールド特別塗装機
11/5 JL184 KMQ-HND Boeing 767-300 JA8980

今回は小松から羽田、奄美で飛行機を乗り継ぎ喜界島を目指す。
カウンターでJMB番号を提示して「喜界島まで」と告げ荷物を預けるが…カウンター嬢、マスク越しなれど表情が曇り慌てている様子。

カウンター:あのー、羽田経由の旭川行きですよね?

私:いえ、羽田・奄美経由の喜界島ですけど…

カウンター:旭川空港へのご予約となってますが…

私:旭川?そんなはずは…あ!もしかして旭川ってAKJだから?私の予約はASJ。喜界島は…KKXだったっけ??

カウンター:…ア!!!すいませんでした!私より詳しい…


空港のチェックイン端末も多少GUI化されているようだが、予約された空港名は旅客現場が使用するIATA・3レターコード表示となっている。ご丁寧に「小松」「奄美」などと日本語でディスプレイに表示されているわけではない。
そのため彼女は“ASJ”(奄美)“AKJ”(旭川)を勘違いしてしまったようだ。
これは業界あるあるで、私もANC(アンカレッジ)とAKL(オークランド)を間違えた事がある。(え

しかーし、搭乗券は無事に喜界島までの3区間が出てきたが、バゲージタグ(手荷物引換証)を確認すると奄美空港止めで発行されている。

「あのー、荷物も喜界空港まで通してほしいんですが…」とお願いすると、すかさず他のスタッフが割って入って端末をパパンと叩き、ようやく喜界空港までのバゲージタグが発行された。

うーむ、喜界空港は同じJALグループ便就航空港なんですが…まあ地方発ではよくあるよ。

手荷物引換証の最終目的地は必ず確認

国際線でもそうだが、国内線でもバゲージタグの最終目的地は必ず確認が必要。荷物が行方不明になるロストバゲージの原因のひとつだ。
取り付けられたバゲージタグをベルトコンベアに流される前に必ず自分でチェック。これまで発行・行先ミスに遭遇したことはなかったが、この習慣が今回初めて役にたった。
このまま預けてたら奄美空港に荷物を置いていくところだったぜ…。

ちなみに預け荷物は各空港における最小乗継時間(MCT)がクリアされていれば、他航空会社間であっても手荷物の乗り継ぎが可能。
これは連帯運送契約のある航空会社間に限られるが、LCCやスカイマークを除いてほとんどの航空会社間で預け荷物の引き継ぎが可能だ。(例:JALグループ⇔ANAグループ等)
他社間乗り継ぎの場合、これを知らずに一度荷物を引き取っている人がいるかもしれない。



私:「喜界島ってどんな所か気になったでしょ?」
カウンター:「喜界島、あとで調べてみます!」

出発エリア内の一部売店は閉鎖中



搭乗率は…2~3割?
機内が疎です

白山も雪化粧
まさに「白山雪舞い」丘みどり

MANAH通過直後なのに
既に富士山が見えている

静岡空港

航空自衛隊・静浜基地


ここで11月より復活となった「JAL 都道府県スタンプ」をチーフから頂く。
宮城も久しく行ってないなぁ。


大島空港




まだ11月ですが…ちょっと気が早くない?

ターミナルは疎

羽田では乗り継ぎ時間を利用し、一旦空港ロビーに出て朝食タイム。人は…少ないね。
喫茶店の店員に現状を聞く。

「今日の朝は久しぶりに忙しかったなぁ。まあ10時を過ぎるとこんな感じですけど、それでもお客が戻ってきている感じはありますね。」



11/5 JL659 HND-ASJ
Boeing 737-800 JA341J

D-RWYから離陸し、羽田空港を見る

再び富士山
雪化粧が美しい


中部セントレア国際空港

うっすら南紀白浜空港

南紀白浜空港を遠くに見て、ここから奄美大島までは洋上飛行。

機内ではCAさんが手袋にマスク・防護メガネ姿でドリンクサービス。
久しぶりに飲むスカイタイムがおいしい。

滅多に乗らないクラスJは満席。もしかしたら普通席のほうが疎だったかもしれない。

奄美空港インサイト

奄美空港へはRNP-AR方式の
「RNAV Z RWY03 Approach」が使用された

笠利VOR

FDAによる奄美チャーター
日本各地から連日運航されている


奄美空港の展望デッキは鉄格子タイプ

奄美RDO(右)の後ろは奄美リモートRDOの櫓(左)かしら


搭乗機の出発を見る
背後には海が広がり、その向こうには喜界島も見える


展望デッキでしばし休憩ののち、搭乗待合室で喜界島行きのフライトを待つ。
搭乗機はATR42-600、ATR機には自身初搭乗だ。

あれ…なんで奄美空港にオリエンタルエアブリッジ?
チャーターかしら


11/5 JL3837 ASJ-KKX
ATR42-600 JA05JC

コウノトリ特別塗装機
肝心のコウノトリ塗装部分を撮り忘れた…


この奄美大島ー喜界島のフライトは、JALグループ国内線の中では2番目に短い飛行路線(最短は北大東島-南大東島)。天候が良ければIFRをキャンセルしてVFRでの飛行となる。
離陸後にIFRの手順を飛行しなかったので、おそらくCANCEL IFR ON GROUNDを宣言したのだろう。

離陸してしばらくするとすぐに喜界空港


離陸後、終始スコークは1200
VFRで喜界空港まで飛行したことが分かる

降機時に鹿児島のスタンプをGET
たぶんJACって鹿児島スタンプばかりだとは思うんですが…

エプロンにはエンジンにカバーが掛けられたJA07JCの姿
先月プロペラを滑走路の接触させ、ここ喜界空港で修理待ち中


喜界空港のターミナルビル
古いスタイルの空港ビルが残るのは喜界空港ぐらいかなぁ

早速レンタカーを借りて空港の北側にある空港臨海公園へ。
レンタカー会社のオッチャン「昨日も富山から旅行客が来てたなぁ」。
もちろんレンタカー会社もGoToトラベル対応店だ。

ここ喜界空港周辺は旧日本海軍航空基地だった場所
公園内には戦没者慰霊之碑がある

空港北側の臨海公園から空港エプロンを見る


日の入りを空港北西のスギラビーチで見物…も雲多め

日没見物は諦めてホテルにチェックイン。
今日は9か月ぶりに団体旅行客の予約が入ったそうで、阪急交通社が実施する奄美群島周遊の団体ツアーがここ喜界島で1泊するそうだ。

さてここで夕食の時間だが、やはりこのコロナ禍において今までのように気ままな「酒場放浪」というわけにはチョットいかない。
ホテルで居酒屋を紹介していただき、電話して席を予約し訪問。

目安としてはGoTo地域クーポンが使える店であれば対策を講じている。
今回のこのお店はクーポン対応店ではなかったけど、先述の「よろこび券」対応ということもあり、店内には消毒液などもしっかりと備え付けられていた。


島外からの観光客な私を快く受けいれていただき、マスクを外してまずはビールから。
お店側も感染症対策はされているが、私の行動についても店の人に安心してもらえるよう気を配りながら料理を頂く。これが一番大事。

喜界島名物の夜光貝のお刺身
島の黒糖焼酎とともに頂く

お店の方も「どちらから?富山?富山だとノドグロとかブリとか…」と距離を保ちつつも温かく接していただき、明日の喜界島観光のアドバイスもいただく。
「昨日はお客さん結構来てくれたんだけど、今日はご覧のとおりで…」
結局、退店するまでカウンターは私ひとり。
3密を避けて静かに、そして楽しく過ごすことができた。


帰り道、近所のお土産店兼スーパーマーケットへ。

今日宿泊分のGoToトラベル地域クーポンの有効期限が明日に迫る。額面分のお土産を手に取りレジに行くと、先ほどホテルで一緒になったツアー団体の添乗員がGoTo地域クーポンのルールをお店の人に説明している。

話を聞くと、自分の団体ツアー客がお店で沖縄県発行の地域クーポンの使用を断られたのだとか。沖縄の隣接県となる鹿児島では問題なく使用できるのだが、ルールをご存知なかったようで受け取りを一旦保留されたそう。
私がもっているクーポンも見せながらお店のスタッフに説明し、事なきを得た。

今回の旅行では2万円以上ある地域クーポンの
使い道を考えなければならない

添乗員の彼女に話を聞く。
少しずつ団体客も戻ってきているそうだが、例年にくらべたらまだまだ。
そんな彼女、「私のライフワークは立山黒部アルペンルート」と自負するベテランのアルペンルート専属添乗員。今年は回数こそ少ないながらも何度かアルペンルートの添乗をしたそうだ。
ここ奄美群島の喜界島で富山・北陸の旅の話題で盛り上がるのも…なんだか変な感じ。
しばし旅行業界の現状に耳を傾ける。


明日は夕方まで島を周遊する計画。
念願の喜界島、どんな風景が見られるか楽しみだ。

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