2020年11月24日火曜日

回想 奄美群島の旅 【4日目 - 加計呂麻島駆け足探訪/奄美大島・アマミノクロウサギに遭遇編】


11月8日、奄美大島の朝。おはようございます。


日の出は期待できないが、連日の早起きで起床アラーム要らず。
ホテル前のビーチに疎を求めてやってきたが、同様に日の出前の散策をする人がポツポツ。
少し雨もぱらつく予報。でもお天気の悪口は言いません。

久しぶりのリゾートホテル滞在を満喫

この旅はじめてのバイキング形式の朝食。
感染症対策としてあらかじめ小鉢にとりわけてあり、道具を共有するものはごく一部のみ。手袋も準備されているので使用しているが…他のお客はあんまりしてないね。

設備の古さは多少感じるけど、ハワイのビーチホテルのような構造。
スタッフの皆さんも親切丁寧だしレストランもGOOD、とてもよいホテルでしたヨ。


加計呂麻島を訪問&アマミノクロウサギを探す


せっかくのリゾートホテル滞在なのだけど、8時すぎにはチェックアウト。
レンタカーを走らせて奄美大島南西部を目指す。

「道の駅・奄美大島住用」周辺のマングローブ


海上保安庁 PC122「いそなみ」

沿道のソテツを見ながら古仁屋港までほぼノンストップで走ってきて、ターミナル内の瀬戸内町観光協会で情報収集。
加計呂麻島への観光客の渡航は特に問題ないとの事だが、海上時化予報によりフェリーは天候条件付き運航との事。
乗合海上タクシーがまもなく出航するようなので案内していただく。

船を待っていると島に勤めているという男性が「あれが映画にも登場した“でいご丸”だよ」と教えてくれる。加計呂麻島は映画「男はつらいよ」のロケ地としても有名だ。
「フェリーが条件付き運航でしたけど、この程度でも欠航するんですか?」
「私の子供は欠航丸と呼んでるよ。そんなときは海上タクシーを港に集まった人たちでチャーターしたりするんだ」

小さな乗合船なので島の人が優先。観光客は数名いたが、私も乗せていただくことができた。
船上は海風が心地よく、疎をキープできている。

乗合海上タクシー「エリザベス」
チャーターも出来る

映画「男はつらいよ」にも登場した「でいご丸」
まだまだ現役の海上タクシーだそう



加計呂麻島・生間港に到着。

帰りのフェリー出航まで90分。
今日は夜のイベントスケジュールもあり島での時間をあまり取ることができず、港周辺の海を見て引き返すだけかなぁ…と考えていたが、たまたま港近くのレンタカー屋にスタッフさんがいて空車あり、値段も安価。

僅か90分のドライブで目指すは「安脚場戦跡公園」
第2次世界大戦の要塞跡地が現在は公園になっている。しばらく崖崩れで通行止めになっていたようだが現在は通行可能。

公園とはいえ、元々は高台を利用した軍事施設。公園内には遊歩道がちゃんと整備されているが、アップダウンもあり一周するのも大変。
そして当然といっては何だが園内には私ひとり。誰もいない疎な戦跡をひとりで回る。



天水槽

いきなり弾薬庫がお出迎え


高台に進む道すがら、トーチカの跡?なのか、
埋まっているコンクリートの遺構がたくさんある

金子手崎防備衛所



高台にあるため、園内各所からの眺めはとてもよい

弾薬格納庫



70年以上経つ戦跡だが、
ほとんど制限なく中に入れる

帰りのフェリーの時間が迫る。
もう1便遅い海上タクシーにしてもいいんだけど…駆け足でもう1か所。

諸鈍デイゴ並木

諸鈍長浜

浜の脇に、「映画 男はつらいよ」の記念碑があった


港の近くにカワイイ消防団車両

レンタカーを返したところで丁度フェリーが接岸準備中。
ちょっと駆け足すぎた加計呂麻島訪問。他にもたくさん景勝地や戦跡があるのだが…それはまた今度。

島内では終始「疎」をキープ。本来であれば観光客も多く訪れる島なのに、帰りのフェリーも乗客わずか。

小さなフェリーターミナルには
レンタサイクルもある

フェリーかけろま

乗客は5,6人
乗船前には手すりなどの消毒作業が行われ、
乗客の手にも消毒液が吹きかけられる





15分の船旅を終え、港でランチ。
ここ瀬戸内町は養殖クロマグロ水揚げ日本一。数量限定のクロマグロ丼を疎な大テーブルで頂く。


自動車学校の脇にある「旧陸軍弾薬庫跡」


弾薬庫の入口に進むも…真っ暗
…と思ったら、自分で電灯スイッチを入れるみたい




戦後70年以上経っているが
しっかりとした造り
帰りに忘れず電気を消す

午後のドライブ再開
奄美瀬戸﨑灯台

グラスボート船が観光案内中

赤土山展望台から薄っすらな湯湾岳を見る

徳浜の断崖
旧名瀬市内まで海岸線を進む

戸円ふれあいパーク

国直サンセットパーク

奄美大島は入江が多く海岸線まで切り立った山が続いているため、このような展望公園が道路沿いに多数設置されている。綺麗な砂浜もたくさんあって沖縄にも負けてません。
喜界島もそうだったが、奄美大島も綺麗に整備された公園がたくさんあるが、そこで出会う観光客は数えるほど。やはり来島者は少ないと思われる。

ホテルにチェックインする前に大浜海浜公園を訪ねる。
夕日は…今日もおあずけです。

海岸に団体観光客の姿
この旅唯一の貸切バスに出会う

この旅ではじめての団体バス。ツアー客を乗せてこの海岸を案内中。
バスガイドさんから現状をアップデート。
「お客さんはかなり戻ってきてますけど以前と比べたらまだまだ。島内修学旅行の仕事も入ってきてる。私たちも観光の仕事がないと生きていけないからね…」


旧名瀬市内に入り、ホテルにチェックイン。
早々に荷物を整理して再びレンタカーで30分ほど走り集合場所に到着。

今日の夜は奄美大島の野生動物・固有種を見るナイトツアーを予約してある。
そして鹿児島県による独自の観光振興策として、遊び・観光体験の費用のうち5000円を県が負担してくれるキャンペーンを実施中。さらに差額3000円をGoTo地域クーポンで支払って自己負担0円。

お客は私と女子3人組の計4名、ガイドさんとアシスタントさんの合計6名がオープンカーなジープに乗り込み山林に向かう。



第一野生動物発見

天然記念物・奄美群島固有種でカラスの仲間「ルリカケス」
あのJACのマスコット「ルリー」はルリカケスがモチーフよ

こちらは就寝中のルリカケス
ガイドさんが起こさないように気を付けながら
ライトで照らして見せてくれる


オットンガエル
奄美・加計呂麻だけに生息する固有種

女子3人のお目当てはアマミノクロウサギ
ガイドさんが「今日はなかなか出会えないなぁ。普段ならもう数羽見られてるはずなんだけど…」と心配なご様子。
まだまだ時間ありますからノンビリいきましょうや。あ、野鳥もお願いしますね。

と話していた矢先、アマミノクロウサギに遭遇!
声は静かに、ガイドさんを含め全員のテンションがアガる。

ようやくアマミノクロウサギに遭遇
耳が小さく、ウサギながら鳴き声を発するのが特徴


このアマミノクロウサギを先頭に、連続してウサギと遭遇。
ガイドさん「遭遇率100%が維持できてよかった…」

アマミノクロウサギに連続遭遇



再びオットンガエル

ツアーも後半、ウサギも大事だけど他の固有種も参加者全員で隈なく探す。

ここで女子3人組の一人が「いま何か木の上で動いた!後ろです!!」
見上げると木の上を動く巨大な「ケナガネズミ」。もちろんこれも天然記念物。

巨大なケナガネズミ
ガイドさんも久しぶりに遭遇したそう

あっという間の2時間。
小さなネズミ(貴重な種…名前失念)やアオバズクなども見ることができたが、これらは写真を撮れなくて残念。

ガイドさん・アシスタントさんの軽快かつ知識豊富なトークとともに、質問にもいろいろ答えていただきとても楽しい時間を過ごすことができた。
リュウキュウコノハズクやアカショウビンなどの野鳥も見たいなら夏場がオススメだ。

この日、クロウサギには7羽ほど出会えた

ガイド・アシスタントさん、女子3人組にご挨拶してホテルに戻る。

夕食はホテルのレストランで。
既にラストオーダー間際で店内は私ひとり。片付けも始まっちゃってる疎な中でお料理を頂く。


フロントで尋ねると、やはり市内の飲食店では島外客お断りのお店もあるそう。でもこれは仕方のない事。
そのため今回の旅の飯は基本的にGoTo地域クーポンや地域独自の振興クーポンなど、観光振興策が使える店やホテルのレストラン、感染対策実施店を利用した。
「GoTo地域クーポンが使える店=観光客の利用を想定している店」なので、その目印を活用して安心・安全な旅を心掛けたい。


明日は奄美大島最終日。
残された大量のGoTo地域クーポンを何とかしなければ。

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