旅に出かけると書いている、気まぐれ旅行記。
メモ程度の日記なんですが、よろしければどうぞ。
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記載の情報は2022年5月2日旅行時のものです。旅行の際は最新の情報やルールを確認し、安全・安心な旅行をお楽しみください。
GWは航空旅行のチャンス
2022年のゴールデンウィーク、政府等からは一応の行動制限なしとなる模様。各地は帰省客や観光客で賑わう予報も聞こえてきた頃。
春の農繁期シーズンでGWも大忙し…となる予定が、意外にもカレンダーは空欄、田んぼ作業はズレこんでいた。
「山菜採りでもして過ごすカァ…」なんて考えていたが、いろいろあって(お察し)オトクな特典予約。()
今回はGWの旅行現場を見てみようと興味半分の突貫計画。
まずは北九州空港に飛び山口県へ。下関と岩国を観光して岩国空港から帰路…となる前に、横浜で我らがドアラーズの試合をハマスタで観戦する2泊3日の計画。…なんなら1泊延長して4日間でも対応可。
宿は山口・下関に若干の混雑感はあるものの、クーポン&ポイントでお安くゲット。寄り道関東の宿は浜松町で朝の東京タワー散策か…いや、着いてすぐの酒場放浪のため蒲田で取り直し。関東エリアの宿はGWや盆暮れ正月は比較的空いていることが多い。
横浜も検討するが…さすがの観光地はどこも満室気味、横浜の宿は回避ね。
予約の類はここまでとし、このほか移動はすべて公共交通機関を使ってノープラン。念のための旅行傷害保険も忘れず加入して手配完了。
さあGWの航空旅行、どうなりますやら。
欠航は突然に。
- ネット時代の振替・エンドースマニュアル -
旅の始まりは…小松空港。…じゃなくって前日の夜。
小松空港からは明日の朝一便を予約済み。その航空機は前日の夜に羽田からやってきて小松でお泊り、翌朝の便となる。
そんな当該ナイトステイ便をチェックすべく何気なくフライトレーダーを見ていたら…あれまゴーアラウンド/ミストアプローチ。着陸復行して洋上でぐーるぐる。
どうやら小松の雨が靄と低い雲を作り出し、滑走路が見えないようだ。
Flightradar24 1トライしてATB…。 搭乗予定の機材が羽田にさっさと帰ってしまった |
SPECI RJNK 011238Z 15003KT 1500 R24/0650VP1800D BR
FEW000 SCT002 BKN005 09/09 Q1011 RMK 2ST000 4ST002
5ST005 A2987 R1100 VIS NE-E 1000M W-NW 2000M=
そうこうしているうちに当該機は羽田空港へリターンし、最終便は引き返し&欠航。しばらくして翌朝の搭乗予定便も「欠航」に。あららー。
GWなので翌朝に臨時便で回航し遅延しつつも運航するかと思いきや、搭乗者数も少ない模様であっさりと欠航。その代わり次便の機材を787型機に機材変更して対応するようだ。
だけどその便じゃあ北九州便に間に合わないんだよなぁ。
さて、そんな欠航にも2種類あるのはご存知だろうか。
ひとつは大雨や台風・雪などによる「悪天候による欠航」。もう一つが機材故障などの「航空会社都合による欠航」だ。
まずは悪天候による欠航。
誰もお天気には敵わないので仕方のない事なのだが、航空会社は原則として同一路線の自社便に限り変更を受け付けてくれる(日付の変更は可能)。キャンセルしたい/他の交通機関で行きたいって場合は、航空券については無手数料で払い戻し。あとは勝手にどうぞといった具合だ。もちろん宿泊が必要になった場合の費用は客が自己負担。これが悪天候欠航の原則だ。
一方、機材故障などの会社都合の場合、比較的選択肢が広がる。
自社便への変更はもちろん可能なのだが、他経路や他の航空会社への変更、他の交通機関で行く場合はその差額、宿泊が必要な場合はその費用など、かなり手厚くフォローしてくれる。
では今回の当該フライトの欠航事由は何だったかというと…「機材繰り」。
元々は悪天候による着陸不可・引き返しで翌日の機材が準備できないって訳なのだが、当該理由に「機材繰り」とあれば会社都合の取り扱いとなる。
(まあ翌日の晴れ渡る空を見上げて「悪天候」とは言い難いわけで…)
話を戻して出発前日の夜、「機材繰り」による欠航を確認したので振替手続・手配に入る。
まずANA便への振替はWEBサイトで可能。しかし後続の出発便だと羽田からの乗継便に間に合わない。予約記録が別になっている場合、乗継便をオンラインで変更することは出来ず、予約センターも既に営業終了。(別記録であっても、乗り継ぎが出来ないのであれば後続のフライトも変更してくれる)
今回の場合だと小松発のフライトを後続のJAL便に振替ができれば乗継便も当初のフライトに乗ることができるので、今回はJAL便に振り替えてみる。しかしネットでは他社への振替は出来ないのでとりあえずJAL便の「普通運賃」をJALのWEBサイトで予約し、未決済のまま空港へ(購入期限は出発までなのを確認)。
ここで一番運賃額の高い「普通運賃」で予約する理由だが、これは「予約変更ができる運賃&他社エンドースができる運賃」とするため。(早期系・変更不可系運賃で未決済であれば空港では確保した座席を充当してくれると思うが…)もちろん事前の決済は今回不要だヨ。
ここまで準備してとりあえず就寝。
明日は…ちょっと早めに空港行きますかねぇ。
欠航するも、静かな朝の小松空港
ようやく始まるGWの旅。
空港にはちょい早めの6時40分には到着し、カウンターオープンを待つ。
早朝の小松空港 早起きは野口さん円/hのトク() |
GWではあるが、カレンダー上は平日な5月2日。
ほとんどの乗客はネット上で振替手続きを行ったと思われ、比較的閑散なカウンター前。
しかし、欠航を知らずに空港に来た人もチラホラ。大きなスーツケースを転がす兄さんは掲示板を見て思わず「えぇ!」って声が出る。
でもこんな時はみんなが一致団結、並んでいるみんなで作戦会議。慌てる当の兄さんは国際線乗り継ぎだそうだが、あれこれ指南してカウンターオープンを待つ。
こういう時、旅行業時代の経験も多少は役に立つかなぁ。
欠航事由での立ち回り方は変わる |
カウンターオープンとなり、窓口で振替を依頼。
「欠航便からJAL便に振替希望です」と予約済みな旨を伝え、羽田から乗継便があることを申告。MCTはクリアしているが時間僅少なため、念のため乗り継ぎ便の記録にもメッセージを入れてもらう。
全カウンターで一斉に振替の案内が行われる。
担当してくれたカウンター嬢もちょっとテンパってる様子。
「慌てなくていいよ。落ち着いて。俺、今日は時間売るほどあるから。」
と、影響を受けてる側が労いの声を掛ける。
幸いゴネてる客はいないけど、こういう時のGHさんたちの対応、大変だろうなぁ。
さて、ANA便から他社に振替する場合、eチケットになっている航空券を紙化してもらう必要がある。近年「航空券」なる紙の実券は見る機会がなくなったが、他社エンドース(裏書き)の場合は今も出てくる貴重な紙の航空券だ。
航空券(日頃はeチケットお客様控え・搭乗券の台紙)の裏にあるエンドース欄に証明印を押してもらって、次はJALカウンターへ。
JALのカウンターではその裏書きされた航空券を提出し、昨晩に予約済みの普通運賃の記録を渡すとパンパンと端末を叩いて振替完了、振替便の搭乗券を発券してもらう。
どうせならと1000円の自己負担でクラスJ席にアップグレード。今日は国際線機材なのでビジネスクラスの座席に座れるチャンスみたい。
振替先となるJALの機材は国際線用737-800 |
私「YOU、コレ忘れてたでしょ?w 貰えないのかと思ったYO。突然の欠航、大変だよねー。」
GH「欠航してるの、今日朝出社して知ったんですよぉ。せっかくのご旅行なのにスミマセン」
慌てない旅行だから気にしないで。まあ滞在時間短いから慌てたいけども。
お詫びついでの後学にと、さまざまなパターンについて質問を投げて知識をアップデート。
そんな追加手続きの内容は…空港に来た人だけが分かります(秘)。
国際線乗り継ぎの兄さんも無事に夕方のJAL国際線に振り替えてもらったそう。
聞くと海外赴任先のタイに戻るところだったそうで、「まあ、羽田でお土産買い込む時間が出来たと思えばいいっすわ。」
そういうキモチ、大事です。
5/2 JL184 KMQ-HND Boeing 737-800 JA320J V40 |
当該機は国際線用機材 クラスJ座席はJALスカイラックスシート |
チェックインの時は座席を選択する余裕があったクラスJも、ほぼ満席に。
欠航したANA便からJALへ振り替えた乗客はあまりいなかった様子。ほとんどがオンラインで自社便への振替を実行していると思われる。当然ながら自社便に振替してもらった方が航空会社としては有難いわけで、欠航時のお知らせでも積極的に他社便や他の交通機関振り替えられる旨は熱心にアピールはしていない。一応はWEBページにも記載はあるが、知っている人だけがトクをするルールかもね。
インターネットが無かった時代は空港へ行って欠航を知ることがほとんどだったし、裏書き出来る回数券なども結構使われていたので、多くのサラリーマンなどは裏書・エンドースなどといった取り扱いも一般的だったのだが、現在ではそれらを認識している人は少ないのではと思う。
例えば普通航空券など(※変更可能運賃かつ相手先航空会社にも同一の運賃があるもの)でA社便を予約していた人が、自分の都合でB社の便に変更したいと思った時、多くの人がA社便を払い戻してB社便を再予約するかもしれないが、そのような場面でも裏書・エンドースを行う事によって連帯運送契約のある航空会社間であれば払い戻す必要はない。
他にもA社とJ社で往復航空券を作るとか…ま、これはまたの機会に。
スターフライヤーに初搭乗&初めての北九州空港滑走路へ
羽田空港に到着。
到着したのは第1ターミナル。
次に乗り継ぐ航空会社はスターフライヤー。ANAと共同運航を行っているのだが、そのANAが使用する第2ターミナルではなく第1ターミナルを利用している。
JAL便から乗り換えた今回の場合、降りてから隣接するゲートに向かってわずか2,3分で済んでしまったが、ルール上は50分以上の時間が必要。
なお、スターフライヤーをANAのコードシェア便として予約している場合にこの最低乗継時間が適用されるが、スターフライヤー便として直接予約している場合はJALとの連帯運送契約がないため最低乗継時間の適用が不可となり、荷物をスルーチェックインできないほか遅延時のフォローがなくなる可能性があるので注意が必要よ。
ここまではANAの記録上、JALから乗り継いで既にゲート前にいる事はまだ認識されていない(保安検査場でタッチしていない)ので、ICのタッチや搭乗券の発行操作などを行わないといつの間にか乗り遅れ客になっていて座席が他の人に再販売されているという可能性もある。
というわけで、欠航&振替などいろいろあったけど、ここでなんとか予定どおりの行程に戻ることができた。
ここからは通常モード。まあ、遅れたところでどうってことはない旅なんだけども。
5/2 7G77(NH3877) HND-KKJ Airbus A320 JA21MC |
そんなスターフライヤー、今回が人生初搭乗。
会社の歴史は長いのだが、なかなか北九州やスターフライヤー就航路線に搭乗する機会に恵まれなかった。
機内の混雑は半分ちょいといったところ。優先搭乗では小さな子供連れが多い。週末・連休中らしい、ほのぼのとした雰囲気。
雲の隙間から富士山 |
滑走路かと思いきや…トヨタ自動車・下山テストコース |
名古屋港 |
伊丹空港 |
北九州空港に到着。
降機するとき、前に座っていた子連れの家族から「ほら、初めて実際のばあばに逢えるね!」なんて聞こえてくる。聞くと生まれて初めての帰省だとか。
行動制限のないGW。これでよかったんじゃないかなぁ…。
欠航の次は運休。
旅の経験値、爆アガリ中。
小倉駅までのバスのチケットを購入し案内カウンターで空港スタンプをゲット。
すぐさまバスに乗り込んで小倉駅に向かう。
バスの乗客は概ね1/3程度といった感じ。ガラガラなレベル。
そんな中、老夫婦が前後に着席し我が物顔で会話を楽しんで(?)いる。まあこのコロナ禍でなくてもちょっと静かにして欲しいなあと思うレベルの会話。ひと言声をかけるべきか悩んでいるうちに小倉駅に到着。
小倉駅は…乗り継ぎばかりで降りた記憶がない |
ここから関門トンネルをJRで渡ってもいいんだけど、せっかくなので門司港駅まで進んでそこから関門連絡船で渡ってみることに。
門司港レトロ観光線も…そーいや乗ったような記憶がある。Googleフォトの履歴を確認してみると…やはり2009年に乗車している。
過去の撮影写真はすべてGoogleフォトにアップロードしているが、キーワード検索で撮影地を特定してくれるの、ほんと便利。
門司港駅を出てすぐ関門連絡船の発着場がある。
切符を購入し外に出ると、ちょうど乗船予定の船が近づいてきた。
全員着席なフェリーかと思ったら、屋上部分がオープンデッキになっていて関門海峡の景色を楽しむことができるようだ。
当然私もオープンデッキにあがり、カメラを持って右へ左へ。
関門連絡船「ふくまる」 |
トモ、もやいとれー |
門司港を出てわずか5分で対岸の山口県下関の唐戸港に到着。
なにやらイベント?が行われているのか、唐戸市場は大盛況。
そんな市場を横目に、下関の戦跡「火の山公園」を目指してバスに飛び乗る。
火の山公園は関門橋・関門海峡のすぐ北側にある展望公園。
Googleマップの乗換案内に従ってバス・ロープウェイと乗り継ぎ、山頂を目指す。
と、火の山ロープウェイ・壇之浦駅まで来たが…ガガーン。
ロープウェイ駅舎には「強風のため運休」の文字。
どうりでバスの運転手さんが不思議そうな顔をしてたワケです…。
ロープウェイの窓口ではお姉さんが対応中。
「強風で運休してまして、おそらく終日運休になる感じです。一応遊歩道でも山頂まで行けますが…」
三毛お嬢が公園まで道案内 |
遊歩道手前まで来てUターン ここからの景色もいい感じだが… |
ペットボトルの飲料も残りわずか、軽装すぎてちょっと断念。
再び窓口に寄ると、山頂へ車で行く方法を尋ねているご婦人。
そんなご婦人をヒッチハイクして乗せてってもらう手もあるが…このコロナ禍では腰が引ける。
タクシーを呼んでも行けるけど…火の山山頂公園の戦跡、諦めるかな。
三毛お嬢がほほ笑む 「あら、歩いて行かないの?」 |
ロープウェイ駅から5分ほど歩いて壇之浦古戦場へ下る ここでバスを待てば本数が多い |
御裳川バス停から今日の宿までバスで戻りチェックイン。
大浴場で汗を流して吉田類的下関酒場放浪。
ホテルのフロントでオススメな居酒屋を尋ねると「今日も空いてるそうですよ。」って…ちとお気の毒。
下関といえばふぐ トラフグ刺しを頂く |
カウンターのビニールとプラ衝立に囲まれて下関の味を静かに頂く。
店内は…確かに疎もぽつぽつとお客さんが増えてくる。予約の電話も鳴っている。
忙しいってイイじゃない。
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