2022年1月15日土曜日

回想 新春・沖縄の旅2022(1月3日) 【3日目:ローカル路線バスで”おんなサンセット海道”を行く】

(回想 新春・沖縄の旅2022(1月2日) 【2日目:ローカル路線バスで読谷村の戦跡・史跡巡り/長浜ビーチで軽石の現状を見る】はこちら)

2022年1月3日、恩納村・前兼久の朝。おはようございます。


旅の朝にしてはチョイ寝坊、窓の外から猫の鳴き声に気づいてようやく起床。
ホテルのレストランで朝食プレートを頂き、そのまま前兼久漁港を散歩。


あらら前兼久漁港にヘリポートマーク


漁港の脇にあるヒートゥー島

昔の施設?リゾートの名残…?

港内には軽石の姿も

漁港内には高く積まれた軽石

軽石の上でイソヒヨドリが鳴く


漁港内には多数の水槽
網にモズクの種付け中


目覚まし声の主発見、三毛にゃんこちゃん

漁港内にはダイビングに出発する人が多数。一度やってみたいと思うんだけど…ライセンスも欲しいんだけど…。
滞在したホテルもダイバー向けな感じで、ダイビングショップも併設。お世話になりました。




時代とともに変わる観光地、変わらない人情。


さて本日もローカル路線バス乗り継ぎの旅
昨日は読谷村の戦跡・史跡を巡るという目標はあったが、今日は完全にノープラン。
明日の帰路フライトに備えて那覇に宿を取ってあるので、夕方までには那覇に戻りたいトコロ。

昨日地図を見ていて思いついたのが、本部から那覇までのフェリー航路もしくはジンベエ・マリン(高速船)に乗って海路で那覇に戻る手段。
これは名行程!と自画自賛しつつ時刻表を調べるとフェリー航路は日没後、ジンベエ・マリンは3日まで運休。振り出しに戻る…。

とりあえず名護方面を目指してみるかと、前兼久のバス停から20/120系統に乗車。
さー今日もどうなりますやら。



海沿いを走る「おんなサンセット海道」は、海沿いに立ち並ぶリゾートホテル群とともに、沖縄観光のド定番コース。名護を目指すバスの左側の車窓には、新旧のリゾートホテルが立ち並ぶ。ホテルの看板を見ると昔よく販売した懐かしい名前たち。この困難な状況でも乗り越えてほしいと願う。

そのリゾートラインの途中にある万座毛はガイドブックの表紙になるような定番中の定番。かれこれ27回も沖縄に来てて「いまさら万座毛いくぅ?」なんてツゥぶってはみるが、久しぶりに現場視察と恩納村役場前バス停で途中下車。
まあ時間はいくらでもありますから。

万座毛への道すがら、電波探検隊も気になる施設
沖縄電磁波技術センター

あらら突然のキノコ

こちらはフェーズドアレイ気象レーダの
アンテナみたい
残念ながら展示室は臨時休館

徒歩10分…様子がおかしい。ボクの知っている万座毛じゃないぞ!
狭い駐車場、その両脇に平屋のお土産店が並び、中からは客引きの掛け声が…ない。

ザ・沖縄の観光地を代表していたその場所には綺麗な建物が建っていた。

駐車場がしっかりと整備され、綺麗な建物が建っている
俺の知っている万座毛じゃない…


駐車場には定期観光バス。
丁度お客を案内しバスに戻るバスガイドさんからアップデート。
ガイドさんも「びっくり!私もここ初めて来たんですけど、ほんと綺麗になりましたよね!」と、彼女の印象もあの古い万座毛の景色で止まっていたそう。
その定期観光バスには元旅行会社社員だという乗客もいて、3人で昔の沖縄の観光話に花が咲く。
にぎやかだった万座毛のお土産店のおばちゃんたち、どこいっちゃったのかなぁ。

あの平屋のお土産店群も、現代的なショップに衣替え

私にも回数は少ないが添乗経験があり、そのうち1回はこの沖縄。当然この万座毛にも訪問。これがたぶん3回目か4回目の万座毛だと思う。
館内のスタッフに訪ねるとこの万座毛周辺活性化施設が出来たのは2020年10月だそう。しかしこれまで無料だった万座毛も、観覧料として100円が必要に。まあトイレ利用料だと思えば安いもの。

って、万座毛はこの施設が目的地じゃないのよ、万座毛はこの施設の先の草原と断崖を指す。拝観料を払って屋外に出る。


ここは何一つ変わらない、万座毛の眺め



広いテラスもあり、食事も出来るようになった


パーラーで沖縄ぜんざいを注文
そこで働く皆さんは…

まだホテル出発から1回目の途中下車なれど、ちょいと間食休憩。パーラーでいわゆる沖縄のかき氷「ぜんざい」を注文する。

「万座毛もすっかり綺麗になりましたねぇ」と声を掛けると

「このパーラーで働く私たち、みんな以前の売店で働いてたのよ。下の売店のみんなもそうね」とオバちゃんたちがニッコリと振り返る。
ビニールのカーテン越しだが、ここでも昔話に花が咲いた。


「いまさら万座毛なんて…って思ってましたけど、来てよかったです」と、食器を返してパーラーの皆さんにご挨拶。
変わる沖縄も、変わらない沖縄もあったネ。


恩納村役場前から再び乗車


バスに乗ってすぐさまスマホ。
どこかいい途中下車ポイントはないかしら…と衛星写真で見つけた浜は伊武部ビーチ。最寄りのバス停も「伊武部ビーチ前」で再び途中下車。

海へと続く細い野原を抜けると…あらら、ここも軽石の影響。
回収された軽石がフレコンに詰められてビーチに並んでいる。

ビーチに並べられたフレコン、全部軽石

一部、海面に浮かぶ軽石も見られた

ビーチを歩いていると年配のご夫婦に呼び止められ、滞在しているハレクラニ沖縄をバックに写真を頼まれる。「あれまーいいところお泊りですね」とご挨拶。

「ハワイにはもう40回弱行っているんだけどこのコロナ禍じぁね。そこで沖縄来てみたけどいいところだわ。来月には八重山に行くんですよ」とご主人。若干距離を取りつつも、ハワイや八重山の話題で盛り上がる。

「ずっとこのビーチを歩いてたんだけど、向こうにアメリカ人のグループがマスクせずに大勢いてね。引き返してきちゃった。」
沖縄では米軍由来と思われるオミクロン株感染が広がっていて、3日の時点でも数は増えてきている。

まあビーチでは感染しないと思うが…みなさん神経質になっているのも理解できる。我々観光客も島の皆さんに迷惑を掛けぬよう、品行方正かつこれまで同様の感染症対策を心掛けたい。



ビーチを歩いて一つ先の伊武部バス停から再び路線バス。
恩納村から名護市に入ったところで以前宿泊した幸喜ビーチを再訪すべく途中下車。

続いて幸喜バス停で途中下車

むかーし同級生3人での沖縄旅で宿泊したホテル、以前はリーズナブルなホテルだったが現在は外資系のベストウエスタンとなった。部屋からはオーシャンフロントの眺めが最高だった思い出。またみんなで泊まりたいね。

以前宿泊したホテルが外資系に
お値段もお高くなりました

そんな幸喜ビーチにも軽石の姿。しかし被害はそれほどではない様子。
いや、島の皆さんが除去に苦労された後を見ているのかもしれないが。

幸喜ビーチにも軽石


道の駅許田に到着

まもなく13時という頃に名護市の道の駅許田に到着。昔来た事あるような、ないような…。
ここはお土産のほか地場産品のほかローカルフードの売店も多数。多くの人で賑わっている。
ここで天ぷらにソーメンチャンプルー、ポークたまごおにぎりを買って屋上テラスで疎なランチタイム。




のんびりランチで14時すぎ。名護市まで来たし…そろそろ折り返し。
ここ道の駅許田から那覇までは高速道路経由のやんばる急行バスで1時間30分ほど。もう一つ名護市街寄りの世冨慶からは同じく高速道路経由のバス111/117系統もある。
若干遅れて到着のやんばる急行バスはほぼ満席。乗車時には運転手さんが「相席ですけどいいですか」と一言。
支払いは現金のほか各種クレジットカードなども使用できる。

もちろん、ここまでお世話になった一般道経由のローカル路線バス20/120系統でも約2時間弱で那覇に向かうことは出来るが…早く帰ろうね。

14時20分、15分遅れで道の駅許田を出発

伊芸パーキングエリアで10分休憩

伊芸PAの展望台からの眺めはいつも最高

県庁北口に到着

15時40分、県庁北口に到着。

2日間のローカル路線バス乗り継ぎの旅も終了。
最後の急行バス以外は乗車数も少ないバスばかりだったが、何よりもバスを運行してくれたバス会社、そして運転手さんたちに感謝。レンタカーを使わない沖縄本島の旅も、彼らのおかげで充実したものとなった。
特にメインで利用した20/120系統は本数も多く、バス停で20分も待っていればバスが来るという路線は大変ありがたかった。

楽しいバスの旅、それにしてもよく歩いたよw

バスの旅2日目
バス移動約78km、徒歩約7.3km


もう1本バスに乗って毎度の定宿に到着。
実は別のホテルを安値で取っていたのだが、ここはやっぱり昔からのお気に入りの宿をと、出発2日前にキャンセルし新たに予約した。
部屋は少し小さなタイプにしたが…クーポンで激安。安いのはありがたいですけども…。

それでも去年誰もいなかったチェックインロビーも、今年は賑わいを見せている。


ホテルの温泉大浴場で汗を流し夕食の時間。
行きつけの居酒屋の現状が気になり電話するも…繋がらず。まだ新年の営業は始めてないみたい。

ホテル周辺の数ブロックを巡回する。カレーの匂いを2度通り過ぎたところで既に心はカレー。
沖縄来てカレー。カレーでいい、カレーがいい。


ネパール料理とインド料理のお店。
店内では外国人グループが静かに食事を楽しんでいる。

働く店員さんは1名、2種類のカレーとチキンが乗ったプレートを注文し、ビールは料理と一緒にとお願いするもなかなか伝わらない。そこへ向かいの外国人グループが助け舟を出してくれる。聞くとネパールからの留学生。日本語を勉強して沖縄県内で就職するそう。沖縄のホテルフロントやコンビニなど、接客の現場でも多くのネパール人を見かける。

「ネパールにもカレーってあるの?」と尋ねると「私たちはあまりネパールではカレーを食べません。でもここの料理長はネパール出身ですが、インドのホテルで10年間働いていたんですよ。」
アクリル板と通路を挟んで、しばしネパールや日本の話題で盛り上がる。
このお店、留学生や働くネパール人が集まるお店だった。


留学生と料理長に挨拶をし店を出る。美味しいカレー屋さん。またお邪魔しますよ。

スーパーでお土産を買ってホテルの前を歩いていると、外観を点検する作業服姿のホテルスタッフの方。
「ホテル壁面の照明点検をやってるんですよ。今日は半分ぐらいお客さん入ってるみたいです。しばらく使ってなかったフロアもありましたけど徐々にお客さんも戻って来てくれて、さあこれからって時なんですがねぇ」と例のオミクロン株を憂慮する声。

せっかく灯った部屋の明かりも、3が日がピークにならなければよいが…。


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